表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エリス・ザ・ファースト~おかしな建国皇女とおかしな周囲の人たちの日常コメディ~  作者: 水渕成分


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/190

77 バイト先にも「剛の者」が待つw

本堂(ほんどう)君の言うとおりの『不純異性交遊』だったら、私一人の手に負えないよ。だけど、有難いことに単に剣汰瓜(けんたうり)さんと新田(しんでん)君がアルバイトしたいって言うから、私の友人が店長やっているところを紹介するだけだよ。あ、本堂(ほんどう)君も一緒にやる? 新田(しんでん)君の友だちみたいだし」


 至って冷静な鵜鷺(うさぎ)先生の返しに、サダヨシは「ふっ」と笑うと窓を見つめる。


「ピョンちゃん先生。オキムネは確かに『友』。いや『友』だった。ふっ、何もかも懐かしい。今やオキムネ(やつ)は『とも』は『とも』でも『強敵』の方になっちまった。ふっ、憎いぜ。『リア充』が憎い」


本堂(ほんどう)君……」

 神妙な表情でサダヨシを見つめる鵜鷺(うさぎ)先生。


「……」

 寂しげな表情を浮かべるサダヨシ。


「『ピョンちゃん』言うなって言ったでしょっ!」


「カックン」

 その場で崩れ落ちるサダヨシ。そして、女の子たちは僕がエリスに「あーん」するのを見るのに夢中で誰もサダヨシの方を見ていないのだった。


 ◇◇◇


「とにかく鵜鷺(うさぎ)先生。僕は本分である『女の子情報の収集』をエタらせるわけにはいかないので、今はバイトはいいです。後でお願いするかもしれませんが」


本堂(ほんどう)君の本分は『勉学』でしょう。趣味に熱中するのもいいけどストーカーにならない程度にね。ま、バイトの方は気が変わったらいつでも相談して来て。はいはい。新田(しんでん)君、剣汰瓜(けんたうり)さんへの『あーん』は終わりそう?」


 はい。お待たせしてます。もう終わります。


「それじゃ先に生徒指導室に行ってるから、後で来て」


 はーい


 ◇◇◇


「まあ私も人のこと言えないけど、剣汰瓜(けんたうり)さんも新田(しんでん)君も相当なマニアでしょう。ピッタリの所紹介してあげるよ。ちょうど私の友だちが店長やってるんだ」


 確かに僕はアニメ、ラノベ、ゲーム、コミックが大好きですが、エリスと一緒となると何故か暗雲が漂う予感がするのは何故でしょう。


「ほら知ってるでしょ。駅前の『下総屋(しもうさや)』」


 下総屋(しもうさや)? 中古のコミック本に始まってDVD、ゲームソフト、音楽CD、フィギュア、最近は古着とかも扱っているあそこですか? 知ってるどころかよく通ってます。


「やっぱり知ってたかあ。あそこで今店長やってる犬咲(けんざき)が昔からの友だちなんだ。まあ、ねこやとも友だちなんだけどね。多分、校長先生とも親しい」


 ほっ、ほう。鵜鷺(うさぎ)先生のみならず、校長先生やねこや先生とも親しい。それは相当の「剛の者」の方では?


「ピンポーン。私はまだしも、ねこやと仲いいんだからね。はい。変わっています。でも気のいい奴だよ。それは保証する」


 分かっております。今まで出会った方、みなさん「いい人」なんですよね。ただ「剛の者」なだけで。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] またも新たな剛の者の気配が( *´艸`)
[一言] 駿河屋的な?w
[良い点]   [一言] ピョンちゃん先生関係は動物縛りですね。  確かに変人がほとんどですが、いい人であることは間違いないんですよね。ただ個性が強すぎるだけで。  ではまた。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ