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第十三錠 あんなに嫌いだったのに

 step!での買い物を終えた二人は、そのままレディース服のフロアをぶらつく。葵一人ではためらってしまうようなお店も、由香と一緒なら人目を気にすることなく見られた。

 葵は薬の効果で幼く見えるものの、傍目には中学生のカップルにしか見えない。二人の中はそれほど仲睦まじく見えた。まだ、出会って三日だというのに。

 葵の心…もとい、愛の存在と石井の人懐っこさが幸いした。石井がこの性格でも、他の男子生徒ではこうもいかなかっただろう。この年でCuteやActiveを目にする男はそうそういない。

 ひとしきり服や雑貨屋を見て回り、お腹もこなれて来たため二人はケーキ屋へと向かった。

 テイクアウトもできるが、店内で食べられるよう客席も数席用意されている。葵はガトーショコラとコーヒーを、石井はプリンタルトとレモンティーをそれぞれ頼む。談笑を交えながらのアフタヌーンティーは時間の感覚を狂わせる。三時前にはお店に入ったはずなのに、時計の針はすでに四時半を回っていた。

「あ、もう四時半だ」

「本当だ、早いね。門限とかあるの?」

「ううん、まだ大丈夫だけど、バス混む前に乗ろうかな」

「そういや、由香はどの辺に住んでるの?」

「清川工業団地の方だよ、知ってる?」

「ああ、工業団地は知ってるよ。あそこじゃ駅まで遠いでしょ」

「バスなら二〜三十分あれば着くし、大丈夫だよ」

「近くまで送るよ」

「え、いいよ、アオイだって家帰るの遅くなっちゃうじゃん。アオイもこっちの方なの?」

「俺は駅から歩いて三十分くらいのところかな。特にやることもないし、今日は遊ぶって決めてきたから。それとも、もう飽きた?」

「そうじゃないけど…じゃあ、お願いしようかな。バス乗り間違えても嫌だし」

「よし、じゃあ決まり。行こうか」

「うん」

 二人はケーキ屋を後にし、駅直結のバスロータリーへと向かう。土曜日とはいえ石井が乗るバス停には多少人混みがあった。工業団地の中には年中無休、三交代で稼働する工場もある。そのため、出勤時間に重なると混み合ってしまう。

「思ったよりいるね」

「うん、この時間、混むのかな」

「工業団地の方まで行くからね、仕方ない」

 人が多いため列に加わった後は会話を控える。葵はもちろん、石井もその辺りのマナーは心得ているようだった。間も無くバスが到着し、流れに沿って乗り込む。

 中扉のついたマイクロバスタイプであるため、列の後ろの方に並んでいた二人は座席にありつけず、バスの中程に立ち乗りとなった。立ち乗りは七〜八人といったところで、割と乗客の間隔は近い。

「扉が閉まります、ご注意ください」

 運転手の声と共に前後二枚の扉が閉まる。プシュっという音と共にエアサスが伸び、間も無く発進する。

 葵も石井も乗客が多数いる中では大人しくしていた。駅近くは信号が多く、ストップアンドゴーに加えて渋滞に捕まり思うように進まない。吊り革に捕まる石井は次第に目が細くなり、うつらうつらしている。

(疲れたのかな。無理もないよな、転校して来てすぐだし、一日遊び歩いたし)

 葵はいつ体勢を崩しても支えられるよう、石井を見守ることにした。

 顎先まで伸びた艶やかな前下がりのボブ。女の子らしい少し丸い輪郭に、長いまつ毛。車輌の揺れに合わせてゆらゆらと揺れていた。

(かわいい、よね…由香って)

 薬の効果で男らしさは出ていないものの、目の前の石井と比べると葵は幼い男の子にしか見えない。

 すでに声変わりが始まっているクラスメイトの男子と比べればマシだが、石井のような女の子の見た目に憧れを抱いていた。

 静かに石井の寝顔を眺めていると、不意に石井の体がビクンとなり、閉じられていた目が見開かれる。何かに気付いたかと思うや否や、怯えた表情で葵を見つめる。

「どうした、気分でも悪い?」

 小声で話しかける葵に、石井は震えながら首を横に振る。時折、目をきゅっと閉じて唇を噛み、何かに耐えているようだった。

(もしかして…)

 石井の異常な反応に嫌な感覚を覚え、バスの揺れで体勢を崩したかのように装い半歩ほど石井から距離をとる。自然な様子で距離をとり、彼女の背後に目をやると…葵は目を丸くすると共に激しい怒りが込み上げて来た。

(許せない…!)

 葵はすぐさまスマホのサイレントモードで録画をする。

 ショートパンツから伸びる真っ白い脚。それをいやらしく撫で回す指の太い男の手。彼女の太ももを上から下へ、下から上へと手を這わせ、柔らかそうな臀部を揉みしだいている。その腕には黒のスポーツウォッチらしきものが巻かれている。

 時間にしてわずか数秒だが、証拠を撮り続ける葵は怒りが収まらなかった。

 限界を迎えた葵は録画を止め、スマホをポケットに突っ込むと男の手を石井の体から引き剥がす。

「痴漢です、この人痴漢してます!運転手さんに知らせてください」

「え…」

「何、痴漢⁉︎」

 バスの車内がざわつく。掴み上げられた手の持ち主を見ると五十代くらいの小太りの男性だった。

(こんな男に、由香が…)

 痴漢を働いた男に対して怒りが込み上げると共に、同じ男の体をしていることに心底話腹が立っていた。だから男は…楽しかった気持ちが一気に怒りと負の感情に飲み込まれる。

「やめろ、離せ。何かの間違いだ。俺は痴漢なんかしていない」

「うるさい、証拠は撮ってあるんだ、大人しくしろ!」

 葵の手を振り解こうとする男の手を、葵は自分でも信じられないくらいの力で抑え込む。痴漢男に吐き出される言葉も、普段では考えられないくらい荒々しい。

「乗客の皆様にお知らせします。本車両は最寄りのバス停で停車し、状況の確認を行います」

 誰かが運転手に伝えたのだろう。アナウンスが入り、ハザードをたきながらバス停へと滑り込む。

 中からはわからないが、バス外観の行き先表示版には「緊急事態発生」の表示が煌々としていた。

「はい、すいません、通らせてくださいね」

 運転手が葵の元へと歩み寄る。

「君かな、声を上げてくれたのは」

「はい、この男が痴漢をしました。証拠も撮ってあります」

 葵はそういうと、男の手を離しポケットから取り出したスマホで映像を再生する。由香の脚が撫でられ、ショートパンツが揉まれる瞬間。見ているだけでも吐き気がする。

「あー、これは…」

 映像を確認した運転手は、映像に映る腕時計と男の腕時計が同じであることを確認する。併せて触られていたのが石井であることも服装から判断する。

「俺は知らない、何もやってない!バスが揺れてあたっただけだ」

「嘘をつくな、この変態!」

 声変わりのしていない葵の声にも怒気がこもる。怒りをぶち撒ける葵に、乗客は騒然とする。これまで心の内に溜め込んでいたあらゆる物事に対する怒りを、葵はこの男にぶつけていた。

「ちょっと、警察と会社に連絡するので失礼するね」

 運転手は運転席へと戻り、無線を手に連絡を取っている。車内では電話をしたり、スマホでこの状況をSNSへ投稿する人がいたり、三人を避けるように車内を移動するなど様々であった。

 葵は石井の前に立ち、男の視界に石井が入らないように、また石井の視界に男が入らないように距離を取る。男は葵のことを睨み、葵もまた男を睨み返していた。程なくして運転手が車内放送を入れる。

「ご乗車のお客さまにご連絡します。本車両は緊急事態のため、警察が到着するまでこちらに待機となります。関係するお客様以外は間も無く次のバスが到着しますので、そちらへお乗り換えください。繰り返します…」

 放送を聞いた乗客たちは降り口のあるバスの前部へと集まる。二度目の放送を終えた運転手が降り口の方で化粧パネルを外し、手元ボタン操作する。普段は運転席から操作する扉の開閉も、昇降口付近で行える。プシュっという音と共に前輪部の車高が下がり、扉が開く。

「ご迷惑をおかけしております。気をつけてお降りください」

 運転手は男の動きに目を配りながら乗客たちを降ろしていく。葵もその間、男が変な動きをしないよう睨みを効かせる。

 最後の乗客が降りようとした時、男は降車口を目掛けて走り出した。葵も一瞬、降車する人を確認するため目を離した隙をつかれた。

「待て!」

 葵は男を追いかけて走り出していた。

「ちょっ、お客さんダメですよ」

 ドアを閉めようにも今まさに最後の乗客が降りている最中のため閉めることができない。男は運転手と乗客を突き飛ばし、駅前の大通りをひた走る。

「待てって言ってんだろ!」

 葵も負けじと追いかける。人ごみを縫うように逃げる男を見失わないよう目を見張りつつ、全力で駆ける。ホルモンを入れていてもそこは中学生、運動不足の中年など相手ではなく、すぐさま追いつく。履き慣れたスニーカーを選んだことも功を奏した。

「逃げるなっ!」

 葵は男の襟を掴み力の限り引くものの、体格差もあって引き倒すことは出来なかった。体勢を崩した男は葵の方へと向き直り、声を上げながら掴みかかろうと向かってくる。

 恐怖はなかった。

 体が自然と、かつて通っていた空手の動きを再現する。

 男の動きがスローモーションのように見え、みぞおちへ鋭い突きをお見舞いする。

「ぐっ…」

 男の鈍く、くぐもった声が聞こえたかと思うと、その場に崩れ去る。

 四年生で辞めてから約四年、一度も空手の型や練習をしたことはなかった。基礎となる体づくりの動きでさえ。それでも、愛の意識が戻る前から習っていた空手の一挙手一投足が体に染み付いていた。手を抜いてできるほど空手は甘くない。練習も組み手も、全てのことに常に真剣だった。その甲斐もあって、どんな体制からでも構えて応戦する動きを体が覚えていた。あれほど、嫌いだったのに。

「君、大丈夫?」

「あ、はい。俺は大丈夫ですけど…」

 運転手をチラリと見た後、伏せたままの男に目を落とす。無防備で鍛えられていない体に打ち込まれた一撃は内臓へと響き、身動き一つ取れないでいる。

「アオイ、大丈夫?」

 石井が遅れて駆けつける。怯えた表情は、すでにない。

「ああ、俺は大丈夫。由香こそ大丈夫?怖かったよね」

「うん、怖かった…。助けてくれて、ありがとう」

「隣にいたのに、すぐ気づかなくてごめん」

「ううん、声を上げてくれて、助けてくれて嬉しかった」

 二人がそんなやりとりをする中、運転手は今度こそ逃げないようにと男の背中を押さえ込む。もっとも、そんなことをしなくて男は戦意を喪失し、動くことすらできないのだが。

 間も無く、パトカーが二台、サイレンを鳴らしてバス停に停まる。

 もぬけの殻となったバスを見て、一人の警官が一行の元へ駆け寄る。

「通報してくれたのはあなたですか」

「はい、この子が被害者でこちらが犯人です」

「どうも。で、この状況は…」

 中学生二人と運転手に抑えられるうずくまった男。運転手は後から来た警官二人に男を引き渡し、状況を説明する。ひとしきり説明を受けたあと、警官は葵たちへと向き直る。

「君たちにもちょっと話を聞きたいんだけど、署まで来てもらえるかな」

 葵と石井は顔を見合わせるしかなかった。犯人を強打してしまった葵と被害者である石井はそのまま放免というわけにはいかなかった。痴漢男とは別のパトカーに乗せられ、二人は警察署まで行くことになった。


 全てが終わって解放されたのは、警察署についてから一時間後だった。日はすでに陰り、道ゆく人の影は長く伸びていた。

 警察署に着いてすぐ、葵は会議室で事情聴取を受けた。

 バスに乗っていた所友達の様子がおかしいと思ったら痴漢を確認、動画を撮って声を上げた所男が逃走。掴みかかられそうになったが、昔やっていた空手の動きが自然と出て打ち込んでしまった。空手では自分より大きな大人と対峙することが多く、特に大人だからと怯えることもなかった。

 このようなことを述べた上で、動かぬ証拠となった動画を提出する。その内容を見た警官は証拠になると判断し、動画をパソコンにコピーしていた。

 勉強していて間違えた問題や野良猫など、大した画像も保存されていないのでスマホを差し出すことに抵抗感はなかった。

 少し待たされたあと、バスの運転手と石井の証言とも合致することから事情聴取は完了となった。

 葵が懸念していた痴漢男への打ち込みに関しては、襲われそうになっていたのだからと不問にされたが、無抵抗の犯人に行った場合ではまた事情が異なるとだけ注意された。

 事情が事情なので、聴取中に警察から二人の両親へと連絡が行われていた。帰りの足がないため、迎えにくるように、とも。

 会議室を出た葵の視界に入ったのはロビーの長椅子に腰掛ける石井の姿だった。隣に婦警が付き添い、話をしている。

「お待たせ」

「あ、おかえり。大丈夫だった?殴っちゃったの」

「ああ。襲われそうになってたから、今回は自衛のためでお咎めなしだよ。バスの運転手さんもその様子を見ててくれたし」

「そっか、よかった。ごめんね、こんなことに巻き込んで」

「いや、由香は悪くないよ。悪いのはあいつだし」

「仲良いのね、お二人さん」

 隣にいた婦警が間に入る。見た感じでは二十代できれいだな、と葵は思う。

「彼氏さん、可愛い顔してるけどやる時はやるんだね。怖くなかった?」

「彼氏じゃないですよ、友達です。あの時は怖いというか無我夢中で…。気づいたら体が勝手に動いてました」

「そうなんだ。空手、やってたの?」

「幼稚園の頃から小四までです」

「結構ブランクあるけど、体が覚えてるんだね。大人の男性相手によく立ち向かえたね」

「なんか、許せない気持ちが勝っちゃって…気づいたら、こう」

 そう言って葵はあの時の突きを再現する。真剣ではないものの、その動きに素人感はない。

「いい突きだね。私も学生の頃痴漢されてね。怖かったし犯人を許せなくて。どうして私がこんな思いをしなくちゃいけないのって思って。それで、同じ思いを若い子達にもしてほしくないから警察官になったんだ」

「そうだったんですか…犯人は捕まったんですか?」

 由香も会話に加わる。

「ううん、逃げられちゃった。怖くて声出せなくて…駅に着いたらすぐに電車を降りて駅員に言ったけど、結局ダメでね。犯人の顔も背格好すらわからなかったから」

「辛い、ですね…」

「うん。でも、私はもういいの。警察官になって何度か痴漢やストーカーを捕まえたりもしてきたから。少しでも女性達を守れたのかなって思ってる。そう、思ってるんだけどね」

「どうか、したんですか?」

「ううん。たぶん、どれだけ痴漢をする人を逮捕しても、厳罰化しても被害は減らないんじゃないかなって思う時があって。結局、人の意識が変わらないと、この問題は解決しないような気がしててね。ちょっと二人には難しい話かな」

「いえ、伝わります。全部、人の心が生み出すと思うので」

 葵も口を挟む。結局は痴漢を働く男側の心の問題だと愛は感じていた。女の子は肩や脚を出していても、それは男に媚びたり誘うためではない。中にはそういう人もいるかもしれないが、多くは可愛いからそういう服装をしているだけで、男が勝手に勘違いをしているだけなのだ。

「ちょっとでも伝わってくれたなら嬉しいな。そろそろ、お迎えも来る頃かな」

 入口の方を見やると車が一台入ってくる。その後自動扉の向こうから一人の女性が駆け込んでくる。

「ママ!」

「由香、あなた大丈夫?怪我してない?」

「うん、私は大丈夫。アオイが守ってくれたから」

「アオイさん…?あなたがうちの子を…」

 友達と図書館に行ってくるとは言っていたけど、まさか男の子…?しかも同じ中学二年生にしてはやけに子供っぽくて幼い顔立ちだけど…と石井の母は感じていた。

「痴漢の証拠を押さえた上に、逃走する犯人を取り押さえてくれてんです」

 婦警が端的に事情を説明する。

 聞こえはいいが、逃したり未然に防げなかったりと自分のミスもあるため堂々とはしていられない。

「そうだったんですか。うちの子を守ってくれて、ありがとうございます」

 石井の母は深々と頭を下げる。

「いえ…そんな」

「あとでお礼したいから、おうちを伺ってもいいかしら」

「お礼だなんて、そんな。いいですよ」

「でも、助けていただいたんだし…」

「じゃあさ、アオイをうちに呼んじゃう?お礼も兼ねてお昼一緒に食べるくらいいいでしょ」

「え…」

「そうねえ…アオイさんのおうちの都合もあるし…それでもいいかしら」

「うちに来てよ、アオイ。いいでしょ」

「あ、はい…。なんか、逆に悪い気がしますけど…お邪魔します」

「じゃあ決まりね!いつがいいとか、また学校で話そう」

 なぜか石井が嬉しそうにしている。先程痴漢にあって泣きそうになっていた様子はまるでない。それでも、母親が到着してからずっと腕にしがみついている。余程怖かったのだろう。表面では明るく振る舞っていても、深層では襲われた恐怖が抜けていないことの表れだった。

「それじゃあ、今日の所はこれで。本当にありがとうございました」

「あ、いえ。こちらこそ」

「じゃあアオイ、また学校でね」

「ああ、また」

 石井の母は深々と礼をし、出入口に向けて歩き出す。石井もまた腕を組んだまま歩き出し、振り返って葵に手を振る。

 石井達が出るのと同時に、一人の男性が中に入ってくる。見覚えのある背格好。葵の父親だった。

「葵、大丈夫か」

「うん、大丈夫」

「そうか。無事で何よりだ」

 息子の身の安全を知り、葵の背中をバンバン叩く。

「さっき、すれ違った人がそうなのか?」

「そうだよ。石井さん。学校の友達」

「友達を守れたなんて、父さん、嬉しいぞ」

 葵の父の方はある程度警察から話を聞いていたのだろう。

「あのさ…」

 一旦、言いかけて言葉に詰まる。言うことに、僅かな抵抗感が見える。

「ん、どうした」

「…空手、教えてくれてありがとう。辞めちゃったけど、やってなければ助けられなかったと思う」

「そうだな…色々あったが、やっててよかったな。さあ、うちに帰ろう。母さんも待ってる」

「…うん」

 父親と二人、並んで警察署を後にする。

 すでに日は落ち、辺りは暗い。

 口数こそ共に少ないものの、父親の口元がいつもより緩んでいることを、葵は見逃さなかった。

 帰りの車内で痴漢男や体が自然に動いた事を父と話した。愛の意識が戻ってからあんなに嫌がっていた空手の話題だったのに、今日は悪い気がしなかった。

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