表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
トルーキエからラジリエンへ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/455

67. 嫌な貴族


「僕はいつまで結界かけてればいい?」

「うーん、少なくともこの領を出るまではかけておいた方がいいだろう。」

「できればオドンまでかけておくのがいいだろうな。」


「分かった。結界かけながら身体強化できるようになったし、オドンまでかけておくね。」

「それがいいな。」


僕たちは街道を走って行ったけど、その日のうちに次の街には着けなかった。



「野営は久しぶりだな。暖かい時期でよかった。」


僕たちは保存食を食べて、焚き火を焚いて、順番に見張りをしながら寝た。


僕が見張りをしている夜中、索敵に反応があった。人?怪しい。

僕は焚き火に水をかけて消して、ルシカとゲオーグを起こした。



「人がこっちに向かってきてる。」

「もしかして俺らを探してるんじゃないか?」

「可能性はある。」


「僕は今回何もしなかったから、もしかしたらルシカとゲオーグが狙われてるかもしれないよ。」

「あぁ、その可能性もあるか・・・。」


結界、ミランはみんなにかけてた。

やり方を聞いておけばよかった・・・。

考えて。魔術の本を、結界の仕組みを思い出して。

僕の周りを膜が張ってるみたいに、結界は存在してる。その膜って広げられるのかな?


少しずつやってみる。

感覚的にはできてる気がする。


「結界、もしかしたらできるかもしれないから、ルシカにかけてみていい?かけたら教えるから、ゲオーグはルシカが見えなくなったか教えて。」

「あぁ、分かった。」


僕はルシカの隣に行って、結界を広げていく。

できた。と思う。



「ゲオーグ、どう?」

「消えてる。」


「よかった。ゲオーグにも結界かけるね。」

「あぁ。」


「まだあんまり自信がないから、離れないでね。3人で手繋いで、少し森に入ろう。もうすぐ人が来ると思う。

焚き火の跡を見た反応で判断しようよ。」

「そうだな。」



それから、しばらくすると、5人くらいの人が松明を持って街道を歩いてきた。


「おい、これ、焚き火の跡だぞ。」

「本当だ。水をかけて消してある。水が乾いていないということは、まだ遠くには行ってないんじゃないか?」

「冒険者共は俺たちに気付いて逃げたってことか?」


「探すぞ。援軍を呼べ。」

「見つけて戦闘になっても傷はつけるなよ。」

「旦那様が欲しがっている人材だからな。」

「大人2人は強いと聞いているが、子供も連れて行くのか?」

「あぁ、魔術で水が出せるらしいからな。」

「へーそうなのか。便利だな。」


「早く見つけて連れて帰るぞ。そうじゃないと寝る時間がなくなる。」

「夜中は勘弁してほしいな。夜中動けば次の日が休みならいいが、どうせ明日も朝からみっちりだろ?」



「大人2人と子供って言ってたから、僕たちのことだね。

どうする?このまま結界かけたまま森を進む?」

「そうしよう。」

「これは、オドンについても油断できないな。オドンより手前から、ラジリエンと繋がる森に入ろう。」



僕たちは森の中を進んで、ラジリエンと繋がる森に近づくと、街道に出た。

オドンの手前の街の門には行列ができていて、みんな何か噂していた。

こっそり入ってご飯でも買おうかと思って近づくと、噂は僕たちのことだった。


「クシュの街長が冒険者パーティーを探してるらしい。なんでも大人2人と子供の3人組らしい。」

「子供がいるならすぐ見つかるだろう。」

「クシュの街長か・・・、いい噂は聞かないな。その冒険者たち可哀想にな。」

「探してるって、見つけてどうするんだ?冒険者だろ?美女なのか?」

「いや、3人とも男らしい。」

「戦わせて金を賭けて楽しむとか、拷問の実験や毒の実験に使うとかじゃねえか?」

「それは可哀想だな。」



「かなり広範囲に探してるみたいだ。」

「噂には尾ひれが付くというが、かなり危ない話が出ているな。街には入らず森に入ってラジリエンを目指そう。」

「うん。そうだね。」


僕たちは街でご飯を買うのは諦めて、森に入ってラジリエンを目指した。



「シュペア、3人分の結界をずっと使っているが魔力は大丈夫か?索敵も使ってるんだろ?」

「大丈夫。見つかったら大変だから、お昼くらいまでは使わせて。」

「無理はするなよ。」


きっとお昼くらいまでならもつと思う。

僕は少しでも魔力を回復させるために、結界も索敵も使ったまま、ゆっくり魔力循環を始めた。

難しい・・・。

でも、頑張らないと。今見つかるわけにはいかない。


それにこの状態なら、魔獣に見つかることもなく素通りできるかもしれない。


「この先にサイクロプスがいる。でも今は結界張ってるから、少し方向をずらしてそのまま素通りしてみよう。」

「あぁ、やってみよう。」


慎重にならなきゃいけないから、僕は魔力循環をやめて、結界と索敵に集中した。



閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ