128 BL作家まっそー薔薇園としては、この好機を逃すべきではないw
「オキムネ~」
困惑顔のR-2号。
「コレヲ私ハドウスレバヨイノダ?」
今朝はサダヨシと一緒になって僕を弾劾するチラシ配っていたのに、困ると僕に聞いてくるのね。R-2号。
と言いますか、校長先生。R-2号の上半身裸や黒のビキニブラ着用が禁止である以上、赤フンはいかんですよね。
「うっ、ううう、うーん」
うわっ! ここまで苦悩する人の表情、久しぶりに見たよ。どうしたんです、校長先生。
「上半身裸や黒のビキニブラ着用を禁じた以上、アールニゴウさんの赤フン着用もいけないというのが筋。しかしっ! しかしいいいい~」
だっ、大丈夫ですか? 校長先生。何か脂汗かいているみたいなんですけど。
「私のもう一つの顔、BL作家まっそー薔薇園としては、この好機を逃すべきではないと思っているっ!」
「校長先生」
いつになく真剣な顔の鵜鷺先生。
「ここはご自分のお気持ちに素直になられるのがよろしいかと」
「ねえアールニゴウさん」
しがみついたままのねこや先生。
「ここは校長先生のお気持ちもくんで、三太さんの魂の塊を受け取ってほしいの。私も見たいし」
ねこや先生、本音は一番最後の言葉ですね。あんまり気にしていないとは思うけど、一応聞いとくわ、エリス。R-2号が赤フン姿にされそうになっているぞ。いいのか、主君として放っておいて。
「ん~、R-2号さんがあのじーちゃんと同じカッコになると、あたしとオキムネの仲に何か影響があるのか?」
いやそれは何もない。校長先生と鵜鷺先生とねこや先生と三太さんが喜ぶだけだ。
「なら、放っておけ。それよりオキムネッ! あたしは腹が減ったのだ。早くお母上が作ってくれた弁当を出すのだっ!」
R-2号より自分の食欲の方が優先なのね。
◇◇◇
「ほれっ、オキムネッ! このあたしが弁当のおかずを口の前まで持っていったのだから、パクッと食べて、『おいしい』と言えっ! そしたら次はオキムネが『あーん』と言って、あたしの口の前におかずを持ってくるのだっ! ほれっ、とっととやれっ!」
はいはい。などということを僕とエリスがやっている間に、僕からも「すまん。その赤フン、受け取ってやってくれ」と言われたR-2号。何も言わずにズボンを下ろし出す。うわあああ。
かぶりつきで見て、ドローイングの手を早める校長先生、それを見つめる鵜鷺先生。いやここは保健室なんだし、バスタオルくらい貸してあげるのはどうでしょう?
「そうねえ」
頷く校長先生。
「金髪碧眼の筋肉質美青年が上半身裸で下半身はバスタオル。これはこれでくるわね」
そっちですか。