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第18話 嘘を見破る毛皮

群衆は口々に、「本物だ」「偽物だ」と熱っぽく議論し始めた。ローレンはぽかんとしている今の客から嘘を見破る毛皮を回収し、ここぞとばかりに畳みかける。


「さあ、どうだい?信じていただけましたか?」


「そいつはサクラじゃないのか?信じられるかよ!」


別の客がヤジを飛ばす。ローレンはニヤリと笑い、そちらを向く。


「おやおや、お客さん。ずいぶんと疑り深いねぇ。でも、それは大事なことだ。なら、こうしよう。あなたはこの毛皮を欲しいか?」


ヤジを飛ばした客がしばし考え、鼻を鳴らして答えた。


「欲しかねぇよ!こんなインチキな代物、誰が買うか!」


「はっはっはっ、お客さん、それは嘘だ。あんた、嫁さんが浮気してるかどうか知りたくて知りたくてたまらないんじゃないか?」


ロトの魔法をかけられた嘘を見破る毛皮は本物だった。嘘を発見した毛皮は、ローレンの頭の中にするすると情報を流し込んでくれる。男はギクッとし、周囲の目を気にすると、「こんなのインチキに決まってる!」と捨て台詞を残し、顔を真っ赤にして人だかりをかき分けるように逃げ出した。


群衆は一瞬の静寂の後、「おおっ!」と歓声をあげた。その興奮は一気に広がり、場は熱気に包まれる。


---


歓声が静まるのを待ち、ローレンは満を持して口を開いた。


「さあ、これでみなさん信用してくれたでしょう。ではでは、この魔法の毛皮を手に入れる方法を発表しよう!」


聴衆から盛大な拍手が上がる。


「この毛皮、貴族様や大商人に持ち込めば、一生遊んで暮らせるほどの値打ちがつく品物だ。だが、それじゃあつまらない。幸運を手にするチャンスは、誰にでも平等にあるべきだろう?だからこそ、この嘘を見破る毛皮は……福引の景品にする!」


そう言い放つと、手に持っていた嘘を見破る毛皮を、台の下の大量の毛皮の山の中へポトリと落とした。次の瞬間、サトリとリーナ、手伝いの人々が一斉にそれをかき混ぜ始める。しばらくして、もう誰にもどれが嘘を見破る毛皮かわからなくなった。


聴衆の間にざわめきが走る。


「さあさあ、この山の中に一枚だけ当たりがある!一枚、銀貨一枚の破格の福引だ!運試しにいかがかな!」


ローレンが威勢よく呼びかけると、聴衆は沸き立ち、一斉に毛皮を買い求めるために殺到した!

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