125 金髪碧眼の筋肉質兄ちゃんが黒のビキニブラ付けたら変態過ぎるw
また今日も朝から大騒ぎだったけど、もうクラスのみんなの話題は僕とエリスのことより鵜鷺先生のことでもちきりだ。
頭ぽんぽんされたサダヨシは心ここにあらずにといった感じだし、男子生徒たちは「やべえかっこいい。本気で惚れちまいそうだわ」と言っていて、女子生徒も「悔しいけどかっこいいね。同じ女としても憧れる」なんて言っている。
そんな中、エリスは終始プンスコ状態。主役を持って行かれたのが悔しいんだか、僕が鵜鷺先生に見とれていたのを怒っているのか、多分両方だろうなあ。
それでも午前中、サダヨシもエリスも他の生徒も先生も騒動を起こさなかった。さて、鵜鷺先生から保健室に行くようにと言われた昼休みだ。
にもかかわらずエリスは相も変わらずプンスコ状態。ええい、面倒くさい奴め。本来ならR-2号の主人はエリスなんだからエリスが先に行くべきだと思うが。
とは言ってもエリスはR-2号のことをどうでもいいと思っている節があるしなあ。鵜鷺先生に言われているし、R-2号があまりに不憫だから、ここは骨折るとするか。
◇◇◇
皇帝陛下。
「ぬおっ、何だ? オキムネ」
ぬふふ。さしものエリスも驚いておるな。どうだ、ひざまずいた僕に「皇帝陛下」と言われるのは?
R-2号がこの学校の校務員になることになったので来てくれと言われております。一緒に行きましょう。
「何? R-2号さん? それはにゃんこ先生に任せておけばいいだろ」
R-2号、不憫だなあ。確かにねこや先生はR-2号に夢中だけど、それとは別にR-2号はエリスに忠誠誓っているのに。
まあまあそう言わずに保健室で母さんが作ってくれた弁当食べましょうよ。皇帝陛下。母さん、二人分持たせてくれていますよ。
「うっ、うーん。オキムネがそこまで言うなら、仕方がない、行ってやろう」
まあ態度が偉そうなのは今に始まったことじゃないから置いといて、何とかご機嫌ななめのエリスを保健室に連れ出すことに成功したぞ。ふうっ。
◇◇◇
トントン 失礼しまーす。
「あ、いらっしゃーい。待ってたわよー」
ぶっ、保健室にいたのはまだ四月も前半だというのにはち切れそうな黒のタンクトップ着用のR-2号とそれにびったりとくっついたねこや先生。
何でまたまだ四月半ばだってえのにタンクトップ着用なんですか?
「ああこれねえ」
満面の笑顔のねこや先生。
「本当は上半身裸でいてほしいんだけど、校長先生から『私にとってもその提案は魅力的だけど、さすがに学校でそれはまずい』と言われてタンクトップにしたの。他に黒のビキニブラ付けさせる提案もしたけど、それも『BL作家としては興味深いけど、学校の中では変態過ぎる』って却下されちゃった。てへ」
金髪碧眼の筋肉質兄ちゃんに黒のビキニブラってあなたって、わっ、エリスが抱きついてきた。
「まっ、負けないぞっ! にゃんこ先生っ!」
またそういうことで対抗意識燃やすなあっ!




