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少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
初めての旅

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54. グリフォン討伐2/3


できるだけ何度も撃たなくてもいいよう、一撃でしっかり仕留められるようにしよう。

動きが早いって言ってたから、しっかりターゲット設定しないと魔術が外れちゃうかもしれない。目で追えないようなミランの動きでもちゃんとできてたから、きっと大丈夫。


ターゲット設定は3本までならできたけど、2つの魔術を並行して使えるようになったから、もう少し多く出せるかも。左右の翼にそれぞれ3本ずつ撃てるかな?

練習しておけばよかった・・・。


討伐が終わったら何本までいけるか試してみよう。



「この場所はいつ見つかるか分からないし〜、もう少し戦いやすい場所まで移動しよっか〜。」

ルヴォンを先頭にして、僕たちパーティーとグレル、そして他の冒険者が続いて移動を始めた。



僕は魔力の消費をできる限り減らして、少しだけ索敵を広げた。


「ルヴォン、グリフォンがこっちに向かってる。」

「もう気づかれたか〜。広くはないけど仕方ないね〜。ここで迎え討とうか〜。」



ルヴォンは他の冒険者を連れて少し下がった。

僕の周りにはルシカとゲオーグとグレルがいる。


「シュペア、俺らが守ってやるから心配いらないからな。」

「うん。3人がいてくれるから大丈夫。なるべく早く下ろしてみせる。」



間も無くグリフォンを視界に捉えた。


あれがグリフォン。頭と羽は鷲みたいだけど、体は獅子みたい。

前足は鷲みたいに鋭い爪が付いてて、後ろ足はタイガーみたいに太い足だった。


動きが早いって言っていたけど、どれくらい近づいて撃てばいいんだろう?

もう少し、あと少し・・・。もう少し引き付けられるかも。



「いくね。」


僕は氷の槍を6本作り出して、グリフォンの左右の翼にそれぞれ3本ずつターゲット設定した。

10メートル、7メートル、今だ!


僕が槍を放つと、グリフォンは風の魔術を使った。

きっと槍を吹き飛ばす気なんだ。負けるな僕の槍。

僕も風の魔術使って、放った槍を押し込むように追い風を起こしてグリフォンの風の魔術を跳ね返した。



グオォォォォォォ!!


槍はしっかり左右の翼を貫いたけど、まだ飛んでいる。

やっぱり今の僕では一回じゃ無理なのかも。



もう一度氷の槍を6本作り出すと、ターゲット設定をしてすぐに放った。


今回も風の魔術でしっかりと追い風を起こして、グリフォンが使う風の魔術を押し返した。

僕の放った氷の槍が翼を貫くと、グリフォンはバランスを崩して、ゆっくり地上へ落ちてきた。



グオォォォォォォ!!


これであとは地上で冒険者のみんなと総攻撃を仕掛けていけば倒せる。



「よくやったな。さぁ行こう。」

「うん。」


僕はルシカとゲオーグと自分に身体強化をかけると、槍を持ってグリフォンの元へ走った。


ん?みんななんで来ないんだろう?

グリフォンの元に着いたのは、僕たちのパーティーが最初だった。


僕はまだ力が弱いから、足を狙うことにした。動きが鈍ればきっと倒しやすくなる。

飛んでる時も早かったけど、地上に下りてもグリフォンの動きは早かった。

ミランほどじゃないから、目で追うことはできるし槍を当てることもできるけど、僕では致命傷を与えることはできないと思った。


槍を振り回しながらヒットアンドアウェイを繰り返したけど、今の僕の力なら槍より魔術の方がいいのかもしれない。

そう思って、氷の矢を足を中心に放っていった。

顔もいけるかもしれない。目とかいいかも。

僕はグリフォンの目にターゲット設定して矢を放った。



そしたら、ちゃんと目に刺さってくれた。

頭が硬いのか、角度が悪いのか脳までは届かなかったけど、片目は潰せた。


グリフォンがまた風の魔術を使うと、僕より前にいた人の鎧や足がザックリ切れた。


あの風は槍を吹き飛ばす風じゃなくて風の刃の攻撃だったんだ。知らないで押し返してたけど危なかった。

足を怪我した人は退かせないと危ない。

僕は怪我をした人の元まで行って、倒れてる人を引きずって下がった。

3人下がらせて、ポーションを渡した。


「ありがとう、助かった。」

「ありがとう。」



他の場所でも、グリフォンの風の魔術で何人か倒れていた。

僕はまた倒れた人のところまで行って引きずって下がらせたけど、もうポーションが2本しか無い。

ルシカとゲオーグのために残しておきたいから、ごめんね。


僕は倒れた人を退かせて、その合間に何度か足や喉に向けて氷の矢を放った。




グレルを見ると、大きな剣でグリフォンの鉤爪を受け止めていたけど、押し込まれそうに見えた。

どうする?援護する?邪魔にならない?

僕は迷って、グレルに身体強化をかけた。

そして前足の付け根に槍を突き刺した。


「オワッ、シュペアか。」

「うん。邪魔しちゃったならごめんね。」


「いや、助かった。ありがとう。」

「身体強化、いきなりかけてごめんね。動きにくかったら解除するから言って。」


「このままでいい。ありがとう。」

「うん。」



その後間も無く、グレルは前足を剣で切り落とした。

大きい剣は凄いな。あの太い足を切り落とせるんだ。


時間が経つと、グリフォンも少し弱ったけど、みんなも疲れてきてた。

ルシカとゲオーグに回復をかけて、ルヴォンとグレルにも回復をかけた。


「ルヴォン、身体強化いるならかけるよ。」

「そんなこともできるの〜?できるならお願〜い。」


「うん、分かった。」


僕はルヴォンに身体強化をかけて、また足や喉に向けて矢を放っていたけど、魔力が少なくなってきたから、魔力循環をしながら槍での攻撃に変えた。


戦いが長引くと、どうやっていつ魔術を使うかを計算しないといけないんだ。

少しは残しておかないと、何かあったときに怖い。

配分が難しいな。


そんなことを考えながら、たまに回復と身体強化を掛け直して槍を振るっていると、とうとうグリフォンは倒れた。



ワアァァァァァ!!



「倒したぞー!」

「やったぞー!」



魔力、かなり減っちゃったな。それに、疲れた。

体力、ある方だと思ってたけど全然だった。もっと体力つけなきゃ。


自分に回復をかけたけど、あんまり回復しなかった。


「シュペア、大丈夫か?」

「うん・・・。」


大丈夫って言おうとしたけど、足元がふらついた。



「疲れたろ。俺が背負っていってやる。」

「じゃあ俺はゲオーグの斧とシュペアの槍を持つ。」

「ありがとう。」


僕はその後、温かくて大きなゲオーグの背中で寝ちゃったみたい。


閲覧ありがとうございます。

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