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春の天使

❀本羽 香那様 主催企画『一足先の春の詩歌企画』参加作品です。

ひらひら 舞い降りる


羽の様な 花びら


春の天使は


皆に微睡を与える


薄紅の様な 天使の羽


花嵐の中


貴女は微笑んで


春の訪れを告げる


朗らかな笑い声を響かせ


貴女はたった一人の愛しい人を見つめる


春の天使


華やぐ心と 沈む心を持ち合わせ


光を与える手の平から


様々な花弁を溢れさせる


振り向く人々に


少しだけ悪戯をして


春の天使は朗らかに笑う


自分を見つけ指をさす幼子に


そっと「ひみつよ」と囁いて


人差し指で合図をする


春の明日へと扉を開きながら


皆が明るく健やかで過ごせます様にと


祈りを春の空に捧げる

お読みくださり、本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
とても柔らかで素敵な詩ですね。 春の天使は、微睡を与えたり、春の訪れを告げたり、少しいたずらをしながらも朗らかに笑ったり、様々な役割があるものの、それを心の底から祈りを春の空に捧げて、春を呼んでいるだ…
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