表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
トルーキエからラジリエンへ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/455

72. 森の中を進む3人



「今どの辺りなんだろうね?」

「大体の方向は合っていると思うけが・・・、国境までどれくらいかは分からないなー」

「食事が肉だけというのも飽きてきたな。」


「果物みたいなのはあるけど、僕たちが食べても大丈夫か分からないもんね。」

「そうだな。」


こんな時のために、薬草だけじゃなくて植物の勉強もした方がいいのかもしれない。



「魔獣が少ないってのは良かったなー。」

「そうだね。強い魔獣がたくさん出てきたら、ゆっくり寝られないもんね。」

「あぁ、休息をしっかり取れるのは大きいな。」


あまり魔獣と出会わないのは不思議だ。

ここまでに出会ったのは、最初に通り過ぎたサイクロプスと、その後は何度かシルバーイーグルと、ホーンラビットくらい。



そんな風にあまり刺激のない日が続いていた5日目に、索敵に引っかかった。


「シルバーイーグルの群かな?」

「イーグルが群れるのは珍しいなー。」


「イーグルじゃないのかな?何だろう?」

「あとどらくらいの距離だ?」


「あと3キロくらい。10匹くらい飛んでる。」

「もしかしてハーピーか?」

「見てみないと分からないが、可能性はあるだろうな。」



目視できるまで近くにくると、イーグルじゃなかった。

薄い緑と黄色の綺麗な翼で、顔は人間っぽく見えた。

あれがハーピーなんだ。


「僕がたくさん矢を放つから、2人は落ちてきたのをお願い。」

「分かった。」

「久々の戦闘だな。」


僕は氷の矢を10本出すと、ターゲット設定をした。まだ全部にするのは無理だったけど、グリフォンの時は6本いけたから、そのうちの6本に設定した。


せっかくだし、みんなで戦いたいから、全部翼に当たるようにした。



今だ。


僕は氷の矢を放った。


ギャァァァァァァ


7体は翼に穴が空いて落ちてきた。

他は外れちゃったみたい。

残りの3体は、今度は心臓にターゲット設定して氷の矢を放った。


ギャァァ


3体は倒せた。あとはルシカとゲオーグと一緒に地上で槍を使って戦う。

僕は槍を持つと、ハーピーに向かった。


ハーピーは地上では、足で蹴ってきたり、翼で叩いたり、嘴でつつくような仕草をしたけど、攻撃はそれしかなくて弱かった。

ハーピーの幻惑魔術は、ラミアよりちょっと下手で、女の人というよりは、仮面みたいだった。



「ハーピー弱かったね。」

「そうだな。」

「地上に下ろせなければ、なかなか大変かもしれない。」


「そっか。確かに、飛びながらあの鉤爪で攻撃されたら危険だね。」

「それにしても、醜い顔だな。」

「あぁ。」


「これ、食べれるの?」

「どうだろうな?あんまり食べたくない。」

「そうだな・・・、俺も気が進まない。」


「じゃあ埋めようか。」


僕は土魔術で穴を掘って、みんなでハーピーを穴に入れた。


「火の魔術の練習していい?」

「いいぞ。気をつけろよ。」


「うん。」



僕はハーピーを炎で包むように、そして灰になるように高温の炎を穴の中に広げた。

炎は青いのが出て、ハーピーが溶けるように燃えていった。


「シュペア、その青い炎、格好いいな。」

「あぁ、初めて見るが凄いな。」

「僕も初めて見た。」


あれ?僕、今、索敵使いながら火の魔術使ったかも。

試してみよう。

索敵を使ったまま、風の矢を穴に向かって撃ってみた。あ、できてる。

索敵を使ったまま土魔術で穴を埋めて、ウォーターボールや氷の矢も撃ってみた。

できるようになったんだ。嬉しい。


「ルシカ、ゲオーグ、索敵と攻撃魔術、一緒に使えるようになったよ。」

「お、シュペア凄いなー。」

「あぁ、シュペアは凄いな。よく頑張っている。」


ルシカとゲオーグが僕の頭を大きな手で撫でてくれた。

2人に褒められると心が温かくなる。

2人は僕のことをいつも信じてくれて、いつも凄く優しい。いつもありがとう。


その後、森を抜けるまでに10日かかって、街にたどり着くのは更に2日後だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ