表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年シュペアの冒険譚 〜無自覚に最高峰を目指す〜  作者: 武天 しあん
再会編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/455

18. 宿の夜(ルシカ視点)

今日は2話あります。



寝たな。疲れたんだろうな。今日は索敵も使ったみたいだし、戦ったし、辛かったり、泣いたり、色々話したりしたからな。


そっと繋いでいた手を離すと、俺はゲオーグに話しかけた。


「ゲオーグ、起きてるか?」

「あぁ。」

「話せるか?」

「あぁ。」

「部屋の隅で話そう。」

「分かった。」


「シュペアの話、どう思った?」

「いや、俺は村を見てないから分からないが、村人のシュペアへの対応は冷たすぎると感じた。」

「だよな~。特に父親というか両親な。」

「あぁ。なぜ自分の子を守らないのか、信じないのか分からん。」

「俺は子供がいないが、もし子供がいて誰も味方がいないなら、せめて親だけは味方でいてやらないとって思う。」

「俺もそう思う。」


「それに、今までシュペアは俺らに迷惑かけたことなんか一度も無い。嘘をついたこともない。1年も一緒にいなくても分かる。」

「そうだよな。シュペアは真っ直ぐで、素直で、頭も良いし、これ以上ないくらい良いやつだよな。俺も1年も一緒にいないけど分かる。」


「シュペアは村に帰るとは言わないと思うけど、村には帰したくないな。」

「同感だ。」

「やっぱりシュペアは俺たちが守らなきゃいけないな。」

「そうだな。シュペアの心もな。」


「あ~。それと、やっぱり大人になったら領主様のところへ行くんだな。」

「まぁ、少し寂しいが、まだ先の話だ。それに、会えなくなるわけじゃない。」


そう言いながら、ゲオーグの目には涙が滲んでいる。

シュペアの境遇のことか、シュペアがいつかこのパーティーから旅立つことが寂しいのか、どっちだろうな?

両方か。ゲオーグも真っ直ぐだからな。


世話が焼けるが、2人とも面倒見てやるよ。



「帰りは、大回りしてもいいから別の道から帰るか~。」

「あぁ。そのまま旅に出るってのもありなんじゃないか?俺らは冒険者だし。シュペアは新しい料理を食べるのが好きだしな。

なんなら国外とかも。」


「それいいな。シュペアも領主様の元に行くなら、色んな国の知識があった方がいいだろう。」

「そうだな。戦ったことない魔獣とも戦ってみたいしな。」


「よし、楽しい話はシュペアがいる時に3人でな。明日も護衛だ、もう寝よう。」

「あぁ。そうだな。」


ただ俺がモヤモヤして、眠れなさそうだったからゲオーグに声をかけたのに、ゲオーグはそれを知ってか知らずか、応じてくれた。

自分も明日早いのに。


いいやつだな。ちゃんと落ち着いて話せるし、俺のこと見下してこないし。

ゲオーグと話して、ギスギスした気持ちが少し温かくなった。



閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ