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148. 中隊長からの返事

本日も2話投稿


「団長さん、僕たち夕方に冒険者ギルドに行くけど団長さんも行く?」

「あぁ。行こう。回答によって連れて行く人数を変えるかもしれん。」


「ワイバーンか。この前は中隊長の強力な支援でそれほど苦労なく倒せたけど、俺らの実力だけでどこまでいけるか試してみたいな。」

「あぁ。ワイバーンでなくてもいいから、あの動きと感覚を忘れないうちにもう一度強い魔獣と戦ってみたいな。」



「僕たちに伝言届いてますか?」

「はい。2件届いています。」


「2件?誰だろう?両方確認します。」

「1件目はウィルさんからです。

『ワイバーン討伐のサポートについては3人の意思に任せる。やりたいと思うなら私はその意思を尊重する。やるからには対策を考えてしっかり務めるように。』と。

もう1件はイースさんからです。

『騎士団の制服は戻ってきた時に使う予定があるのでしっかり管理をお願いします。』と。」


「団長さん、中隊長は僕たちの意思に任せるって。」

「そうか。それで君たちの意思はどうなんだ?」



僕はルシカとゲオーグを見た。


「シュペアは受けたいんだろう?俺も魔獣討伐なら受けてもいいと思う。」

「だなー、俺も異論はない。」


「団長さん、僕たちにどれくらいのサポートができるか分からないけど、やります。」

「そうか。助かる。戦い慣れている君たちがいれば心強いよ。」


「団長、一つ言い忘れていることがあるのだが・・・。」

「なんだ?」


「俺らがワイバーンと戦い慣れているというのは違う。俺らがワイバーンと戦ったのはこの前の1度だけだ。ワイバーンと戦い慣れているわけではない。」

「そうなのか?それで単独で倒したのか・・・。

噂によるとタイガーとも戦い慣れていると聞いているが。」

「いや、俺らはタイガーと戦ったのも1度だけだ。シュペアは2度か。」


「そうなのか。しかし、君たちからは自信が見える。ワイバーンの群と聞いた騎士団の騎士たちは、悲壮感漂う表情をする者や、顔色を悪くする者も多かった。

死ぬかもしれないと、荷物をまとめた者や、両親に手紙を書いた者もいた。」

「そうなんだ。」

「へぇー」

「そうか。」


「君たちの反応は新鮮だな。ワイバーンの群と聞いても全く動じない。

むしろ少し楽しそうだ。」

「まぁ、俺らは魔獣討伐が専門みたいなところがあるからな。」

「うん。僕も魔獣討伐は好きだよ。」


「ははは、いいな。

まぁ俺たちラジリエンの騎士団も簡単に負けるような鍛え方はしていないつもりだ。」

「うん。そうだと思う。」


僕たちはそんな話をしながら騎士団に戻った。



「イースさんが言ってた、騎士団の制服を使う予定って何だろうね?」

「何かの式典があるのかもしれん。」

「そうか。それって俺らも出るのか?」


「俺たちも騎士団の身分を使っているからな。出なければならないんだろう。

中隊長の指導も受けているしな。」

「確かになー」


そっか。式典か。

式典って何するんだろう?

図書館行きたいな。色々調べたいことがある。



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