115 お言葉ですが既にいろんなところでポンポン脱いでますw
いえ、鵜鷺先生、そのチラシ作ったのサダヨシとR-2号なんですよ。
「まあその辺は後で本堂君にもよく聞いてみるとして」
鵜鷺先生、後ろ手でサダヨシの右手を握る手に力を入れる。サダヨシは赤面して項垂れたままだ。
「これは事実なの? このチラシに書かれている『不純異性交遊』というのは?」
「ピョンちゃん先生っ!」
わあっ、エリスが出てきた。
「これはオキムネが悪いのだっ! あたしが寝ている隙にあたしの『皇帝の証』を見ようとするから、あたしはオキムネの『金塊』を取ろうとしたのだっ!」
キャーッ
盛り上がる観客たち。
「わーん。ピョンちゃん先生、あの二人。ラブラブでズルイー」
「ああっ、もう。本堂君、話がややこしくなるからそこで泣かない。つまり剣汰瓜さんの話からすると、新田くんが剣汰瓜さんの寝起きを襲おうとして、剣汰瓜さんにやり返されたってこと?」
キャーッ
更に 盛り上がる観客たち。
「あたしはオキムネの『金塊』を何としても取るのだっ!」
何を勘違いしたのかエリスはない胸張ってドヤ顔だし。
「わーん。ピョンちゃん先生―っ、オキムネがーっ」
えーい、サダヨシ。泣いて担任の先生に言いつけるなっ! 小学生か、おまえは?
◇◇◇
しかしいかん、このままでは「不純異性交遊」疑惑が本当のことにされてしまう。無罪を立証するには…… あまり使いたくない手だが、これしかないか。おーい、R-2号。
「何ダ? オキムネ」
今朝、僕とエリスの一連の騒動を動画撮影してたろう。それをみんなに見せてやってよ。そうすれば「不純異性交遊」じゃないと証明できるから。
「私ガ動画ヲ上映スレバ、オキムネは絵栗鼠様ニ『金塊』ヲ捧ゲルノカ?」
「金塊」以前にこの場を何とか収めないと、僕もエリスも補導されるぞ。「金塊」どころか会えなくもなるぞ。
「仕方ナイナ」
キャーッ
またも沸き起こる黄色い悲鳴。何が起こったかと言えば、人間体が筋肉質金髪碧眼美形のR-2号がポロシャツを脱いだんですな。更に躊躇なくアンダーシャツを脱ぎ捨てて、上半身裸に。
キャーッ
「ちょっと新田君。何が始まるの? いかがわしいことじゃないでしょうね?」
鵜鷺先生、僕が「不純異性交遊」をやってないことの証明が始まるのです。
「キャーッ、アールニゴウさんっ! 私以外の人に裸見せちゃイヤーッ」
ねこや先生、お言葉ですが、R-2号は既にいろんなところでポンポン脱いでます。
「アールニゴウさん、ズルイ。肉体美を見せて、もっとモテようだなんてズルイ」
サダヨシ。ちょっと落ち着こうか。
 




