150 保健室のベッドで高校生の男女がえちえちというのはR18のド定番ではあるw
「るっふ、るーん。るんるんるん。るーん」
女生徒のみなさま方からR-2号を奪還(?)したねこや先生は、それはもう上機嫌。
「るるるる、るるるーん。うふ。うふ。うふふふふ」
鼻歌交じりで赤フン一丁の全身を拭きまくるねこや先生。時折ほおずりもしている。
いや、いいんですよ。ねこや先生。大人だし、独身だそうだし、それはそれでいいんですけど。
「オキムネ。アレだ。あたしにもああしろ」
はい、出ました。エリス皇帝陛下から参謀総長たる僕への命令ですね。
だけど、エリス。ねこや先生は成人だからいいけど、僕らは高校生だし、ああいうのはどうかと。
「うるさいっ! うるさいっ! うるさーいっ! 何で部下であるR-2号さんが拭き拭きしてもらえているのに、あたしはダメなのだーっ! 拭けつ! 拭くのだっ! オキムネッ!」
ああっ! もうっ!
◇◇◇
分かった分かった。拭いてやるから。だけど、服の上からだぞ。それ拭き拭き。
「冷た」
そりゃあ冷たいよ。びしょ濡れのブラウスの上から拭いているんだから。
「冷たいのは嫌だ。何とかしろ。オキムネ」
全くこのワガママ皇帝陛下があっ! いいか? 冷たくないようにするには服を脱がねばならぬのだぞ。
「何?」
僕の言葉を聞いたエリスは真っ赤。やめいっ! 恥ずかしいっ! こっちまで真っ赤になるわっ!
「オゥ、オッ、オッ、オキムネッ!」
なっ、なっ、なっ、何だっ?
「このドスケベッ!」
何なんだよ、もうっ!
◇◇◇
「分かった。そっちがそういうつもりならな」
据わった目で僕を見つめるエリス。何だ何だ。
「だったら、『金塊』よこせっ! オキムネッ!」
わあっ、やっぱりこのパターンかっ! と思う間もなく保健室のベッドの上に押し倒された! やばい、これはやばい。何とかしてください。ねこや先生。
「ふうん」
ねこや先生、R-2号の体を拭きながらも妙に落ち着いていますね。そんな場合ではないと思うのですが。
「保健室のベッドで高校生の男女がえちえちというのはR18のド定番ではあるわね。だけどこの作品はR18じゃないからねー」
ねこや先生、それが分かっているなら助けてください。そうだっ! アレッ! アレを貸してください。
「新田君、アレって何よ? 『避妊具』? アレは貸すもんじゃないよ。それに高校一年生に『避妊具』は、あげられないよ」
何ですか? 「避妊具」って? そういう話ではなくてですね。保健室にあるかどうかは分かりませんが、アレがあればエリスを納得させるじゃないかと思うのですよ。
「うーん。何だろ? 『避妊具』以外で今の剣汰瓜さんを納得させられるもの?」
だから僕が貸してほしいのはですね。




