39 十五歳にして淫行に走る?w
「オキムネーッ」
何と絵栗鼠が飛びかかってくる。何だ何だ何だ?
「オキムネも地球人の男だから、金塊二つ持っているのだな。見せてみろ。建国資金に使わせてもらう」
違うって、じいちゃんが「金塊」って言ったのはものの例えで、本当はそんなもんないの。
「本当にあるかないかは見て確認する。見せてみろ」
見せるようなもんじゃないよー。この作品はR18じゃないぞっ!
「何ーっ、あたしの証は見たくせにーっ! ずるいぞーっ! 不公平だっ!」
ちょっと待てっ! 僕は絵栗鼠の証は見てないぞっ!
「おおっ!」
絵栗鼠はポンと手を叩く。
「じゃあ、あたしの証を見せたら、オキムネの『金塊』はあたしのものだなっ!」
何でそうなる。
◇◇◇
「絵栗鼠ちゃーん。じいちゃん寂しいよ。じいちゃんの『金塊』は見たがってくれないの?」
「いや、じいちゃん。じいちゃんの『金塊』は、ばあちゃんのもんだろう。さすがにそれは建国資金には使えないぞ」
「まあ絵栗鼠ちゃんたら、おませさん」
微笑むばあちゃん。言ってることはずれているのに話が大きなところで合うのは何故だ?
「そういうわけでオキムネ。まずは『金塊』見せてみろ」
また話が元に戻ったな。「金塊」がほしいならメタルヒーローズからもらえ。絵栗鼠の部下だろ?
「何を言うか。Rー1号さんとR-2号さんはアンドロイドだぞ。『金塊』なんか持ってるわけがないじゃないかっ!」
何でそこだけ冷静?
「そういうわけで、オキムネの『金塊』が見たいーっ! オキムネの『金塊』がほしいーっ!」
別の意味で言ってるのは分かるが、現実としてやってることは「痴女」だぞー。
◇◇◇
ついには絵栗鼠は僕の上に馬乗りになった。マウントポジションかーっ。
「ふっふっふっ、金塊、きんかーい。オキムネの『金塊』はあたしのもの」
うわあああ、やばい、じいちゃん、ばあちゃん助けて―
「だってさー、絵栗鼠ちゃん。わしの『金塊』見てくれないしさー」
じいちゃん、いじけてないで助けて。
「ふふふ。オキムネちゃんと絵栗鼠ちゃん。仲良しねー。ほっこりするわ」
いや、ばあちゃん。このシュチュエーションの感想は「ほっこり」じゃありません。R18に引っかかります。
◇◇◇
じいちゃん、ばあちゃんが当てにならんとなると、メタルヒーローズ、何とかしろっ! 主が十五歳にして淫行に走ろうとしているぞっ!
「「分カッタ」」
♪ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん ちゃ~ちゃらら~ららら~
誰が「タブー」を流せと言った。それにピンクの光線を出すんじゃないっ!




