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少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
初めての旅

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52. 捜索と救助2/2



僕たちはすぐに救助に向かうAランク冒険者の元に行った。


「僕はシュペア、こっちはルシカとゲオーグです。よろしくお願いします。」

「君は子供なの〜?礼儀正しいし見た目だけ子供の大人なの〜?僕はルヴォン、でこっちのおっきい人はグレルだよ〜。」


ルヴォンという人は水色のサラサラな髪で背が低いルシカのような体型の人だった。ミドルソードかな?グリップに綺麗な彫刻が入った剣を腰に2本刺してる。

グレルという人は白に近いシルバーの髪で僕みたいに少しクルクルしてる。この人はゲオーグみたいな筋肉が凄い体型で、大きな剣を背中に背負ってる。


「見た目だけ子供の大人?どういう意味?」

「ん〜?そのまんまだよ〜。シュペア、君は何歳なの〜?」


「僕は11歳です。」

「へーそっか〜。じゃあ本当に子供なんだね〜。大丈夫〜?怖くない〜?」


「大丈夫。僕もあの人たちを助けたい。」

「そっか〜。君はいい子だね〜。さっそく行ける〜?」


ルヴォンは僕の頭をポンポンってした。

その手は温かくて、きっとこの人も優しい人なんだろうと思った。


「うん。15キロだから、身体強化かけて走って行くけどいい?

ゆっくり歩いてたら日が暮れちゃうから。」

「いいよ〜、それでいこ〜。」



僕はまだ同時に複数の魔術を使えないけど、身体強化を一度かければ、しばらく強化されたままの状態を保てるし、スピードが落ちる前に索敵を解除して身体強化をかけてって繰り返せば、早く行けると思う。


できるかできないかなんて考えちゃダメだ。人の命がかかってるんだから、何がなんでもやるんだ。


僕は身体強化をかけて、走り出した。

だいたいの方向は分かるから、本当に無理なら、止まって索敵を使ってもいい。


「みんな僕に付いてきて。」

「おぅ。」



森は走り慣れてる。だから僕は最短距離を走っていく。

あれ?身体強化と索敵を繰り返そうとしたら、索敵を発動したまま身体強化を使えた気がした。

でももしかしたら気のせいかも。


僕は次の身体強化が切れるタイミングでもう一度試してみることにした。

あ、やっぱりできてる。

同時に2つの魔術、使えたかもしれない。

本当は色々試したいけど、今はダメ。

帰ったら色々やってみよう。


「もうすぐ着くよ。」

「君いいね〜。索敵もかなり範囲が広いし〜。魔術の腕が相当高いでしょ〜?」


「僕はまだまだだよ。まだできないことがたくさんある。もっと強くなりたい。もっと強くならなきゃダメなんだ。」

「そっか〜。小さいのに偉いね〜。」



「あ、見えた!」


「おーい、大丈夫〜?助けに来たよ〜!」


ルヴォンが取り残されてた人に声をかけた。


大きな木にもたれるようにして2人の冒険者がいて、片方の人の怪我はポーションで治りそうだった。

でも、もう1人の人は、横たわっていて僕たちが近づいても起き上がることさえできなかった。自力で戻ることはできないかも。

でも2人とも無事でよかった。



ルヴォンとグレルが2人にポーションを渡してた。


「君は自力で歩けるかな〜?彼はポーションを飲んでも無理だろうね〜。

うーん、どうしようかな〜?」

「はい。俺は歩けます。」


「ゲオーグ、いける?」

「あぁ、いけるぞ。ルシカ、俺の斧持てるか?」

「それくらい余裕だ。」


「ルヴォン、その人はゲオーグに背負ってもらうから、また身体強化かけて走って帰ろう。」

「ゲオーグ、君が力持ちなんだろうことは分かるけど、彼はかなり大柄だよ〜?大丈夫〜?」


「あぁ、問題ない。」

「そっか〜。じゃあ頼んだよ〜。」


「身体強化・・・俺はもう魔力がなくて、使えない・・・。それに走って街まで戻れるほどの体力がない。」

「そっか。じゃあ回復かけてあげるね。身体強化も僕がかけてあげるから心配しないで。」


「少年、ありがとう。」



「シュペア、君は凄いね〜。魔力は大丈夫〜?」

「うん。大丈夫。」

「無理しちゃダメだよ〜。」

「うん。」


僕は横たわってた人に重力操作をかけた。もし途中で切れちゃったらまたかけよう。

ゲオーグにアイコンタクトを送ると、ゲオーグはその人を背負った。



「行こう。日が暮れる前に街に戻らないとみんなが心配するよ。」

「そうだね〜。もう行こ〜。」


僕たちは身体強化を使って走り出した。


「ルシカ、斧重い?大丈夫?」

「これくらい大丈夫だ。」


「辛くなったら言ってね。」

「あぁ、ありがとう。」


索敵も薄く広げながら、身体強化も重力操作も掛け直すことができた。

やっぱりできるようになったんだ。嬉しい。




僕たちは日が暮れる前に街に着くことができた。

取り残されてた2人は医務室に連れて行って、僕たちは無事任務を完遂した。



「救助はシュペアたちのパーティーだけでよかったよね〜。僕ら何もしてないじゃ〜ん。」

「だな。俺ら正直要らなかったな。」


「そんなことないよ。あの人たちルヴォンとグレルの顔見て、助かったって安心してた。きっと知らない僕たちだけで行くより、知ってるAランク冒険者が来てくれたってことが大事だったんだと思う。」

「そっか〜。シュペアは本当にいい子だね〜。

ところでシュペアはなんで槍持ってるの〜?魔術師でしょ〜?」


「僕は魔術も練習してるけど、一番得意なのは槍なの。」

「そっか〜。じゃあ今度お兄さんが戦い方を教えてあげるよ〜。

そっちの2人も〜。それか一緒に討伐行く〜?」


「え?いいの?」

「俺らもいいのか?」

「いいよ〜。シュペアは強くなりたいって言ってたよね〜?ルシカもゲオーグも上を目指してるんでしょ〜?」


「うん。グリフォンの討伐が終わったら、お願いします。」

「「よろしくお願いします。」」


「そっか〜。まだそれがあったね〜。討伐では君たちパーティーの活躍、期待してるね〜。」



閲覧ありがとうございます。

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