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エリス・ザ・ファースト~おかしな建国皇女とおかしな周囲の人たちの日常コメディ~  作者: 水渕成分


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170/190

170 「女の子のヒミツ」を見たがるからだw

「はいはい」

 パンパンと手を叩く鵜鷺(うさぎ)先生。

本堂(ほんどう)君と剣汰瓜(けんたうり)さんの言い分は分かったから、新田(しんでん)君、これは一体どういうことなの?」


 さすがにサダヨシとエリスの暴走っぷりは高校入学五日目で把握されておられますね。鵜鷺(うさぎ)先生。ありがとうございます。


 また例によって昨晩エリスとR-1(アールいち)号、R-2(アールに)号が借りて住んでいる一軒家でしょうもない揉め事がありまして。結論から言うとR-1(アールいち)号が僕のことをくすぐりまくり、それで撮られたのがその写真です。


 僕の説明に鵜鷺(うさぎ)先生、大きな溜息。

新田(しんでん)君の説明もツッコミどころ満載だねえ。ところでアールニゴウさんは知っているけど、アールイチゴウさんて?」


 あれです。


「!」

 僕が指差した先には、相も変わらずガシャコンガシャコンという音と共にラミネート加工された拡大写真を吐き出し続けるR-1(アールいち)号の姿が。


「はあああ。剣汰瓜(けんたうり)さんとこのご一族は『奇術師』のご家系か何かなのかな。それはともかく、本堂(ほんどう)君。すぐにあの写真の印刷を止めさせなさい」


「えー、何で? ピョンちゃん先生。我々はっ、我々はっ、リア充野郎を弾圧すべるべくっ!」


「だからピョンちゃん言うなって言っているでしょ。良く見て。この写真配ることで、うちの学校の女の子たち、逆に新田(しんでん)君と剣汰瓜(けんたうり)さんをリア充カップルとして持ち上げて楽しんじゃっているじゃないのよ。弾圧どころか後押ししちゃっているじゃない」


「うぐぐぐ。おのれオキムネ。何て手強いリア充なんだ」


「拳握りしめて汗流してないで、とにかくアールイチゴウさん止めてきなさい」

「……へーい」


 ふう。取りあえずサダヨシの方は止まったか。


 ◇◇◇


「だけど、新田(しんでん)君、揉め事からくすぐられてアヘ顔写真撮られるというのも普通じゃないよね。一体どういう揉め事だったわけ?」


 鵜鷺(うさぎ)先生。自分でも無茶苦茶言っているのは承知で言います。エリスとR-1(アールいち)号が住んでいる家を「秘密基地」だと言い出しました。僕は放っておいたのですが、老谷(おいたに)のじいちゃんが「秘密基地」の「秘密」を探ると言い出し、僕まで巻き込まれてくすぐられる羽目になったのです。


「??? じゃあ老谷(おいたに)さんもくすぐられたの?」


 いえ、老谷(おいたに)のじいちゃんは腰をマッサージされました。


「??? 新田(しんでん)君。剣汰瓜(けんたうり)さんのご一族が規格外なのは私も承知しているけど、これは理解に苦しむわ」


「ふん。当然だ。オキムネが『女の子のヒミツ』を見たがるからだ」


 まつ、待て。エリス。それはいろいろな意味で現実と違うぞ。 


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― 新着の感想 ―
『女の子のヒミツ』はアカンて笑
『女の子のヒミツ』は誤解を招く!(笑) にしても、うんうん、オキムネ君とエリスちゃんは立派なリア充だよなあ~
そりゃピョンちゃん先生も困惑するわ( ˘ω˘ )
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