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少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
トルーキエからラジリエンへ

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74. 実験とルヴォンとウルフ


「トレント討伐の依頼は無いね。」

「やっぱりここでもハーピーとかラミアは残るね〜

シュペアたちはハーピーとも戦ったんだっけ〜?」


「うん。攻撃も少なかったし弱かったよ。」

「そっか〜

確かにシュペアが地上まで下ろしたら、その後は楽かもね〜」

「俺らは攻撃魔術が使えないから、投げナイフを使うんだ。」


「投げナイフか。やってみたいな。遠距離攻撃の手段があるといいよな。」

「お?ルシカ興味あるの〜?教えてあげようか〜?教えるのはグレルだけど〜」

「いいぞ。」


「じゃあハーピーの依頼受けて、ナイフ買いに行こうよ。」

「決まりだな。」


僕たちはハーピー討伐依頼を受けて、武器屋に向かった。



「投げナイフは使い捨てだから安い。性能も悪いが。小銀貨1枚で5本くらい買えるから、10本くらいあればいいんじゃないか?」


「これが投げナイフか。薄いんだな。」

「俺もやってみようかな。」

「ゲオーグもやる〜?向き不向きがあるから、2人ともやってみて、どっちかがハマればいいよね〜」


ルシカとゲオーグが投げナイフを買うと、僕たちは森に向かった。


「ちょっとこの辺で木を的にして練習してみる〜?」

「じゃあ僕はあっちで魔術の練習してるね。」



僕はみんなと少し離れて、魔術の練習を始めた。

索敵を使いながら簡単な魔術はできた。

じゃあ次は結界を使いながらだとどうだろう?


認識阻害を使うとみんなが心配するから、攻撃だけを防ぐイメージで、うん、できた。

じゃあこの状態で矢を出してみよう。


水、氷、風、土はできたけど、火は出来なかった。

やっぱり僕はまだ火が苦手みたいだ。


火は攻撃に使えなくても、魔獣を処理する時に使えればいいや。

僕は1番得意な氷の矢をいつもより小さく作って、何本まで出せるか数を増やしていった。

ターゲット設定が無ければ30くらいかな。


水は、20くらい。

風と土は25本出せた。

ターゲット設定はできるかな?


難しい・・・。

ターゲット設定は結界を使いながらだと、1本しか出来なかった。

練習しなきゃ。1本じゃちょっと不安だし。


しばらく練習したけど、結界とターゲット設定の組み合わせは1本しかできなかった。


結界って、もっと応用できるのかな?

この前は3人分かけれたけど、たとえば建物ごととか。


初めて結界を知らずに使った時、僕の結界に触れたゴブリンは倒れてた。

攻撃を防ぐだけで倒せるとは思えない。

攻撃された時に、攻撃し返すこともできるのかな?

それならゴブリンが結界に触れただけで倒れたことも説明がつく。


結界って、どれくらいの攻撃を防げるんだろう?

使う魔力の量によって違うのかな?


例えば、ここから離れた場所にいるルシカにだけ結界をかけることはできるんだろうか?

それができるなら、岩とか木にかけて、どれくらいの魔力量でどれくらいの強度があるか試せそう。


色々疑問が湧いてきた。


領主様やミランなら分かるかもしれないけど、今は遠いから聞くことができない。

忘れちゃうといけないから、紙に書いておこう。


僕は紙の束と、羽ペンとインクを出して、ちょっと大きい石の上で書いていった。



「シュペア〜

こんなところでも勉強してるの〜?」


僕がしゃがんで石の上で書いていると、ルヴォンがやってきた。


「勉強じゃないけど、気になってこれから調べたいこととか、練習したいことを書き留めてたの。」

「偉いね〜」


「僕はまだできないことが多いから、たくさん練習してできるようにならなきゃいけないの。」

「そっか〜、僕から見たらシュペアの魔術の腕は凄いんだけどね〜」


「僕の周りにはもっと凄い人がたくさんいて、僕はまだまだなの。」

「いい環境だね〜

僕もそんな凄い人と戦ってみたいな〜、魔術師じゃなくて戦士のね〜」


「グレルとは模擬戦しないの?」

「しないね〜

武器が違うし、静と動って感じで動きも全然違うからね〜

速いスピードで動きながら戦うタイプで強い人がいたら戦いたいな〜」


「そっか。限定されると難しいね。足が速い人なら見たことあるけど、その人が強いかは分かんない。」

「だよね〜」


「あ、ウルフがこっちに向かってる。2キロくらい、20匹くらいいる。」

「あっちは投擲の練習してるし〜、2人で倒しちゃう〜?」


「いいの?」

「2キロならすぐ帰って来れるし大丈夫じゃないかな〜?」


「みんなに言ってから行こう。急にいなくなったら心配するかもしれないし。」

「シュペアがそういうなら、それでもいいよ〜」


「ウルフの群がいるから、僕とルヴォンで倒しに行ってくるね。すぐ帰ってくるから心配しないで。」


僕は声に魔力をまとわせて3人に届けてから、ルヴォンとウルフの群に向かった。



「身体強化いる?」

「ウルフなら要らないかな〜、シュペアは魔術の練習する〜?」


「うん。ルヴォンが駆け回る間を狙ってやってみる。」

「いいよ〜」


僕は少し身体強化をかけて、ルヴォンと一緒にウルフに向かって走った。

ウルフが見えると、ルヴォンはそのままのスピードでウルフの群に突っ込んでいった。


凄い。僕も索敵使ったままターゲット設定の練習しよ。

ルヴォンが戦う隙間から、ウルフに氷の矢を飛ばしていく。


ウルフ20匹はすぐに終わってしまった。



「あっという間だったね〜」

「うん。ルヴォンの動き、早くて格好良かった。凄いね。」


「シュペアも全部1発で仕留めてて驚いたよ〜」

「うん。ターゲット設定してるから」


「それってかなり高度な魔術じゃないの〜?」

「どうだろう?分かんない。このウルフは穴掘って焼いて埋める?」


「持っていくの面倒だしそうしようか〜」


僕は土魔術で穴を掘って、ルヴォンと一緒にウルフを穴に入れると、この前みたいに青い火で包んで燃やした。



「それ、凄いね〜、青い火なんて初めて見た〜

しかも燃えるの早くない?」

「そうなの。高温の火を出すと青くなって、早く焼けるの。」


「それ、他の人が見てるところではやらない方がいいよ〜。誰もいないところならいいけど〜」

「うん。分かった。」


僕は土魔術で穴を埋めると、ルヴォンと一緒にみんなのところに戻った。



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