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宝物  作者: さらちゃん
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口語のエッセイです。とりあえずアップしてみただけなので、随時修正していきます。

 これは、夏にしては少し涼しい日に、ネットで出会った二人が初デートをした、ただそれだけのお話です。


8月20日


 7時に起き9時から13時までオンライン授業受けて14時に集合。集合する前に彼は「先に謝っとくわ、不細工でごめんね。」っていう自分を卑下するようなLINEを何度かくれたんだけど、私からしたら別に顔で決めた訳じゃないし内心写真で割とかっこよかったけどなって思ってた。集合場所付近に来てみたけどどうも地下なのか電波が繋がらなくてこの時は緊張で自分の心臓がどくどく言ってるのが手を当てなくても聴こえてきてた。その後、外に出たら電話が繋がって声も聞けて一安心。彼は先について待ってくれてて場所を説明する時に「コナンのコラボカフェの前にいるよ、コナンってあれだよ名探偵コナンの」て言ってて、私は「コナンぐらいわかるよ笑じゃあそっち向かうね」って返した。彼のいる場所へ向かいながら電話してて「黒髪の死ぬほど足が細くて、立っている人がいたら僕だよ」って言ってた。エスカレーターを登り切った後彼と思わしき後ろ姿を見つけた。見つけた途端わたしは「あ、多分わかった!!」て言って、電話ぶち切りして彼に駆け寄って手を振った。今思うと彼の後ろ姿はすらっとしていて細くて身長がそこまで高い訳じゃないのにスタイルがすごく良く見えた。それで後ろ姿だったから回り込んで手を振って挨拶したんだけど、その時写真で見た時の何倍もかっこよくて一瞬心臓が止まるかと思った。涙袋がコンプレックスらしく写真では笑わないようにして一切なかったのが、実物だとぷっくりしててかわいかった。彼は「不細工で幻滅したよね、ごめん。」って言うから「全然不細工じゃないしかわいい。自分のことを卑下したらダメだよ」って返した。かっこよすぎて直視できなかった。彼は「ありがとう」とぼそっと嬉しそうに言った。まだ会って5分ぐらいだったけどこの時「大好き」っていう感情から「この笑顔守りたい」っていう感情が派生して生まれた。あと「会えてよかった」って心底思った。

 外は小雨が降っていて彼が大きな傘を持ってきてくれてたから一緒に入った。もし彼が傘を持ってきていなかったら一緒に入れるかなって思って、私も自分の身体にしては少し大きめの傘を持ってきていた。彼がさらに大きい傘を持ってきた理由もそうだったら良いなって思った。外から建物に入り傘のビニール袋をしてなかったから「しないの?」って聞いたら「すぐ使わなくなるのにもったいないじゃん」って言ってて、私とは違う考え方をする人だなって改めて思った。

 まず最初に彼の元バイト先のロールアイスの系列店に行った。私も結構メニュー決めるの遅いからなるべく早く決めようと生きてきたんだけど彼がそれ以上にマイペースで決めてて今まで生きてきてそんな人居なかったから救われた気がした。彼は地域限定以外食べたことがあるらしく大阪限定のを頼んでた。私は生クリームが苦手で苺タルト味のを頼んだ。ロールアイスの店員さんは目の前で平たくされたアイスクリームをくるくるロール状にしてくれる。彼は女性の店員さんに「巻くの上手ですね、僕もここの違うお店で働いていたんですけどそんな上手く巻けなかったです。」ってお世辞じゃなくて流れるように褒めてた。彼は無自覚にモテるタイプだなって思った。もし私が店員だったら恋に落ちてただろう。まあもうすでに落ちているけど。彼は自分のことをインキャだと言っていたけれど店員さんとコミュニケーションが取れるならそれはガチのインキャではないよな〜と思ったし褒められた店員さんも嬉しそうで素直に褒められる彼を心からすごいとも思った。一方で、その後も女性の店員さんとバイトの話で盛り上がってて私はなんだか少し寂しさとちょっとした嫉妬心を感じ、そして嫉妬心を感じる自分に少し嫌気が差したけど、彼は自称他称「鈍感野郎」なのでたぶん私の嫉妬心にも気づいてないし嫉妬させようとしている訳ではないのも分かっていた。

 こんな感じで私が悶々としているうちにロールアイスが出来上がった。店員さんからロールアイスを渡されたときに「今日は旅行で来られたんですか?」と聞かれ、思わず「いえ、彼が来てくれたんです」って満面の笑みで言ってしまった。この時は会えた嬉しさでそう答えたのだけれどマウントと捉えられたのなら店員さんに申し訳ないことをしたなって後々思った。それで2人でロールアイスを受け取って同時に「ありがとうございます」て言って、席に向かった。彼はまた「店員さん盛り付けも上手いな〜僕がやってた時はこんな風にできなかったよ」って純粋に褒めてた。彼は電話してる時にも「僕結構ガキっぽいとこあるからガキだと思ってくれたらいいよ」的なことを言ってたけど、数ヶ月前はバイトしてた大学生で今は社会人の彼がなんだかとても大人に見えて少し羨ましくなった。

 席は向かい合わせの席で、マスクを外すのが少し恥ずかしかった。食べながら話してて私は「電話でも言ってたけどごめん私食べるの遅い」って言ったら彼は「僕のことは気にせずほんとにさらちゃんのペースで食べてくれたらいいから。あと僕基本的にせかせか生きるのよりもゆっくり余裕を持って生きたいし。なんかそっちの方がカッコ良くね?」って言ってて、また救われてしまった。この日はなんだか生きててもいいんだって思わされることがほんとに多かった。「美味しい?」って聞かれてほんとに美味しかったから「うん!美味しい!!」って言ったら「良かった、美味しいよね」って返してくれた気がする。見た目に似合わず大食いだそうで、アイスを食べてお腹いっぱいになったって言ってたのにしばらくしたら、腹減ったなって言っててびっくりした。そういえばこの食べている時にポケモンと恐竜が好きなのも初めて知って嬉しくなった。あと私が生クリームが苦手ってメニュー見てる時に言ってて、乗ってないメニューにしたけど上に乗っかっててそれに気づいた彼が「生クリーム苦手なら無理して食べなくていいと思うよ」って言ってくれて嬉しかった。結局、食べれそうな量だったから普通に自分で食べた。食べ終わった後、ゴミ箱が無くてどうしようってなってた時に、お客さんが増えて声かけにくいのに、彼が店員さんに声かけてゴミを渡してくれて嬉しかった。

 実は数日前に集合場所が急遽変更することになったんだけど、どうやら彼は自分の働いていたところの味を知ってほしかったみたい。私は急に変更されると親への言い訳を変更しないといけないから若干嫌だったんだけど、変更理由が可愛かったので気にならなくなったし、食べ終わった後は元の集合場所に移動することになった。

 電車に乗る前の改札口を通る時、私がICOCA、彼がSuicaを財布から出したんだけど、定期の種類が違うことに気づいた彼が「これだから関西民は...。やっぱSuicaだよ」って言ってたんだけど「いや宮崎から来たのにそれ言う?」って返したら「僕は関ヶ原の戦いで言うところの小早川秀秋だから。東軍西軍ってあって西軍の裏切りをする位置にいるから。なんちゃらかんちゃら〜」って言い出してまあ言ってること分かるし合ってるんだけどなんだか必死で面白かった。結局「どっちも一緒だよね」って言ってたのも印象的だった。

 その後電車に乗り吊り革持ってる時、身体が近かったのと私が身長低くて頭の位置にちょうど吊り革を持っている彼の肘が触れるか触れないかぐらいでどきどきした。この時に今日何回目かの彼に対する「良い匂いだな」をまた感じた。

 しばらくしたら席が2人分空いたので2人で座った。彼が手に持っていたAndroidのケースの柄が割と剥がれ落ちていたから、「これケース換えないの?」って聞いたら「金がねえんだよ笑あとAndroidだからあんまり無いんだよ」って言われたから「今日は遠いのにわざわざ会いに来てくれてありがとうね」と返したら「いや僕がさらちゃんに会いたかったから会いに来ただけだよ」って返されて普通に照れてしまった。その後また携帯の話に戻り「iPhoneにはしないの?って聞いたら「これだからiPhone民はうんちゃらかんちゃら〜」って始まったので「iPhone嫌いなん?」って聞いたら「いやそうじゃなくてiPhoneを使ってるやつでAndroidを馬鹿にしてくるやつが嫌いなんだよ笑」って言ってて「たしかに声とも民でよくいるよね笑」みたいな感じで携帯の話で盛り上がった。

 そういえば携帯の話で思い出したけどロールアイスの写真撮ってて可愛かったな。しかもシャッター押すまでがちょっと遅かった。目的の駅に着いて降りた時人の通りが多かったからかこっちに着いてからは都会について話し合うことが多かったように感じた。

「都会は良いよな〜活気があって。」

「いやここはそんなに人多くないよ、さっきいたところの方が全然活気ある。」

「いやいやいや大阪で都会じゃなかったらどこ都会って言うのさ。田舎とかほんとに全然人いないしさらちゃんたぶん田舎とか行ったことないでしょ?」

「うん、そうだね確かに行ったことないかも、国内実はそんなに行ってないな...(以前に通話で国内と海外どこ行ったことあるかの話をしてたから)」

「僕さ、将来住むなら関東か東海地方のあたりが良いかなって思ってたんだけど大阪も良いかもしれない。僕大阪ってなんか汚いイメージ持ってたんだけど意外と綺麗だよね。」

「なんか大阪ディスってない!?笑 確かに日本でだったら大阪は汚いかもだけど海外と比べたらめちゃくちゃ綺麗だよ笑」

「そりゃそうだ笑 ところでさらちゃんは僕が将来大阪に住んだら嬉しい?」

「うんそりゃあもちろん嬉しいよ。私ここから動けないし。」

「そうだったね笑いやまじでほんとに箱入り娘だな〜笑」

 とまあこんな感じで、時系列はごちゃごちゃだけど彼はこっちに移動してきてから大阪へのイメージが変わったようですごい褒めてくれた。

 それでこっちに移動してきた後は展望台に登るべくエレベーターに乗った。


[エレベーターの話]


続き

 展望台に着き暗かったエレベーターの扉が開き、一気に世界が明るくなった。久しぶりに来た展望台は以前と違い、人が少なくて景色を見るには充分すぎるくらいスペースが確保されていた。この日は小雨が降っていたのもあり、着いてすぐは少し景色が曇っていて、もっと晴れてたら良い景色見せれたのになって思っていたけど、30分くらいしたら徐々に晴れてきたのと日の入りが近い時間帯だったのも相まってビルや街に降り注ぐ太陽の光が雨の反射ですごく綺麗に見えたような気がした。

 それは彼も同じだったようで、彼も街並みがすごく綺麗って褒めていた。彼が「今日は、はるばる大阪まで来て良かったわ」って言っているのを聞いて、楽しんでくれているみたいで良かったって思った。景色を見ながら私が「動く車とか電車がトミカとかプラレールみたい」って言ったら彼が「それ昔妹も全くおんなじこと言ってたよ、なんか違う展望台登りに行ったときなんだけど、上から車とか見てトミカみたいって言ってた笑」って言うから私は「えっまじで妹さんと同じ考えじゃん、おもしろ笑」ってたぶん返した。

 展望台に着いてからはマップに表示されている有名なスポットと実際の景色を照らし合わせて、見つけてみたり見つからなかったりするのを一周ぐるっと回りながらした。「太陽の塔は全然見えないね」「なんか白いし高さも全然ないから見えないなこれは」って話したり「やっぱり海遊館とUSJはめちゃくちゃ近いね」「そうなん?全然知らんかった」「えっ?地元民なのに知らなかったの?」みたいに地元民でない彼から言われて初めて気づくこともあった。景色を見ながら話している間に彼に何度か肘で小突かれたり逆に私がものすごく弱い腹パンしたりしたけどたぶん誰も見ていなかったと思う。というよりも今思えば、普段の他人の目を気にしながら生きているのが随分と気にならなくなっていたんだと思う。何組かカップルとすれ違ったけどあまりどんな人達だったか覚えてない。彼らもあの時あの場所で素敵な時間を過ごしていたんじゃないかな。

 そういえばこの時2人でガラスに近づいて真下を眺めてたんだけどこの時もまた距離が少し近くて彼からすごい良い匂いがして、もう耐えきれなくなったので思わず彼に「結構前から思ってたんだけどなんかめちゃくちゃ良い匂いする」って言ったら「えっなに嗅いでたの?」って二、三歩後ろに遠ざかられて「いや違うって嗅ごうとしたんじゃなくて匂ってくるの!」続けて「断じて嗅ごうとしてた訳じゃなくて良い匂いがしたから言っただけ!」って言ったら彼に「あははめっちゃ必死に言うじゃん」って笑われた。彼は続けて「確かに自分の匂いってあんまりわからないよな〜」って言ってた。

 次の話は展望台から一つ階を降りてからの話なんだけど、天気が彼がわざわざここまで来るのを見越してかは知らないけど、本当に段々と晴れてくるから、彼に「めっちゃ運あるね」って言ったら「僕全然運ないと思うよ」「じゃあ私かな笑 わたしがイタリア行った時は10日間中ほとんど曇りか雨の予報だったのにほんとに一回も雨降らなかったよ」「じゃあさらちゃんが運良いんだね、じゃんけんって運でしかないし僕強いけど負けるかな?」「いや私が負けると思うよ、じゃんけん大体負ける笑」じゃんけんぽん。あいこでしょ。あいこでしょ。彼がパーで私がグー。「ほらね笑」「ほんとだ笑」と運に関しては大体こんな話をした。

 展望台では土地に関する話もした。彼が「えっあれなに?あの茶色い長方形の区画。あっマップ見たら書いてあったわ。墓地か。なんでこんなビルだらけの場所に墓地あるの?」と聞いてきたから、マンションの物件をよく見る母が教えてくれた昔の土地に関する知識を持っている私はここぞとばかりに「あ〜それはね、昔この地域が昔でいう都会のハズレにあって、墓地って基本的に良いものじゃないし町の中心部におきたくないらしくここにまで移動させられたらしいんよ。それで今もこの場所にあるっていうか。うんちゃらかんちゃら〜...」「へえそうなんだ」「あっごめんこれは母が物件見るときにその土地がどういう土地だったかっていうの調べるっていう流れで知っただけなんよ...」「たしかに墓地の跡の場所とかは縁起悪そうだもんな」「そうそう!そんな感じで、......あっごめん、こんな話友達にもしないしできる人いなくてついめっちゃ話してしまった...ごめん」「全然気にしてないからほんと僕のことは気にしないで話したいこと話してくれたらいいよ(的なことを言ってくれた気がする。定かじゃない)」「ありがとう...(って返した気がする。話しすぎた反省で覚えてない)」

 展望台をぐるりと歩いて疲れたから一つ下の階に降りる前に2人でベンチに座って少し休憩をした。そのときに少し暑かったから着ていた上着脱いでたら「さらちゃんって結構暑がり?」って聞かれ「そうだよ。それ上着暑くないの?」って私はそれまで何回か上着の着脱をやっていたけど彼は一回も上着脱いでなかったので彼に聞いてみた。そしたら彼は「あーこれ上着脱いだら白シャツだけになるとなんかダサくね?一枚羽織ってたらなんかまだかっこよく見える気がするからあんま脱ぎたくないんだよな〜」って返ってきた。「いやでもわかるよそれ。たしかにあるのとないのじゃ全然違う笑 まあそんな理由でずっと着てたんだね笑」脱がない理由は思っていたよりもしょうもなかったけど、でも当人にとっては結構大事な理由で可愛かった。

 ベンチに座りながら話したのでもう一つ印象的だったのがノースリーブでショーパンの私を見て彼が「さらちゃんの服結構露出度高いよね、普段の服装もそんな感じなの?」

「いやっこれはたまたまで、普段は全然そんなことないよ、今日はたまたまだよっあと雨降るなんて直前まで知らなくて前日決めた服装でもういいやって」

「えっでも最近ずっと雨だよ?」

「あっそれは私ずっと家にいたから気づかなかった」

「天気気づかないとかガチモンのニートじゃんw」

「仕方ないじゃん!でも今オンライン授業のプログラムやってるからニートじゃない!」

「はいはいごめんって笑ちょっとからかっただけだよ笑」

「知ってる!」

 露出度高い服装を選んだ理由は単に男の人がそういう服装が好きだというステレオタイプ的な予備知識の元そうなっただけで彼はあんまり好きじゃなかったのかもしれないと少し落ち込んだし、ステレオタイプに彼をはめた自分にもっと嫌気が差したけど、たぶん彼は「鈍感野郎」だからなにも気づいていないしただ事実として述べただけでしょう。そう信じてる。それか今度聞いてみようかな。聞いたら絶対に「そんなこと気にしてたの?!ハハッ...やっぱさらちゃん面白いね」って返ってくる。彼に笑われるために今度聞いてみよう。

 ベンチで休憩出来たので一つ下の階に降りてみることになった。一つ下の階には吹き抜けの公園が中央にあり、公園の入り口前には食べ物屋さんがあった。この階にトイレがあったから寄ったのだけれど、一面がガラス張りで展望台と同じように下の街の景色が見えたから開放的過ぎて笑ってしまった。

 トイレから出た後は一旦吹き抜け部分の外に出た。そこは公園というよりは景色を見るための1人用の大きめの座席が何個か外向きに設置されていてあとは食事スペースもあった。私たちはソーシャルディスタンスの保たれた、外向きに設置されている椅子に1人ずつ腰掛けた。

 私はこの1日のデートの中でここで1人用の椅子にそれぞれ腰掛けて話した内容が1番好きだ。椅子に腰掛け足を組む彼は「こうやって街並みを見ていると改めて思うんだけど僕らの住んでる日本ってめちゃくちゃ平和だよな。コロナとかがうじゃうじゃしているのかもしれないけれど、別にアフガニスタンみたいにテロがあったりする訳じゃないし」て言った。先ほどから時間が経過し彼の顔をそのまま見ると夕日の反射で眩しかった私は、夕日を避け彼の顔を下から覗き込む感じで太ももに片肘ついて(とは言っても距離があるからほんとに覗き込んではいない)(マスクしてるけど顔かっこいいなって思いながら)

「うん、そうだね。こうやって景色見てたら改めて日本が平和だなって、自分たちの生活がいかに恵まれてるか実感するし感謝しなくちゃいけないなって思う、たしかにコロナは流行ってるけどすぐ死ぬ訳じゃないし」

「そうなんだよな、僕らめっちゃ恵まれてるしすごい平和な世界線で生きてるよな、まじでありがてえよ」「ねっ世界がもっと平和になれば良いなって思うよ」「僕さ、世界が平和になったら良いなって思うけど、ちょっと広すぎて僕自身の力ではどうすることもできないって思ってる。だけど自分の住んでる日本くらいなら自分の力でちょっとでも平和に変えていけたらいいなって思ってる、ちょっとカッコつけてるみたいに聞こえるかもしれないけどさ笑」

「まあたしかに世界は広いもんな〜笑 私は平和っていう言葉?概念?が要らなくなるくらい平和になれば良いなって思うよ」

「まあそれはそうだね笑」

 彼はやはりめちゃくちゃやさしかった。私は、自分の考えをわかってくれる、そして同じ考えを持っている、そしてその考えをお互いに共有できることがどれだけ奇跡で幸せなことだろうかって思った。今まで生きてきて良かったって本当に心の底から思ったしこれからも全てのことに感謝して生きていこうって思った。それで彼の話に戻るけど、彼を手放したくないとも思った。だってこの時に私思ってしまったんだ、ああ私この人のことめちゃくちゃ大好きだなって。

 それで移動することになって立ち上がって自分たちのいた位置は数段低い場所だったから階段を数段上がった時にぐらいに突然彼に頭を撫でられた。一瞬何が起こったのか分からなかった。ほんとに目をぱちくりさせて「えっ??なんで?」って聞いてしまった。「いや頭が撫でやすい位置にあったし撫でたらどういう反応するのかなって。嫌だった?」

「いや全然嫌じゃなかったけどめちゃくちゃ急じゃん??びっくりしたよ」

「それはごめん。驚かせてしまったのなら今度からやめておくよ」

「待ってびっくりしたとは言ったけど嫌だったって言ってないしむしろ全然嫌じゃなかったって。ただめちゃくちゃ心臓に悪いよ...」

「あははごめん笑」

 心臓に悪すぎる。会う前と同じくらい心臓がばくばくした。でも全然嫌じゃなかったしまたしてほしいって思ったし、ただ手で頭を撫でられただけなのにめちゃくちゃキュンキュンしてしまった彼に対する自分のちょろさに少し嘆いた。あとこの時は本当に胸があたたかくて一瞬うるっとしそうになったのは黙っておこう。

 それで一旦吹き抜け部分から食べ物やさんの前に戻ると、彼がメニューをじっと見ているから「もしかしてまだお腹空いてるの?」って聞いたら

「うんさっき言ったように僕大食いだからさ、まだ全然食えるし腹減ってる。さらちゃんはまだお腹いっぱい?」

「うん。アイスでお腹いっぱいだよ笑 でもお腹空いてるなら食べたら?わたし他人がご飯食べてるところ見るの好きだから全然大丈夫だよ、気にしないで食べてくれたらいいよ?」

「他人が食べてるところ見るの好きってなんだよ笑 いやまあ他人に凝視されながらご飯食うのもな〜?笑」

「凝視はしないよ笑 とにかく何か食べたいのなら食べても良いよってことだよ!」

「はいはいありがとう、じゃあなんか食べようかな」

「何食べるの?」

「これ。チュリトスにする。味はシナモンかチョコか...どっちにすっかな...」

「えっチュリトスって言うの?!チュロスじゃなくて!?あっでもメニュー見たらチュリトスって書いてあるわ...」

「まあどっちも言うんじゃね?どっちでもいけるでしょ笑」

「それもそうか...で、味はどっちにするの?ってかやっぱりメニュー決めるのゆっくりだよね笑 私は全然気にしないからいいしむしろゆっくり決めれるの羨ましいなって思うけど」

「言ったじゃん。僕マイペースだって。さらちゃんもメニュー決める時は自分のペースで決めてくれたらいいから。ところでどっちにすっかな〜シナモンかチョコか、チョコかシナモンか...」

「結局どっちにするの?笑」

「シナモンにするわ」

「はーい」

 買った後セルフサービスでお水がもらえた。海外で水の購買経験のある私は「タダで水が飲めるなんて...やっぱ日本最高」って言ったら彼も「まじで日本やべえよな、水がタダで飲めるもんな、すげえよ」「日本の水美味しい」「まじそれな」って水の話で盛り上がった。

 吹き抜けじゃない中で、座席が元々2個しかなかった4人用テーブルを2人で使った。この時も相変わらず景色は綺麗だった。一部分が夕日に綺麗に照らされて晴れてて、まるでその地域一帯だけが意図的に晴らされたみたいで「天気の子みたい」だなってここでも思った。

 そういえば展望台にいる時に同じこと思って「天気の子みたいだね」って彼に言ったら、

「天気の子見てないんだよね」

「えっ!?」

「これも驚くかもしれないけれどほらあれも見てない」

「君の名は。!?」

「そうそれ君の名はも見てない」

「ええー!!どっちも面白かったよ!!!じゃああれは?アナ雪は?」

「アナ雪は1なら見たよ。」

「ええー!2は見てないの!?」

「2は見てないや。なにそっちの方が面白かったの?」

「うん。私どっちも見たんだけど1よりも2の方が全然好き。悪役出てこないし」

「1ってなんか悪役いたっけ?」

「ほらあのハンス王子いたじゃん!」

「ああ〜あいつか。あいつクズだったよな(暗黒微笑)」

「そうだよまじで笑 王位継承権ないからってあんなことしなくても...、あと2はエルサ自身が成長するし映像もめちゃくちゃ綺麗だし、あとなんで雪の女王なのかの伏線が回収されるから面白いよ!」

「そうか...じゃあ今度見てみるか...」

「うん!見てみて!面白いよ!あっでも忙しかったら別に見なくていいよ!」

「別に見なくていいんだ...?www」

「まあ他にやりたいことがあれば優先するべきだし、またいつかみてくれたらいいよ」

「じゃあまたいつか見てみるわ笑」

っていうやり取りしたのを思い出した。

 食べてるとき、彼だけマスク外してて食べてて少し恥ずかしがってたのが可愛かった。あと彼が「マスク美人って言葉知ってる?あれってさマスクしてる時は美人ってやつなんだけど僕もマスクしている時はイケメンかもしれないけれどマスク外したらそうじゃないかもでなんか期待はずれの不細工だったらごめんね...なんちゃらかんちゃら...」って抜かしてて、「別に顔で選んで遊ぶの決めた訳じゃないし、さっきから何回もかっこいいって言ってるし私かっこいいって思ってるよ、だから自分のこと卑下したらダメだよ、謎に自己肯定感低いよね...笑」彼は世間一般的に見ても、自分から見ても、本当にすごくハイスペックだと思う。なのに自己肯定感が低めだしネガティブで、褒めるとなぜか「僕の父さんの方が全然かっこいいから」って毎回父親のことを褒めまくる。なんかハイスペックと似合わない自信のなさのアンバランスな感じがとても可愛らしいなって前からずっとそして今も思ってる。

 それで彼が食べ終わった後、私もお水を飲み干して、食器返却口の所でチュリトスの紙は店員さんに回収してもらって、コップも2人でそこに置いた時に、彼が「ごちそうさまでした」ってわたしが言うよりも先に言ってて感動した。私はお水もらっただけだし言うかどうか迷って普段は言うけど、私が言ったら周りも言うみたいな感じで、私よりも先に言う人なんか今まで居なかったから感動した。一瞬そのことに気を取られて言うの忘れそうになったけど私も慌てて「ごちそうさまでした」って彼に続けて言った。彼に「ごちそうさまでしたとか言えるタイプなんだね」って言ったら「えっなんか僕馬鹿にされてる?それぐらいの礼儀はあるよ笑」「いや私もそれぐらいできるよ笑 だけど世の中にはそれすら出来ない人もいるから」「もしかして株あげた?」「まあ...ちょっとだけね」「ちぇっ...ちょっとだけかよ...」「もうすでに高いからあんまり上がらない」「ふーんさらちゃんって僕のこと結構好きだよね笑」「うるさっ笑」「ははは」

 私今めちゃくちゃ幸せだなって思った。

 まあそんなこんなでやっともう一つ下の階に降りたらなんと土産物屋さんがあった。土産物屋さんのコーナーでお店限定の小さいぬいぐるみが1000円で売られてて私はその奥にあった大きいぬいぐるみの値札と勘違いして5000円だと思って「これめっちゃ高くない?」って聞いたら「あー1000円かたしかにこのぬいぐるみの大きさにしては高すぎる。ぼったくりかよ。」「あっやっぱ5000円じゃなくて1000円だ。たしかに1000円はちょっと高いかもね。てか結構金銭感覚しっかりしてるんだね。」「あーあれだ僕一人暮らし歴長いからさ」「そっかそういえばそうだったね笑 そりゃしっかりするわ笑」って話したな。

 あとは書いた絵馬が飾ってあるコーナーで他人の絵馬にどんな願い事が書かれてあるか一緒に見た。こんな場所に飾ったらみんなに見られるのは百も承知なのでもし自分が飾るなら自分は見られても恥ずかしくない絵馬を飾るつもりだけど、結構みんな思い思いに自分の願い書いてて面白いなって思った。例えば「芸能人の誰々と結構できますように」とか「〇〇大学に合格できますように」とか書いてあった。彼は大学の学歴の違いに食いついていたけど、私はそれよりも他人の字が結構気になった。「やっぱり字綺麗な人は良いよね〜私字綺麗な人好きなんだ」「僕はあんまり字綺麗じゃないかも(たぶんこんな感じだったはず。覚えてない)」「そうなんや(絵馬の内容と字が気になってて何て返したかあんま覚えてない)」「あっ見てこれこの人めちゃくちゃ良いこと書いてるし私もこういう風に思えるようになりたい!」「どれ?」「これ(指を指す)」私が指差した絵馬には「この絵馬を見た人が幸せになれますように」って書いてあった。「あーこれ偽善者って感じするなあ」「そう?私はこんな風に願い事書けたら良いなって思うし偽善者とは思わないけど、っていうか偽善者でも良いじゃん!」「まあそうだね」「確かにそれと比べて、この、芸能人と結婚したいとかめっちゃ率直で逆に可愛く思える」「なんか人生楽しそうだよな笑」「うん。あってかもう行こ行こ、他人の絵馬見て感想言うのなんか絵馬書いた人はされたくないだろうし」「そうだな」

「まあでもいろんな願い事あって面白かった」「そうだね」

 途中の階までのエレベーターを待つ場所で床に足のマークがあって私が「この人めっちゃ足大きくない?ほら」って言って私が足差し出して比べたらあんま変わんなくて「いやこの人さらちゃんと足のサイズ一緒だからちっちゃいじゃん笑」「あはは、ほんとだ、一緒だね。ちなみに靴の大きさ何センチくらいだと思う?」「22センチ」「正解。22か21.5。えっそれ靴何センチあるの?」「僕足割と小さい方だよ、25センチとか」「いやそれ普通じゃん笑」「まあそうかもね笑」

 エレベーター待っている間のとてつもなくたわいもない話なのに覚えている今の自分にびっくりした。

 やっと途中の階まで行くエレベーターに乗った。ここのエレベーターでは2人きりだったからたぶん展望台めちゃくちゃ良かったねっていう話をしてた。あと降りてから中庭にちょっと出て散歩した時も同じこと話してた。「まじで展望台めちゃくちゃ良かった。まじで景色綺麗だったな〜来てよかったわ〜」「ねっめっちゃ綺麗だったね。来てよかった。楽しかった。思ってたよりもゆっくり楽しめたね。」「まじでそれな。満喫できたわ。」「ほんとに途中で晴れてよかったね」「雨降ってたのに急に晴れてきたよな」「良い景色見られてよかったね〜」って話したかな。

 あっ展望台にいる時の話また思い出してしまった。遊園地の話。USJがあるね〜とか話してた時に「さらちゃんって乗り物乗れる人?」って聞かれて「うん乗れるよ。フライングダイナソー乗ったことあるよ」って言ったら手差し出してきて握手求められた。まあ求められたから握手したけど「???」「いやぁ僕ね遊園地に関しては乗り物乗れる人じゃないと嫌なんだよ。だからさらちゃんが乗れる人で良かったし好感度上がったよ」「あっそうなの笑 私は遊園地の雰囲気がめちゃくちゃ好きなんだ。だから一日中お土産屋さんを回るだけでも良いし、ただ何もせずベンチでぼーっとするのでもいいし、ショー見まくったりするのもありだし、あとはもちろん朝から晩までアトラクション乗りに行くのも好きだよ。遊園地のあの非日常感が好きなんだ」「なんかすごいね。僕は乗り物乗るの好きだから遊園地行ったらたくさん乗りたいんだ。」「まあそれはそれで楽しいよね笑 遊園地行きたいな〜〜最近っていうか本当に高校生の時に年パス切れてから全然行ってない。」「僕あれだ、遊園地だったら富士急とナガシマ行ったことあるよ。」「ナガシマスパーランドは行ったことある!めっちゃ楽しかった!富士急は行ったことない!行ってみたい!あれ、ディズニーは?」「僕ディズニーはあんまり行ったことないんだ」「あっそうなんだ...私はディズニーめっちゃ好きだけどな〜あ〜ディズニーも行きたいな〜ほんとに最近遊園地行けてない悲しい」「じゃあまた今度一緒行くか」「えっどこに?」「遊園地」「そうねコロナ落ち着いたら一緒に行きたいね」「うん行こう」って話した。

 話は戻って、また本当に1番下の階まで降りるエレベーターに乗って、この時は人が結構いてたから話せなかった。一階に着いてわたしが「ちょっと今ので酔った」って言ったら「えっ大丈夫?どっか座る?」って言ってくれたから「いやちょっとだけだから全然大丈夫だよお水飲んだら大丈夫」って返した。ぽそっと言っただけだったのに普通に心配してくれて嬉しかったな。

 次は展望台から見えた公園に行ってみたいって言うのでそこに行くことにした。

 公園での会話は結構曖昧だ。というのもラブホ行く話を前々からしていたしこの日のために1ヶ月くらい禁欲(とはいってもイっていないだけ)(彼にそれは禁欲と言えるのか?って言われたけどまあこの話はまた今度にして)をしていたので今日はまあお互いに致す認識でいると思っていて、以前の通話で彼は2時間ぐらいあれば出来るでしょって言ってて、えっそんな時間で出来るもんなん?て思ったんだけど、とにかく解散時間は大体9時ぐらいって決まってて公園に着いた時確か4時半くらい?でこんな調子で出来るものなのかな、もしこのまましないとかになったらそれはそれで散々期待させといてからの無しとかわたし可哀想じゃね?とか思っていた。この時は、散々OKサイン出してるし自分から誘う気は甚だなくて、ラブホ行くのくらいは流石にリードしてほしいなって思ってた。まあとにかく公園での話はラブホ行かなかったらどうしようっていう気がかりがあったので、ちゃんと集中して話聞けているところと生返事で返していた部分があったと思うし、あんまりきちんと覚えているところが少ないかも。

 公園では、彼が昔タリーズのバイト募集でなぜか落とされた話を聞き、公園とは言いつつも広場みたいで芝生があったり、外と中の席があるお店が何店舗かあってそのうちの1番お肉フェアやってて彼がメニュー見ながら「肉うまそう〜僕生の肉好きなんだよね、馬刺しとか」「私は生の魚が好き。寿司が好き。」って生に関する話した。ちなみにこのやりとりすでに3回以上やっているが普通にまたたぶんこれからもやる。  

 前話した時は「生の魚が好き。お寿司が好き。お寿司海外で食べると高い。あとやっぱ日本ご飯美味しい。」「だからさらちゃんは日本にいるんだね、海外経験豊富だから将来は海外で働きたいとか思ってるじゃないかって思ってたよ」「いや私の場合は、海外を経験してやっぱ日本すげえ、日本好きってなったタイプだよ。」「あーそっちか。やっぱ日本だよなぁ。じゃあさらちゃんは日本でどんな仕事がしたいの?」「今は映像翻訳の仕事がしたいなって思ってる」「そうなんだ〜まあさらちゃんなら海外でも生きていけそうだけど日本が好きならまあ日本選ぶよね笑」「そういうことさっ」ってやり取りしたし、この生の話からいつもいろんな話に派生していってる気がする。

 公園では、生の話しつつメニュー見てる彼がお肉美味しそう〜って眺めてて可愛かった。「私お肉あんま食べれない。なんかすぐお腹いっぱいになる」「まじで?僕お肉特に生のお肉好きだし大食いだから結構食べれるな」「あと牛丼も実はあんまり好きじゃない」「えー牛丼美味しいじゃん」「なんかあんま好きじゃないんだ...牛丼屋さん行ったら牛丼じゃなくて豚丼か親子丼かカレー食べてる」「そうなんだ〜まあ人の好みは色々あるからね〜」「じゃあチーズ牛丼食べたことある?」「あるよ」「えっ私食べたことないんだけどあるんだあれ地味に高くない!?」「そうかな?」「あれっ牛丼は安いイメージがあるからかな」「あーそうかもね」「へえチーズ牛丼食べたことあるんだ〜」「まあ僕インキャだしね」「いやそういう意味で言ったんじゃないんだけど笑 ただ事実として捉えたつもりなんだが笑 でもその顔でインキャなのほんとに不思議だよね〜めっちゃ陽キャっぽいのに!あっこういう〜ぽいとか〜に似てるって言われるの嫌じゃない?大丈夫?」「さらちゃんに言われるの全然嫌じゃないよ、確かに僕の顔って陽キャっぽい顔なんだろうけど中身が陰キャだからな〜」「まあだからこそ好きなんだけどね」「あははありがとう、えっでもそれってもし僕の中身が陽キャだったら好きになっていないってこと?」「うん、まあそういうことになりますね」「えっそこはさ〜もし陽キャでも好きとか言ってくれよ〜。笑」「それはもはや別人だもん」「まあそうだね〜」

 あとはJKの二人組が道で、踊ってTikTokかな?を撮ろうとしてて2人で早く行こ邪魔になるって言って早足で横切ったのはまじで良い思い出。で、横切ってしばらくしてわたしが「青春だね〜」って言ったら「そうだな〜彼女らは随分と青春を楽しんでるようだね。僕にはそんな青春とやらは存在しなかったな〜」「青春っていつまでなん?」「高校生までの間くらいじゃね?」「じゃあ私も全く無かった」「じゃあ一緒だね笑」「うん別に青春なかったけど今楽しいから全然良いや」「おっ嬉しいこと言ってくれるじゃん笑」って肘で小突かれ「まあね笑」って笑い合ったのも良い思い出っす。JK二人組のおかげで良い思い出出来ました。あざっす。

 あと公園はミストがそこら中にあってすごく湿度が高かったな。「何これ湿度高すぎ」「これいらないでしょ、せっかく涼しいのに」「東南アジア地域の空港から出た時のむわっと感」「わかるあそこら辺一帯の湿度の高さは半端じゃない」と姑チックなしょうもない小言も2人で言った。

 そういえば彼は留学した時、期間が長かったし味噌汁が恋しくなってわざわざ日本にいる親から即席の味噌汁送ってもらったって話が日本人らしくてとても好き。わたしが留学した時は短かったし海外の食文化にすぐ慣れたから全然恋しくならなかったけど。

 そのあとベンチに座ってペットとかに関する話もしたっけな。

 まず座った時にちょうど斜め上空の方でカラスの群れがアーアーって鳴いてて私が「鳥はいいよなーとりあえずおんなじように飛んでついていくだけでいいもんなぁ...」って言ったら「さらちゃんて発言のところどころに闇混ぜてくるよね笑」「まあだって実際そうだもん」「箱入り娘強く生きろ...」まあこんな感じで鳥を見た時私はこういう風に思った。

 一方で展望台にいる時彼は「鳥ってこんな高くまで飛べるんだね。僕さ生まれ変わったら鳥になりたいな。自由にどこまでも飛べるし。」「....」「...?どうしたの?」「すんごく夢のないことしか言えなくて申し訳ないのだけれどわたしは生まれ変わっても自分がいいな。自分の考え方とか好きだし。それじゃあだめかな?」「それもいいと思うよ。だってそう思えるってことは今生きていて幸せってことじゃん?」「うんそうだねもっと感謝して生きなくちゃ」ってやり取りしたのもあったな。

 ペットに関する話はこんな感じだったと思う↓

「そういえばさらちゃんって犬2匹飼ってたよね?あのLINEのアイコンの」「うん、そうだよ2匹かってるよ」「だよね、犬飼うのって大変じゃない?僕将来的に動物飼えるってなってもたぶん飼わないと思う。生き物ってちゃんと育てないといけないし。(←発言曖昧)動物と触れ合うのは好きだけど、飼うってなったらまた別の話になると思うんだ。」ここら辺からかな?彼の口癖の「そうだね」が私にも移りはじめたのは。「そうだね、たしかに動物を飼うのって難しい。しかも基本的に自分達より先に死ぬからそこも悲しい。今はめちゃくちゃ犬好きだけど飼う前はめっちゃ犬嫌いだったよ。てか動物全般嫌いだった。飼ってみたら動物に対する考え方が変わったから私は飼って良かったって思ってる。まあ飼ったのは私の意思じゃないけど。」「えっ犬嫌いだったんだ。面白いね。まあ僕は動物を飼うくらいなら花買って育てるかな。僕にはそっちの方が向いてる気がする」「あーたしかに花育ててそうだ...そのうち花育てるのに必死になって恋人に振られるとかありそう」「あーー笑待ってそれでほんとにもし僕がそんな感じだったら花育てるのに必死になりすぎて恋人に振られた人になるよね!?そんな理由で振られるやつ世の中にいる!?てか僕が第一号になるのか!?(こんな感じのこと言ってた。定かじゃない)」「あははそうかもねわんちゃんあるかも」「まじかよ...ちょっとそれはあまりにも悲しすぎるだろ...花育てるのに必死になりすぎて振られるとか....w」「まあそうならないように頑張ろう笑 てかさ〜顔もほんとに花似合う顔してるしほんとに花育ててそう」「なんだよ花が似合う顔って笑 それブサイクだったら似合わないとか言うんか?」「いやそういうわけじゃないけどとにかくかっこいいし花が似合うってこと」「あー....そうか?それは褒めてるのか?」「褒めてる褒めてる」「まぁ...ありがとうな...」

 座って話をしている場所からサッカーをしている少年たちが遠くの方で見えたから「ねえねえあのくらいの年の時って何してた?」「さあ何してたんだろうね〜あれっさらちゃんって高校の時部活吹奏楽部だっけ?」「うん中高管弦楽部でトランペット吹いてたよ」「中高ってことはあれか中高一貫校か」「うんそうよ、中一くらいの時はまだ賢かったんだけどなあ〜中2の後半くらいからもう数学わかんなかった」「中2の後半で!?早くない!?」「いやまああの小学生の時にすでに算数が苦手でそのままずるずる数学もって感じです」「あーーなるほどな、そういうパターンか...それにしても中2の後半は早いな...高校でとかならわかるけど」「とにかく数学はほんっとに出来ないんよ、だから出来る人尊敬する」「自分ができないことできる他人って尊敬できるよな。僕は英語出来ないからさらちゃんが英語得意なの尊敬するよ」「ありがとうそれはお互いそうだね」

 まあこんな感じでほんっとに何気ない会話しかしてないんだけど、とても楽しかったな。ベンチで座ってる彼の時計のブランドがなにか気になってずっと時計見ながら話してたから話結構適当に返してたかもしれん。すまん。結局時計のブランドはSEIKOだったから家帰って調べようって思った。この行為がきもいなってちょっと自分でも思った。普通に彼に聞けばよかった。

 そういえばデート中に何回もわたし彼の名前呼んでねえな...ってなったけど今さら呼べるはずもなく、うわタイミング逃したな...って思ってた。てかそもそも彼と似たような名前のやつが私の人生に登場しすぎであだ名が被ってしまうんだよな笑それで〇〇くんって呼んでたんだけど4文字+くんで長えなって2人で話してて結局下の名前の最初の2文字+ちゃん付けになったんだけど、どうも男の人にちゃん付けで呼ぶのが慣れなくてさ...名前全然呼べなかった....いや普通に恥ずかしくて呼べなかっただけです。すみません。逆に彼はめっちゃ私の名前呼んでくれてますね...愛だな...

 キザな彼はよく「僕はさらちゃんのことめちゃくちゃ好きだし絶対大切にするから。あとさらちゃんの嫌がることは極力したくないししないようにするし。僕仕事結構忙しいし寂しい思いもたぶんさせたりすると思うけどさらちゃんさえ良ければこの先もずっと一緒にいたいな。」っていう少女漫画の与えられた台詞みたいなことを平気で口にするので、まじで最初はほんとにびっくりして「え?なんか読み上げてる?」って聞いちゃった。ところが、会ってからも言われたんであっこれほんとに心から思ってるやつだなって気づいてしまったし、なんならこれプロポーズじゃんって内心思った。まあ私は照れたし将来は約束できないものだって現実的に捉えてるので「ありがとう。いつ死ぬかわからないからずっと一緒にいることは保証できないけど将来もずっと一緒にいてたらいいね」って返したと思う。電話ではもっと照れてたから「それ逆にやべえやつのセリフみたいじゃん笑 大丈夫だよ痛くしないからって子供誘き寄せる誘拐犯みたいな笑(たぶんこんな感じだった気がする)」とにかく彼は平気で甘い台詞吐くし最初はそれで本気で言っているのかこいつ...?って悩まされたな...。展望台でもまた「さらちゃんさえ良ければずっと一緒にいたいな」って言われてほんとにプロポーズかと思った。普通におっけいしてたな。セリフキザなんだけどそれが似合ってることが正直1番すごいって思ってる。なんか普通の人が言ったらたぶんキッショってなるような言葉が普通に似合ってて泣けてくる。あんたすげえよ...「めちゃくちゃキザだよね」って前に言ったら「今更気づいたの?」って笑われた。あひぇ〜。

 サッカー少年たちのおかげでもう一つ話題あった。彼が走るの速いって知れて嬉しかった。私も(彼も)運動神経そんなに良くない方で特に球技苦手っていう話をしてたときに、私が「球技は苦手だけどバドミントンはできるよ!」「バドミントンって球技じゃない?ほら漢字で書いたら羽に球じゃん」「え〜バドミントンはさ、なんか例外っていうか、別にボール触らなくてもいいじゃーん?」「まあそうだねっあっ僕球技は苦手だけど昔から走るのだけは速かったよ」「えっそうなの!?あれじゃん小学生だったら走り速かったらモテるやつじゃん笑 わたしは全然走るの速くないな...結構遅かったわ...」「いや見るからにそんな感じしてる」「なんかディスってない!?」「ははは、なんか得意じゃなさそうだもん、あと身長的にも不利じゃん」「そうだね、身長低いしほんとに得意じゃない...」ってした話を踏まえて公園の最後のエピソード入れます。

 公園出る前に話した最後のエピソードは彼の靴の話かな。この日、彼はベージュの厚底のブーツを履いてきてたんだけど、1日通してなんか歩き方が少し引きずるというか靴底擦っているような歩き方しててずっとなんでなんだろうって考えていたのね。まあその前に足速いって言ってたから足が悪いとかじゃないと思うんだけどまあわかんないしもし聞いてそうだったらどうしようとか考えててたぶん違う可能性の方が高かったからついに聞くことにしたのよ。「なんかそれ足大丈夫?」「えっ何が?」「なんか引きずった歩き方してない?」「あーこれな実は靴が重いんだよ笑」それで彼が靴の裏見せてくれて「これちょっと裏はげてるじゃん!ちゃんと歩きなよ!」「ちゃんとってこうやって歩くの?(行進するポーズ)」「いやそこまで足上げなくていいから笑せめて擦るのはやめよ?せっかくの靴がかわいそうだし」「そうだね、気をつけるよ」「てかなんでそんな重い靴履いてるの?」「一応これでも身長盛ってるんよ...」「あっそうなの?私身長低いから全然気にならなかったし私も地味に持ってるじゃんこれ(自分の少し高さのあるスポーツサンダルを履いてる踵をあげる)」「ほんとだ2、3センチくらい盛ってるね、そう考えたらさらちゃんほんとに身長低いよね150ないもんね?」「そうだよ〜146cmだよ」「やっぱちっちゃいな〜」また頭撫でてくれた。嬉しかった。私動物かな。でもしっぽが生えてなくてよかったよ。っていうか身長の話もすでに何回かしたけどまた会った時にもたぶんするよね。それでたぶん頭撫でやすい位置にあるよねって頭撫でてくれるよね。待ってるよ。

 まあ公園での話はそんな感じです。意外と覚えてたわ。で、ここから公園からラブホ行くまでの話なんだけど、公園出て2人で次どうする〜?どこ行く〜?みたいな話になった。この時ロック画面で時間確認したら5時半くらいだった。一体ここからどうやってラブホへのムード作るのかなって結構不安?焦り?で返事そっけなかったかもしれない。ごめん。彼はやさしいからきっと私の意見を尊重するつもりで聞いてきてくれたんだろうけど、正直この時は、どうする〜?って私に聞くなってめっちゃ思ってた。「わたしはいつでも来れるし、行きたいところがあれば着いていくって言ってるじゃん。」「そう言われても僕も全然詳しくないし行きたいところなんか特にないんだけどな〜。さらちゃんまだお腹空いていないよね?っていうかお腹いっぱい?」「うん」「そっか〜じゃあご飯食べるにしては早いよね」「お腹は空いてないけど、どこでもいいしなんでもいいよ〜〜〜」このときの私の脳内は「もう〜〜!!!早く腹括ってラブホまで連れて行ってくれ〜〜〜もうわたしはする気だし今更なしとか逃げるなよ〜それでも男とか言うんか〜??」ってこんな感じで荒れてたしあとトイレに行きたかったから、「私とりあえずトイレ行きたい」「じゃあトイレ行こっか、僕行かないけど着いていくわ」「うんごめん」「なんで謝んの全然大丈夫だよ時間もいっぱいあるし」「ありがとう」

 それで公園は駅近くだったけど道路があって地下で繋がってたから地下から回る下からルートで駅方面に行くことにした。そしたら駅に着く前に公園側の地下にトイレあったから私だけ行ってその間は彼が待っててくれてた。

「おまたせ〜待っててくれてありがとう(あっ珍しく携帯見てる...何見てんだろ〜)「あ〜全然いいよ〜(だいぶ生返事)ところでさらちゃん疲れてない?大丈夫?」「?(なにこの質問?どう言う意味?めっちゃ今生返事だったけど、携帯で何してるんだろ〜)あ〜たしかにちょっと疲れたかもね〜(この時は普通にぼけてて言ったけど今考えたらアッってなった)」この時に彼の正面から横に移動したら携帯でマップでラブホの場所検索してるのが見えて、「やっぱ疲れたよね...どっかで休憩しない?ラブホとか」「もうっなんで疲れたから休憩するって言ってラブホになるの笑 てか誘うのド下手かよ笑............うん、いいよ(照れ照れ。ここまじでめちゃくちゃにやけてたと思う)」ここら辺からちょっとハイになってて記憶曖昧。「いや〜まじで言うタイミング掴めなくてさ」「まあねさっきまでの雰囲気で言える感じでも無かったよね」「まあそうなんだけどさ〜で、どこのラブホ行く?」「えっまじで行くの!?」「えっ今うんって言ったじゃん。行かないの?」「いや行くけどさ!いやあほんとに行くんだな〜って」「なに今日期待してたんじゃないの?」「いやまあそうだけど!!流れ的にこのまま無しになるんかな〜とかちょっと思った」「あはは。なんかホテルによって評価の星の数違うみたいなんだけどさらちゃんはどう思う?僕は星4ぐらいがいいのかなって思うんだけど。あと安すぎるのは嫌だな」「安すぎるのはちょっと怖いよね〜なんで安いのかを考えてしまうわ〜あっでもあれだよ私なんでも大丈夫だよ?台湾住んでた時に比べたらそれ以上に酷な環境ないと思う!」「あはは、そんなに酷かったの!?てかよく覚えてるね、住んでた時ちっちゃかったって言ってなかったっけ?」「まあ今思えば割とひどかったよ笑それでも都会に住んでたからだいぶましだったと思うけど。あと昔の話だから今はわかんない。そうね〜ちっちゃかったね〜」「小学生くらいの時とか?」「そうそう。年中年長小1って住んでたよ。」「あっじゃあその前は日本にいてたんだね。」「そうそう!ってかどこにする!?」「あっ話戻してくれたね。ありがとう。僕よく脱線するからさ。いつもさらちゃんが軌道修正してくれるよね笑」「うんっでっどこにするの!?」「あははじゃあこことかにする?」「うん!」「じゃあ今から行こっか」「あっその前にロッカーにスマホ預けさせて!」「えっあーあの位置情報が〜とか言ってたやつか?」「そうだよスマホの位置情報のアプリzenlyって言うんだけどそれ入れられてるから預けにいく」「普通だったらそこまでしなくてもいいのになあ...」「そこまでしないといけないほどなんだよな...逃げ出してぇ〜」「箱入り娘強く生きろ...」彼と一緒にいるとわたしの本音「親から逃げ出したい」がほんとにたくさん出てくるような気がする。

 やっとラブホに行くことが決まってうっきうきの私。ここら辺は大した話してない。道に迷ったりロッカーまでの行き方難しくてうろうろしたりした。ロッカーに着くまでに花屋さんが何店舗かあって彼が「都会は花屋さんが多くて良いね〜僕も大阪に住みたくなってきた。やっぱさらちゃんは僕が大阪に住んだら嬉しい?」「それさっきも言ったよ!!!嬉しいって言ってるじゃん。そしたらもっと会えるしね」「まあね〜僕の転勤先の候補に大阪も入ってるから可能性としてはなきにしもあらずだよ。」「正直ほんっとに大阪来てくれたらいいな〜〜って思ってる。社会人になるまでは動けないから。」「さらちゃんのお母さんってさらちゃんが社会人になっても連絡取り続けようとしそうだよね」「いやそれはまじでありそう。留学した時も毎日連絡しろって怒られた」「まじか、僕もう家族と1ヶ月くらいLINEしてないや」「それぐらいの距離感がいいよ...」

 あとはお花屋さんのお花みて「あっこの花かわいい〜」とか言ってて感動してしまった。花を可愛いって褒めてる彼が可愛すぎた。

 ロッカーに携帯を預けた後「やったー!!これで解放される!!」と私があまりにもルンルンだったから彼に「なに今からすること考えて嬉しくなってるの?」「違うよ!(ぷんぷん)そうじゃなくて、この私の位置情報から解放されるのがどれだけ素晴らしいことかわかってくれる?!ここからは何しても記録されないんだよ!?このまま逃げちゃおうかな笑」「なるほどね、確かに普段位置情報入ってたら気休まらないな〜(定かじゃない。スマホ手元にないのが嬉しくて覚えてない。)」「じゃあスマホも預けれたし!今度こそラブホ行こ!!」「今からラブホ行くって言うのにテンションたけえなぁ〜笑」「行けるからテンション高いんだよ!」「そんなテンションでラブホ行くやついねえだろ笑」「まあそうだね笑 でも行けるの嬉しい!嬉しくないの!??」「いや嬉しいけどさ...テンションたけえな〜www」「私たぶん着いてもこんな感じのテンションだと思うよ」「遠足前の小学生か...???」「とりあえず行こ!」いやあ今見てもこれは明らかに遠足前の小学生ですね...うーん...舞いあがっちゃってますね...

 そういえば会ってちょっとしてからの話で「実は今日会うの緊張しすぎて昨日全然寝れなかった」「それ僕のせい...?」「うん...」「ごめんじゃん...今は?」「今はだいぶマシになったけどまだ全然顔見れない」「何で顔見れないの?さっきから全然目合わせてくれないよね(目合わせようと顔覗いてくる)」「いやごめん....だってかっこいいもん...目見れないよ(一瞬バチっと目があってすぐ目逸らす)」「かっこいいって言ってくれるの嬉しいしありがたいんだけど、目合わせてくれないのはちょっと悲しいな〜...」「ごめんってもうしばらくしたら慣れると思うからちょっとそれまで待って...(彼の視線を避け斜め下を見続ける)」「ほんとかよ笑」ってやり取りもしましたね〜...ほんとにかっこよかったな....

 学歴の話いつしたか忘れたけど話したのは「キン大」って言うと「あ〜近大?って近畿大学に間違われるのが嫌だ」って言ってたしなんか「名古屋大の人が「メイ大」って言ったら「明大」に間違われるらしいよって言ってた。」「名大のやつらはすげえよ。僕の行ってた大学は名大志望だったやつが落としてこっちに来たみたいなやつが多かったからさ、特に周りも行ってた。(ぜんっぜん覚えてない)」他は「関関同立」のイントネーションが違うので「関↑関↑同立」って言う彼と「いや関↑関↓同立だよ」とか言う話をしたぐらいかな...?学歴の話は電話でもしすぎててこんがらがってる。


【ラブホの数】

 どこのラブホ行くか話してた時彼がスマホのマップ見ながら「ここら辺ラブホ多すぎかよ」「うんそうだよ結構多いよ」「なんで君が知ってるのさ(たまに君って言ってきたりする) 行ったことないって言ってなかった?」「行ったことないよ、今日行くかもって思って一応前にネットで調べたんだよ!」「はははヤル気満々じゃんw」「悪かったな!」


【治安の悪さに怯える】

 ラブホに向かう道すがらここの都会の治安の悪さとか話した。「ここら辺実はガチの中心以外結構治安悪いんよ」「マジ?」「うん。ほんとに治安悪い。夜怖いし(この時点で6時過ぎで結構暗かった)、今一緒に歩いてるから怖くないけど1人で歩けって言われたら結構怖いかも」しばらくして路地に入ると少し身体が大きくてイヤホン付けた女の人が道の縁石に座り込んた。何してるんだろうって思ってたら、私たちが通り過ぎる時に急に、彼女が(多分スマホで歌詞見ながら)君はロックなんか聞かないと思いながらあああって結構な声で歌って来て、2人でびびってそそくさ横通り過ぎた。びっくりした。2人であえて言及しなかったけどたぶん2人ともびっくりしてた。

 しばらくしてもう一回路地に入ったけどそこら辺はかなり怖かったし彼も「流石に男の僕でもここら辺はなんか怖いな」って言ってた。ひよったけど可愛こぶって腕組んだり手繋いだりすれば良かったな〜〜多汗症っていうか汗っかきで手に汗かきやすいからひよったし、この時まで、そんな長いこと身体が触れ合うスキンシップしてこなかったから腕組むのなんかもっとハードル高えって思った。そんな感じで今まで自分から手繋ぐって言えなかったので今更言えるはずもなく、でもこの時はルンルンだったので、どうせヤる時恋人繋ぎするしな(マスクの下で、えへへ〜にやにや)って感じだった。さすがにちょっとキモいな。

 まあ路地は怖かったけど、2人なら全然怖くない!って思ってた。目当てのラブホが見えて来て「あの建物じゃない!?」「あっほんとだあれだね」って話してて、なんだか知ってるはずの土地なのに全然知らない場所に来た、隠れ家のお店を見つけた、みんなが知っているようで知らないものを見つけた気分になった。見上げるとホテルの看板のピッカピカのネオンと下には黒々しい路地があって明るさの差がすごくて思わず笑ってしまった。

 ホテルに入ったら少しスペースがあってでもすぐ目の前がフロントで、すんごいココナッツの甘い匂いがしていた。少しその甘さに酔いつつも、2人でフロントをキョロキョロ見渡した。彼がフロントの押すチャイム「チーンッ」って係の人呼んでくれて部屋の取り方を教えてもらった。フロントの左側に各部屋が埋まっているか空いているかを光って示す大きなパネルがあった。来た時にすでに光ってる空いてる部屋がひとつしかなくて2人でちょっとびっくりした。あとここでその空いている部屋を取るのにボタンを押さないといけないのだけど自分はずっと部屋番号の部分押してて、あれ部屋取れないってなってたところをその横のボタンを彼が普通に押してくれた。この時なんか知らんけど私嬉しくて「あっありがとう!そっちか!えへへ」って言った気がする。それで係の人から、彼が鍵もらってくれて部屋に向かった。部屋はフロントから一回角を曲がっての割とすぐ近くだった。忘れたくないから借りた部屋の間取りまた今度描こうかな。

 料金は後払いシステムで彼は2、3時間あればまあいけるんじゃないって言ってたってこの話前もしたわ。で、扉前に着いて横にふたつピンポンと思わしきボタンがあったからまだ部屋入ってもないのに彼が何回かピンポン押してて可愛かった。あと「中どんな感じなんだろうね」てちょっと彼もワクワクしてる感が隠せてなくてそれはそれは可愛かった。それで鍵持ってた閉まってること確認してから(なんでかは知らん)彼が鍵開けてくれた。この時あー2人で旅行したらこうやってホテルに泊まることもあるんだろうなーーー一緒に行きてえーーーって一瞬思った。というのもすぐ彼が鍵を開けてくれて中がどんな感じが気になったからすぐその思考はどっかいった。

 彼がドアノブを捻り扉がゆっくりと開かれて彼も中がどんなか気になって少し身体が前に出て私も特売セールの主婦たちのように、気になりすぎて彼の背中ちょっと押しつつ身を乗り出そうとしたけど、彼の身長の方がまあ普通に高かったので、腕の隙間やらあらゆる隙間から覗こうとした。けどそれも一瞬で玄関が秒で終わったし玄関があってすぐまた扉ってなってたので、普通に靴脱ぐことになった。この時玄関が狭くて結構身体近くてどきっとした。体近づいただけでどきどきするのに今からのことを想像したらそれだけで頭がパンクしそうになった。玄関のそのままゼロ距離で左手の扉あってそこがトイレだった。狭い玄関で2人で靴脱いで(ちょっと内見?って思ったけどそれは刹那)中に入った。

 入って荷物置いて(私がソファ左横、彼が何故か洗面所のギリギリ端っこに置いてた。なんでなん?あと自分が歯磨きしてる時に時計もそこら辺に置いてあって水に濡れそうでこえ〜〜って思ってた。机かソファか床に置いても良いのに、なんやったんやろうあれは....今度聞いてみる。)

 まず2人で中何があるか色々散策した。ソファある!って騒いだり、「えっ何これなんか色々売ってる!!(おもちゃやらコンタクト洗浄液、コンドームとかが売ってる自販機を指して)」「ほんとだ〜こんなの売ってるんだね、なんかテンション高いね笑 ベッドダイブしないの?なかなかする機会ないと思うけど(ここあんまり覚えてない)」「えっ??あーーーー(ベッドダイブ??まあ生きてきてしたことそういえばあんまり無いな。家族とだったらそんなにはしゃがないし友達とは泊まり行ったことないし、そう言ってくれるのなんか嬉しいな。)じゃあする笑」っていっても話してた場所がベッドのそばで割と控えめにぼふんって飛び込んだ。「あ“ーこうやってベッド飛び込むの楽しい〜このまま寝れそう笑(飛び込んでうつ伏せのまま動かなくなった私)」「ははは寝たかったら寝てもいいよ笑」「いや寝ないよ笑 ただ寝れるくらい心地よいってことよ笑」「まあそうだな〜寝るのは家帰ってからでもできるしなあ(ベッド心地よくてあんま聞いてなかった)」んでそのままごろごろしてたら彼もベッド縁に腰掛けて左側のラックとかにあったパンフレット?とか物色してた。(この時は私は寝転がってたけど彼が普通に座って)私は右側でひえ〜ベッド気持ちいし彼もいるし最高〜幸せ〜なんか物色してはるけどなんでもいいや〜って思ってたし「あ〜〜帰りたくねえ〜〜」ってまた言っちゃった。このデートを通して何回か言ったし何度も思った。あとこの時間がずっと続けばいいな〜って最初から最後まで5分に一回くらいは思ってたと思う。展望台で平和の話になった時に彼も「こうやってのんびりとした時間がずっと続けばいいよな〜」って言ってて似たようなこと思ってるんだ〜嬉しい〜ってすんごく幸せだった。まあ今も幸せです、本当に感謝してます、ありがとうございます。

 そうこうしているうちに物色中の背中向けてた彼が「ちょっと見てよ、こんなんあるぞw」ってこっち振り返ったタイミングで仰向けで寝てた私もちょっと身体起こして見てみたら、彼の左手に持ってたのがビニールのカバー被った電マで「いやそれ電マじゃんwwwしかもなんかデカくない?」「僕さw実物初めて見たんだけどなんか想像してたのより結構デカかったw」「自分も初めて見たけどこんなデカイとは思わなかったw」「え、これ使いたい?w」「いやいいよw別におもちゃ使わなくても普通にいけるしなんかでかいから使うの怖いわwえっ使いたいの?」「あっそう?僕はどっちでもいいけど使いたくないなら使わなくていいや。やっぱラブホだとこうやって普通に置いてあるんだな〜」とか言って、元のあった場所に戻してた。で、私は起こした身体をまたベッドに預けて、ベッドの壁側にあった棚みたいな扉がなんなのか気になった。「ねえこれ棚かなんかかな?なんでこんな所に?」「え?何が?(ちょっと振り返って)あーこれ窓でしょ。(また戻って物色再開する)」「へえ〜(片方だけ扉開けたら窓があって)あっほんとだ窓だ〜へえ〜(開けた扉戻す)」数十秒くらい天井とか彼の背中見ながらぼっーっとしてたら、また彼が「なんかこんなのあるよ」て言ってチラシ見せてきた。チラシ見たらいろんなおもちゃのイメージ図が値段とともに乗せられてた。「えっなにこれ、ちょっと見せて(チラシ渡してもらって、乗り出した体を元の位置に戻しながらじっと見る).......ちょっ見てこれただでもらえるんだって!ww(戻しかけた身体を起こしてベッドの上を膝立ちで移動して近づいて、チラシの1番上にあったピンクローターの下に記載されてた元の値段が線引かれてて横に今だけ無料でプレゼント‼︎て書いてるところを指さす)」「えっなに?(背中向けて立ってまたなんか違うチラシ見てた彼がこっち振り返って私の指してるところ見て)無料!?ハハッ...w良いじゃんさらちゃん欲しいなら貰っときなよww」(このとき私は膝立ちからそのまま正座してた)「いや別に欲しくないよwwそれともなに、これ預かっててくれるの?」「いやなんで僕が預からないといけないんだよwwそのなに、見つかるのが嫌なら、親見つからないような場所に隠せばいいじゃんww別に僕が持ってても使わないし、さらちゃんはさ一人でする時使えるじゃんw(ちょっと定かじゃない)」「いやでもさあなんかやましいこと増えるじゃん、ちょっと気がかりっていうかさ〜」「あっそうなの?じゃあ要らないの?別に僕に気使わなくていいし欲しいんだったら無料だし取りに行ってきていいんだよ?それか他に欲しいのあるんだったら別に買ってもいいんだよ??(このときめっちゃ笑ってた)」「ん〜〜〜いやwあってもなあ〜wwやっぱ要らない、やめとく!取りに行くのめんどくさいしなくても困らない!」「そう?ならいいけど笑」「ところでさ、前も聞いたかもしれないけれど、さらちゃんはこういうの使いたいとか思ってるの?」「いや?別になくてもいけるし、ちょっとこわいかな?でも使いたいならちょっと考える」「僕は別にどっちでもいいよwさらちゃんが使いたくないなら別に使わなくていいかなって思ってるよ」「じゃあまたいつか!今日はいいや!」「まあそうだね」「うん。これどこにあったの?(座ってたのから膝立ちにしてチラシ戻そうとする)」「あっこれ僕が戻しとくわ」「じゃあお願いします、ありがと〜」で、立ってた彼がチラシを彼の胸あたりの高さにあった壁掛けのラックに戻してくれた。彼が戻してくれている間、自分は、てかなんであんな高さにラックとかあるんだろう〜頭とかぶつけそうなのに〜あっでも場所の節約になるしそういう手もあるのか〜でも将来自分の家でやろうと思ったら壁に穴開けないといけないよな〜いや、開けなくてもいけるやつとか最近あるしどうなんだろう〜いうてそこまでして壁掛けラック作る必要なくね...?やっぱ要らないか...(ぼっーっとしてる時はだいたい頭で色々考えてる)とか少し彼の後ろで正座しながらぼけーっと彼の背中見ながら(あと幸せだな〜って)思ってた。彼は戻した後、一回こっちに背中向けて縁に座ったけどベッドの上に片足ずつのせてきて、あっベッドにきてくれるのねって思って私も膝立ちで後ろにっていうか逆サイドへ数歩下がった。彼が両足ベッドに乗せて足伸ばした状態で横に座るというよりは寝転がって来たから私も正座くずして胡座(彼が座るのかなって思って一瞬した)から足伸ばしてごろんと寝転がった。寝転んで数秒経ったぐらいで彼が突然上半身起こして「ちょっとこっち来て」「えっ?なに?」「いいから」なんだろう?って思って自分もよっこいしょって上半身起こしたら「はい」って彼がこっち見て少し両手広げて言うから「ああ...(頭全然働いてない)」って返してのそのそ移動して、彼の広げてくれてた腕に収まるようにそばにちょこんと座ったら「んーとそうじゃなくて」「?」「...(なんか考えてる)」「??」「...」最初は私が近づいたタイミングで左手が私の腰に添えてあったぐらいの距離だったのに、何も言わずに急に腰ぐっと引き寄せてきたから、まだ少しあった距離が一気に近くなって急に身体と身体のさまざまな部分が普通に触れている状態で密着度が今までで1番で、もうマスクも荷物置いた時に外してたから彼の纏う良い匂いも、普通に呼吸しようと鼻から息を吸うだけでダイレクトに鼻の中に入ってきて、語彙力なくなって、はわわわわ.......ってなった。肩から腰まで全部触れ合ってるし彼の腕の中に身体がすっぽり収まっててひえ〜〜なにこの多幸感やばすぎん??って思った。この時はまだ何も言わなかったけど。あとこの時はハイテンションのカケラがまだ少しあったので、どきどきもしてた。この時左手は恋人繋ぎ風で重ねられてて右手は彼の太ももあたりで恋人繋ぎしてた。たしかこの時に彼が、はいって手のひらを上にして右手差し出して来たから私が上から重ねてたら「手汗かいてるじゃん」って言われて「いやたぶん多汗症かもしれない」「あっそうなんだ」とか言ってたようなーーー。やべーーーこの、手繋ぐときの話に関しては時系列がシャワー入った後か前か覚えてないーーーー。手繋ぐのは入る前も後もたぶんしてた。多汗症の話はたぶん入った後かな。

 で、まあひっついた状態で何も話さずにしばらくいてたんだけど、「あ、」「...?」「...そろそろシャワー入らないとだな。今日たくさん汗かいただろうし。時間も有限にあるわけじゃないし」「うんそうだね」(電話で、セックスする前にシャワー浴びようって話してたからすんなり) 彼が立ち上がって動き始めたけど私はベッドでぼっーと座ってた。で、ちょっと遅れて起き上がってベッドから出て2人で話しながら準備してた。彼は自分のことマイペースって言っててマイペースってゆっくりのんびりなイメージがあったけど彼は本当の文字通りの「マイペース」で、準備するのもテキパキと自分のペースでやってたのに対し私は俗に言われる「マイペース」のタイプで何をするにしても動きが遅いタイプだ。というのも私は順序立てて?優先順位をつけて?行動するのが苦手で目に写ったものに気を取られたり注意力が散漫なのだと思う。思考力はあるけど行動力が無いとか思ってて、この行動力の意味は2つあるとかないとか...。だから、ここで準備しようと思ってベッドから移動する途中で目に入った自販機とか机のものの存在に気を取られたりして、全然準備が進まなかった。準備って何するん?って感じだったし、まあ彼は腕時計外したり、ベッド側誰もいてなかったからそこで座って、チラシのラックの手前にあったハンガー掛けからそれに掛けてあったハンガーをとって自分のカーディガンをかけてた。普段人が上着をハンガーに掛ける動作を見て別に何も思うことはないと思うんだけど、この時は、彼がハンガーに上着を掛けてるのをぼーっと見ながら、この人はなんて丁寧に上着を掛けるんだろうって少し感動した。それでこの人は物もすごく大切に扱う人なんだろうなって思った。自分も割と丁寧に物扱ってる方だと思うけど、わざわざハンガーをベッドに置いてそこで上着を掛けてからハンガーをラック?にかけてて、えっこの人マジで最強じゃん....悪いところなさ過ぎでは...?良いところしかなさすぎん?ってちょっと本格的に頭抱えた。流れるような美しい動作に目奪われちゃいましたね...たぶん彼まっったく気づいてらっしゃらないと思うけど。彼はきっとこういうことをこうやって今までも当然のようにやってきたのかと思うとそれだけで涙が出そうになった。こんな人が私を好きでいてくれる世界線マジで感謝しかない、生きてて良かった...アーメン...(私はキリスト教徒ではないけど)って言う感じで、ソファの横の荷物あたりでしゃがんで見惚れてたら、見てるのがバレたのか「ん?どうしたの?」「えっいやかっこいいなって」「(なんて返されたかぜんっぜん覚えてない。でもなんか言ったのはたしか。電話とかこの日のデートの流れ的に「ははは笑そんなこと考えてたの?やっぱさらちゃん面白いねまあ僕は父さんの方が全然かっこいいって思ってるけどな、マジで。」とか言ってくれたような気がする。)」

 あとラブホに来てからというものの、堰を切ったように「やっぱかっこいいよね」とか「いやほんとかっこいいと思う」「うんかっこいい」って何回も言ってしまった。全てがかっこいいんよな、たまに可愛いって言うけど、あとそのかっこいいも顔はもちろん自虐するから意識的に褒めていたとこもあるけれど、それだけじゃなくて、これは本人には言ってないんだけど、台詞や動作とか考え方もだし彼自身が紡ぎ出すものが全部かっこいんだよな。あと格好も好きだったし私の好きな細身だし、てか何着ても似合いそう。彼はEXILE系のワイルドな感じに憧れてるらしいんだけど真反対なんだよな。色白くて肌綺麗で黒髪でムキムキっていうよりかは細身で(アイス食べてる時に、いくら食べても太らないから女の敵って言われたことあるって言ってた。それ女の私に言うのおもしろ。まあ私は大食いじゃないし健康的なものが好きなので太りはしないから敵とは思わないけどね。)そんな感じで、彼が私のありとあらゆる性癖に刺さりまくってる所為で、本人からも今後僕以上に好きな人できないでしょって言われる始末。ははは、敵わないな。出来るわけないしもう出来なくていいやって思わされてる時点で絶対敵わない。

 で、上着かけて終わった彼が「さらちゃん先にシャワー浴びなよ。」「えっ先入っていいよ?私準備するの遅いし入るのも遅いし(覚えてない。先入ったらいいのにとか言った。)」「いやさらちゃんがシャワー浴びてる間僕歯磨きするからほんと先入ってくれていいよ。歯磨きもしよね(確かじゃない)、さらちゃんの歯磨きここ置いとくね...(しゃこしゃこって音聞こえてきた)」って言って「あっありがとうー。そうなの?じゃあ先入らせて頂きますわ(不確か)」それで私がぼーっとしてたらすでに彼が歯磨きし始めたから入らざるを得なかった。というかそうしてくれたのかな。わかんないけど。彼が歯磨きし始めてやっと、ハッ動かなきゃってなって、動き始めたけど、やっぱり何からすればいいかわかんなくておろおろしてた。とりあえず入ろうと思ってお風呂の扉開けて服着たまま入って中で着替えようと思って一旦扉閉じたけど「...えっこれ服どしたらいいかな」「あーそこの椅子に脱いだ服置いて湯船のところでシャワー浴びたら?」「あっそうだね!そうするわ....(服脱ぎかけてハッ)ところで化粧落とすべき?」「んー。どっちでも良いんじゃない?」「どうしよう」「別に落とさなくて良いんじゃね?」「(ホッ)そっかー!じゃあ落とさん!(というのも別にすっぴんを見せることに抵抗があった訳ではなく、化粧落とすとまた化粧しないといけないし化粧するのも遅いし時間の無駄だししてる間待たせることになるので、落とさなくて良いって言ってくれて良かったっていう安堵です。)」着替えかけたけど中に持ち込んでたメイク落としのシートをカバンに戻して、中で服着替えた後にまたハッとして、彼に「あっねえねえ入るの遅いから洗うの身体だけでいい〜?髪の毛乾かすのも時間かかるし」って風呂場から顔覗かせる感じでちょっと扉開けて聞いたら「あ〜別にいいんじゃね〜?」って感じで洗面所にいた彼が答えてくれた。服着替えてシャワー浴びた。この時は早く身体洗って早く出ようって思ってた。で、浴び終わってまたハッとして、私何をトチ狂ったのかシャワー浴びる前にバスタオルをハンガーに掛けてたのよね。せっかく近くのバスケットにタオル入ってたのに。なんでそんなことしたんだ。此処から届くわけないし、扉から顔だけ覗かせてまた彼に「ごめんタオルとってもらっても良い〜?」「えっどこ?」「えっとハンガーに掛けてあるやつ!」「あっこれか。はいよ。(たぶんこうだったはず)」その時ついででフェイスタオル?も渡してくれた。優しい!「ありがとう」身体拭き終わって、籠の中にはワンピース型の茶色い部屋着っていうかナイトウェアっていうのかな?(調べた)があってさっきまで扉のすぐ近くにあって届く距離にあったんだけど、彼がフェイスタオル取ってくれたタイミングでたぶん邪魔だとおもってかな?後ろへ遠ざけてくれたみたいで、届かなくなって、「ごめんその籠ちょっとこっちに寄せてもらっても良い?届かへんw」「あーごめんごめん。はいよ」「ありがとう......えっこれって下着とか下なんか着るん?もしかしてこれ一枚だけ羽織るん?www」「たぶんそれだけで着るんじゃない?下着付けてもどうせ脱ぐことになるし」「まじか....じゃあなにも付けないのね...」「いやこれから裸見るのにそれで恥ずかしがってたら......おいおい大丈夫かよwww(笑われた)」「まあなんか恥ずかしいじゃん?....はいっ着替え終わったからお風呂空きました!どうぞ!」「おけ〜歯磨き終わったし入るわ、あっ僕出るのちょっと遅いかも。今日ネカフェに泊まる予定だし髪の毛も洗おうかなって」「あーはいはいおっけ〜」

 えっと彼はたぶんもともと次の日に愛媛の友達のところに行く予定が、私と遊ぶ予定が不確かな時からたぶん数ヶ月前から、あって次の日の予定のために取ったこの日の有給を無理矢理私と遊ぶ予定ぶっこんだみたいになってた(私と会った金曜日は大阪、土曜日は愛媛、日曜は帰って月曜から仕事)ので、無理して会いに来てくれてありがとね〜〜って思ってました。もともとかなり前から彼が、遊ぶの誘ってくれてたんですけど、好きになる前の私はまあどっちでもいいし遊べたらまあいいね〜みたいなって感じであまり深く考えてなかったけど、もうこの会ってる時はすでにめちゃくちゃ好きになってたから「今日はわざわざ来てくれてありがとうね」って何回も言ってた。でも彼は「こちらこそ会ってくれてありがとうね」か「僕がさらちゃんに会いに来たくて来てるだけだから」の2択で返してくれるので、頭抱えてました。もうそれだけで推せる。いつでも神対応すぎてなぜこんな人の恋人が私なんだ、、???って結構なる。いやほんとになんでなんだろう??家庭環境で病むと大体ここに行き着く。

 彼がシャワー入ったあとは、とりあえず羽織った服のボタンを留めようと思って上から2つ留めたところで、はて、これどこまで留めればいいんだ、、?この服私にしてはだいぶでかいから止めなかったらすごく見えるし...もう分からんしとりあえず全部留めとこう...ボタン外していく過程ってなんかえっちじゃない?とか思ってた。ボタンを留め終わって、ドライヤーとか歯磨きしながらぼーっとしてた。ドライヤーと歯磨きしてた時に洗面所の右側に彼の腕時計が置いてあってずっと見つめてた。時計が洗面所のところに置いてあってエモさ感じるのたぶん私しかいないよな。なんかエモかった。私が先にシャワー浴びて歯磨きも終えて彼がシャワー浴びてその水音が少し響いてて、私はごつめの時計を見つめてて、この空間に彼がいるんだ〜〜〜わ〜〜〜って思った。歯磨きして脱いだ服も畳み終わったらちょっと暇になって、自販機見てみたらコンタクトの洗浄液?コンタクトケースが売ってあって、彼が今日はコンタクトしてるって言ってたから、いるかどうか後で聞いてみようって思った。そしたら、ガチャってお風呂の扉が開く音がしたから、裸見ちゃダメだって思って、すぐベッド側の奥にそっと逃げた。で、またガチャって閉まる音がして、携帯も預けてるしまだ暇だったからソファに座って、机の横に置いてあった朝ごはんのメニューとか見てた。白ごはんに味噌汁に焼き鮭って....ラブホの朝ごはんって意外とって言ったらアレかもしれないけれど美味しそうだった。お泊まりとか出来たら一緒に朝ごはん食べたりできるのにな〜〜一緒に朝ごはんが食べれる日はいつ来るんだろう〜ってちょっと自分の置かれている環境を少し恨んだりもしたけど、この時はとにかくとにかく落ち着かなかった。朝ごはんのメニューを見てたら彼がまたガチャって出てきて(たぶん着る服取ってた)、メニューを慌てて(なんでだろう、この時は何もせずに待っているのが美かなって思って)すぐ戻しちゃったからあとはどんなメニューがあったかは見てない。そのあとまたガチャって中入ったけど、どう待ってるのが正解か分からなくて、そのままソファでじーっと座って待ってた。そしたら彼がナイトウェア着て完全に出てきて、「ごめんちょっと遅かったろ?」「いや全然待ってないよ髪の毛乾かしたり歯磨きしたりしてたし」「そうか」「うん」ここで彼が洗面所の前でドライヤーし始めて、私はたぶんそのままソファでじっとしてたと思う。何すればいいかわかんないし、何かしながらだと話あんまり集中して聞けないから、何もしなかった。しばらくして、まだ乾かすの時間かかるかなって思って、もう一回メニュー見ようとしたけどその時に、彼がドライヤーやめたからまたすぐにメニュー戻して後ろから彼に近づいた。そういえばお風呂上がりの彼だーって興奮しなかった。珍しい。私が「髪の毛乾いてないとこじゃん、たぶんまだ全然時間あるしもうちょっと乾かしたら?」「そうだな」って言ってまた乾かすの再開した。乾くの終わったから私、彼の順番でベッドに来た。2人で一旦横並びに座ったけど、私が寝転んだら彼に「もうちょっと上上がってきて」って言われて移動してこの時は私が仰向けに寝転がってて彼は腕枕しながらこっち向いて寝転がってた。この時、武者震いとかじゃなくて幸せやドキドキ感とか色んな感情が昂って、私の体が鳥肌立った時みたいにぶるぶる振動してた。それで両手で顔覆ってたから「ごめんなんか痛いとこあった?」「ううん....ちょっと待って違うのそうじゃなくて、」うわ何この幸せって思って、というか湧き上がる感情が抑えられなくて思わず「ちょっと幸せすぎて....」「なに?笑」「えっやばいこれめちゃくちゃ幸せ」しばらくそのままで「私ちょっと今幸せすぎて泣きそう...なんていうの、多幸感?多幸感て言ってわかる?」「そんなに?笑(めっちゃやさしい笑い方してた。泣ける。)わかるよ、あれでしょ、多いに幸に感じるって書くやつでしょ?」「うん。そう、その多幸感に包まれすぎててほんとにやばい...(一瞬マジで泣きそうになって顔を両手で覆って隠した。)」

 彼が添い寝してる状態で、左手は首あたりから耳まで指でなぞったりしてきて手つきがえろかった。頭がほわほわして夢心地で気持ちよくて、身悶えして何回か避けようとしたら、「これ嫌?」「ううん〜(ふわふわにこにこ)」「痛かったり嫌だったら言ってね、言ってくれないとわからないから」「うん全然嫌じゃないよ」「気持ちいいときも言ってね?あともっと声出しても大丈夫だから」「うんわかった、でも声は我慢しちゃう癖あるからあんま出ないかも(って言ったかな、、?わかんない)」最初はそんな声出なかったけど、途中から普通やった気がする。

 「...気持ちいい?」「うん、気持ちい〜(にこにこ)」このやり取り何回かしたし、気持ちいい時は「これ気持ちいい」とか「あっそれきもちい」ってちゃんと自主的に言えてたと思う。

 添い寝状態の時は、私が右あんま向かなかったからか、右のほっぺと口の斜め右上あたりを何回かキスしてくれたり(右向いた時は口にもしてくれたけど口にキスしてくれた時ほぼディープだった笑)、そうこうしているうちに右手が服の上から左胸を優しく揉んできて、何回か揉んだらその後はするすると少しはだけた服の胸元の隙間から入ってきて(これめちゃくちゃえっちだった)めっちゃ優しく揉まれた。って今書いてて、ものすごく彼に大事に扱われてるのがわかって泣きそうになったし悶えた。右向いた時は足らへんがさみしかったから自分の足の間に彼の左足入れて絡ませた。

 ボタンを上から2個か3個開けたぐらいで(ボタン開ける動作がゆっくりで焦ったくてとてもエロさを感じた。)一旦彼が横で添い寝してたのから起き上がって私の上に乗っかって私を押し倒しているような状態になって、目もさっきよりも合うようになって、というよりも大体は集中しやすいから目閉じてしまうんだけど、目を開けたときは必ず目が合うくらい視線の行き場がなくてとってもどきどきした。目が合うたびにかっこいいなって思ってたと思う。この状態になってからは、胸を口と手で片方ずつ交互に愛撫してくれて、たまにほっぺとか口にキスしてくれたりで、もちろん身体的な気持ちよさもあったけど精神的に気持ちよすぎてお腹いっぱいになった。だけど、そういえば、こんなこと言いつつもちゃっかり胸だけでイかされてたわ。自分は、じゅっと吸われるの好きだったみたいで、「あっそれ好き」って言ったら強くしてくれてすぐイってしまった。自分の陰キャだなって思うところの一つに話し始める時に「えっ」とか「あっ」って言うところだなって今思った。あとね〜、耳舐められたのも気持ちよかった。

 大体私が目を閉じてたけど、目開けたら彼と目があって、合ったらキスしてくれるっていう甘々な展開を享受していましたね...キスしてくれたら私目閉じちゃうんですけど、一回だけキスしている時に目開けたら彼も目閉じてて、まつ毛なが〜ってか目閉じてキスしてるのかわいいなってキスしてもらいながら思いました。(舌入れられて結構受け身になってた気がする。)なんか目閉じてキスしてるのって集中しようとしている感じがあってとても可愛くないですか?それで私も集中しようと思ってすぐ閉じた。

 また添い寝状態になって次は、彼が、留まってた私の服の残りのボタンを一個ずつ外していき全部外し終わって服が広げられて、下半身丸見えになって恥ずかしかったから一応お気持ちだけ両手で下半身隠したけど、まあ優しくどけられた。それで、お腹あたりから下の方にすーっと手が降りて行ってて気持ちいいっていうよりもこしょばかった。

 てか手つきがいちいちえろいし焦ったいからよがっちゃうんだよな。女の子の仕草で、イく時にシーツを掴む仕草が好きなんだけど、上側でしがみついてるのはぶりっこっぽいし、あとやってみたらわかるんだけど関節の動き的に不自然、無理がちょっとあるような感じがあるので、私は手を伸ばした状態でしがみつく感じが好きかな。そこからは下半身が重点的に責められたけど、もう片方の手は胸触ってきてて大体両方の手が空いてない状態だった。


 あと私の手が手持ち無沙汰になっていたので服の上から彼のをさわさわしてた、このときまじでニコニコしてしまった。

「てか暑くない?」「うん、暑い」「ピッ(エアコン下げる音)」「ありがとう」「あー全然いいよ」確かこの時暑いから2人で温度下げよってなって彼が温度下げに行ってくれたな。で、また戻って横に来てくれたんだけど私が「これ明るくしたままするの....?」「そういえば暗くするの忘れてたね」「うん暗い方が好き」「(パチッ)これぐらいは?(彼がベッドの左にあった明るさを調整するボタンいじってくれて)」「まだちょっと明るいかな....」「これぐらい....?どっちがいい?(パチッパチッ)」「んーーーーあっそれぐらいがいいかな暗い方が落ち着く...」「暗いの好きって言ってたもんな」「うん...ありがとう」たぶん他のカップルに比べたら結構暗いと思うけどそれくらいじゃなきゃ私は落ち着かないし集中できない。顔は全然認識できたけどその割にだいぶ暗かった。


 続く。

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