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エリス・ザ・ファースト~おかしな建国皇女とおかしな周囲の人たちの日常コメディ~  作者: 水渕成分


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150/190

150 保健室のベッドで高校生の男女がえちえちというのはR18のド定番ではあるw

「るっふ、るーん。るんるんるん。るーん」

 女生徒のみなさま方からR-2(アールに)号を奪還(?)したねこや先生は、それはもう上機嫌。


「るるるる、るるるーん。うふ。うふ。うふふふふ」

 鼻歌交じりで赤フン一丁の全身を拭きまくるねこや先生。時折ほおずりもしている。


 いや、いいんですよ。ねこや先生。大人だし、独身だそうだし、それはそれでいいんですけど。


「オキムネ。アレだ。あたしにもああしろ」

 はい、出ました。エリス皇帝陛下から参謀総長たる僕への命令ですね。


 だけど、エリス。ねこや先生は成人だからいいけど、僕らは高校生だし、ああいうのはどうかと。


「うるさいっ! うるさいっ! うるさーいっ! 何で部下であるR-2(アールに)号さんが拭き拭きしてもらえているのに、あたしはダメなのだーっ! 拭けつ! 拭くのだっ! オキムネッ!」


 ああっ! もうっ!


 ◇◇◇


 分かった分かった。拭いてやるから。だけど、服の上からだぞ。それ拭き拭き。


「冷た」


 そりゃあ冷たいよ。びしょ濡れのブラウスの上から拭いているんだから。


「冷たいのは嫌だ。何とかしろ。オキムネ」


 全くこのワガママ皇帝陛下があっ! いいか? 冷たくないようにするには服を脱がねばならぬのだぞ。


「何?」

 僕の言葉を聞いたエリスは真っ赤。やめいっ! 恥ずかしいっ! こっちまで真っ赤になるわっ!


「オゥ、オッ、オッ、オキムネッ!」


 なっ、なっ、なっ、何だっ?


「このドスケベッ!」


 何なんだよ、もうっ!


 ◇◇◇


「分かった。そっちがそういうつもりならな」

 据わった目で僕を見つめるエリス。何だ何だ。


「だったら、『金塊』よこせっ! オキムネッ!」


 わあっ、やっぱりこのパターンかっ! と思う間もなく保健室のベッドの上に押し倒された! やばい、これはやばい。何とかしてください。ねこや先生。


「ふうん」

 ねこや先生、R-2(アールに)号の体を拭きながらも妙に落ち着いていますね。そんな場合ではないと思うのですが。

「保健室のベッドで高校生の男女がえちえちというのはR18のド定番ではあるわね。だけどこの作品はR18じゃないからねー」


 ねこや先生、それが分かっているなら助けてください。そうだっ! アレッ! アレを貸してください。


新田(しんでん)君、アレって何よ? 『避妊具』? アレは貸すもんじゃないよ。それに高校一年生に『避妊具』は、あげられないよ」


 何ですか? 「避妊具」って? そういう話ではなくてですね。保健室にあるかどうかは分かりませんが、アレがあればエリスを納得させるじゃないかと思うのですよ。


「うーん。何だろ? 『避妊具』以外で今の剣汰瓜(けんたうり)さんを納得させられるもの?」


 だから僕が貸してほしいのはですね。

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― 新着の感想 ―
そこに先生がいる時点でド定番ではないんですけどね笑
R18の保健室は、何故かいつも無人ですからね( ˘ω˘ )
はい、「ドスケベッ!」もらいましたー笑笑 お約束ですね! たいへんよろしいかと笑笑 (もっとやれー笑)
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