95 人間は「気合」で空を飛べる。〇か×か?w
するとおじさん、笑顔になって、
「そうかそうか。『気合』かーっ」
父さん応じて、
「そうだそうだ。『気合』だーっ」
老谷のじいちゃんかぶせて、
「『気合』ですじゃー」
ここで父さん、老谷のじいちゃん、ツッコミおじさんと両サイドから肩を組んで、
「「『気合』だ。『気合』だ。『気合』だ。『気合』だーっ」」
そして、肩組み外して三人で大爆笑。
「はあーっはっはっはっ」
で、ツッコミおじさん我に返る。
「んなわけねーだろ」
ごもっともでございます。
◇◇◇
「大体、人間が『気合』で空飛べたら、飛行機は発明されてねえわい」
それもごもっともでございます。
そこにいつの間にやらシルクハットとステッキを着用した老谷のじいちゃんが。
どこから用意したのそのカッコと思っていたら、後方でニヤニヤ笑っている悪役令嬢コスの琴理さん。ああ、下総屋から持ち出して来たのね。いいのかなあ。
「はい。そこのあなたにチャレンジクイズー!」
いきなり老谷のじいちゃんにステッキで指されてツッコミおじさんビックリ。
「第一問!」
ジャジャン
老谷のじいちゃんのセリフと共に琴理さんが何かボタンを押すと効果音が。本当に何でもあるのね下総屋。
「人間は『気合』で空を飛べる。○か×か?」
「×に決まってるだろう」
ブーッ
不正解の効果音を鳴らしたのは、もちろん琴理さん。
「残念! 不正解! 不正解の方は罰ゲームとしてワンカップ日本酒を飲んでいただきます」
「え? え? 飲んでいいの?」
これでツッコミおじさんがアルコールが苦手ならアルハラになっちゃうけど、ツッコミおじさんお酒好きみたいだね。
「ささ、どうぞ」
ワンカップ日本酒をビニール袋から一本取り出し、ツッコミおじさんに渡す父さん。ビニール袋を見る限り、近くのコンビニで買い足した様子。ねこや先生が買ってきたみたいだ。
「いやー、こんなんで飲ましてもらって悪いね」
ツッコミおじさんご満悦。
「続いて第二問!」
ジャジャン
老谷のじいちゃんと琴理さん、いつ打ち合わせをしたの? と聞きたくなるような息の息の合いよう。
「人間は『気合』で空を飛べる。○か×か?」
さっきと同じ問題じゃん。
◇◇◇
「んなこと言ったって飛べるわけないじゃんよ。×」
ブーッ
「残念! 不正解! 不正解の方は罰ゲームとしてワンカップ日本酒をもう一杯飲んでいただきます」
「え? また飲んでいいの。ウマイッ!」
「更に第三問!」
ジャジャン
「人間は『気合』で空を飛べる。○か×か?」
えーっ? まだ続くの? これ。
「いやあそうは言っても飛べないでしょ。俺も飛べないし。×」
ブーッ
「残念! 不正解! 不正解の方は罰ゲームとしてワンカップ日本酒をまたまた一杯飲んでいただきます」
「いやあ悪いねえ。ゴチになるよ」
「そして、第四問!」
ジャジャン
「人間は『気合』で空を飛べる。○か×か?」
何なのこれ?




