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少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
初めての旅

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45. オーク討伐クエスト1/3


「トルーキエの地図を見せて下さい。」

「あちらにあるのでご自由にご覧ください。」


「ありがとう。」

「どういたしまして。」


うーん、方向は分かったけど、どれくらいで着くのか分からない。

僕が地図を見ている間、ルシカとゲオーグは依頼の掲示板を見に行っていた。



「なんだ?子供がなんでこんなところにいるんだ?」


僕が振り向くと、ゲオーグみたいな大きくて筋肉が凄い人が僕を見下ろしていた。


「僕も冒険者だから。」

「ハッ、笑わせてくれるぜ。ガキが何を倒すんだって?

あぁ。お使いクエストでお小遣い稼ぎか。僕ちゃん偉いでちゅね〜」


「おい、お前誰だ?シュペアに何の用だ?」

「なんだ親子連れか。」


「はぁ?俺とシュペアは親子じゃねぇ。

シュペアは俺らのパーティーのメンバーだが何か文句あるのか?」

「子守りパーティーか。面白いことやってんな。」


「なんだ?どうしたルシカ。

何だお前?俺の連れに何の用だ?」

「あ、いや、別に・・・。」


「すまん。シュペアを1人にするべきじゃなかった。ギルドの中なら安全かと思ったが、そうだよな・・・。」

「大丈夫だよ。声をかけられただけで何もされてないし。

ゲオーグ凄いね。ゲオーグが来たらあの人すぐにどっか行っちゃたし。

この前言ってた、ゲオーグがいるから大丈夫ってこのことだったんだね。」

「あぁ、まぁ・・・。」


「護衛依頼はいいのあった?」

「いや、いいのが無かった。」


「そっか。地図で道は確認できたけど、どれくらい時間がかかるかは分かんなかった。」

「そうか。まぁ別に急ぐわけじゃないし、途中の街に寄りながら向かえばいいんじゃないか?」

「そうだな。変な奴もいるし、明日には出よう。」


「あぁ、そうしよう。」



『皆さん、緊急クエストです!明日の朝、オークの群の討伐を治安部隊と行います。Dランク以上の冒険者はできるだけ参加して下さい。

群の内訳はオーク20体、ハイオーク4体、オークナイト1体です。』


「どうする?僕たちも参加した方がいいのかな?」

「そうだな。オークナイトか・・・、こんなに早く再会するとは・・・。」

「ルシカ、大丈夫か?」


「あぁ。オークナイトがいるとは言っても、俺が1人で対峙するわけじゃないしな。

治安部隊もいるし、まぁだいたいどこの冒険者ギルドにもAランクが1人くらいはいるもんだろう。そいつの戦いを見ていつか対峙する時に備えるよ。」

「そうか。」

「じゃあ参加するんだね。」


「俺はオーク自体初めて戦うんだが、どれぐらいの強さなんだ?」

「オークナイトはBランクパーティかAランク単独、ハイオークはCランクパーティーかBランク単独、ノーマルのオークはDランクパーティーかCランク単独ぐらいのレベルだな。」

「そっか。だからDランク以上の冒険者は参加してって言ってたんだね。」


「そうだな。俺はできればハイオークと戦ってみたいな。」

「僕はノーマルのオークかな。」

「たぶんシュペアならハイオークを単独で倒せると思う。魔術を織り交ぜればナイトもいけたりしてな。」


「できるかな?でもまだ僕は弱いから無理はしないようにする。」

「そうだな。シュペアの判断は賢明だ。」


無理して怪我をするようなことがあれば、2人に迷惑をかけちゃうし、戦えなくなるような怪我をすれば、領主様との約束だって守れなくなっちゃうかもしれない。

もっと強くなりたい。頑張ろう。



翌朝、冒険者ギルドの前に同じ制服を着た、たぶん治安部隊の人が20人くらいと、冒険者が20人くらい集まっていた。

オークの群は25体だからきっと大丈夫だと思う。


「シュペアは変なのに絡まれるといけないから移動中は特にゲオーグから離れるなよ。」

「うん、分かった。どこまで進むんだろうね?ちょっと索敵で探ってみる。」

「あぁ。索敵を使うのはいいが魔力を使いすぎるなよ?」


「うーん、5キロくらい広げてみたけど、いなかった。」

「そうか。街の近くじゃなくてとりあえず良かったな。」


「ねぇ、移動遅くない?大勢だから?」

「いや、たぶんこれが普通だ。俺らはいつも走ったりしているが、武器を持って歩いたらこんなもんだろう。」

「だな。俺らは普通よりも移動速度が速いから、遅く感じてしまうな。」


「そっか。身体強化を使って走ったりもしないんだね。」

「そうだな。戦いのために魔力を温存する奴が多いからな。」


「そうなんだ。」



ん?何か飛んでくる。

僕が薄く索敵を広げていると、鳥のような何かが引っかかった。


「ねぇ、ルシカ、ゲオーグ、鳥の魔獣がこっちに向かってるかも。」

「マジか。確かにこんな集団でゆっくり歩いていればいい鴨だよな。」

「どんなやつだ?昨日のシルバーイーグルより大きいやつか?」


「うーん、もう少し大きいかも。あ、ロック鳥かも。」

「マジか。ロック鳥か・・・。オーク討伐の前にとんでもないやつと出会したな。」

「どうする?とりあえず治安部隊に言いに行くか。」


ルシカが治安部隊に向かって走って行った。



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