表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

#2 変化

俺はコリンと目を合わせた。

「もーう カミサマったらぁ面倒なもの押し付けて行ってぇ!こんどあったら容赦しないからぁ!」

うん 予想以上に憤慨してた。

「まあ そう言うなよコリンー 一緒に仲良くやろうぜぇ」

「なにがコリンよ あなたに私の名前を呼ぶ権利を与えた覚えはないわ。これからは私のことは天使様もしくはコリン様と呼びなさい。」

「同じカミサマに使える者だろ そこの中で上下関係なんてあるはずないだろ。だからそう怒んなってコリン」

「はぁ... あなたって人は...」

コリンはしぶしぶ受け入れたようだったがこれ以上話しても無駄だと思ったのかもしれない。

「あと気になることなんだけd

「なんですか!!」

食い気味に言われた。

「そのこの世界というかこの場所って部屋とか無いの?」

「そんなことですか ありませんよ。」

即答だった。

「え?無いの?プライバシーとかは?」

「そんなこと言いたいのはこっちのセリフですよ。ふつうは一つの空間に一人の天使しか入れませんからーー、なんでこんなむさくるしくて(略)と一緒の空間にいなくちゃならないんですかー。」

俺は思ったこれ人型の天使と一緒だったら非常にムフフなじゃなくてまずい展開になるとこだったと。一応こいつ鳥だけどメスなようだし。

「なんかとんでもなく生産性のないこと考えてませんか?どつきまわしますよ。」

「い、いやじゃあしょうがないから仲良くするしかないなーと思って。そうだな仲良く、うん、仲良くなろうなコリン。」

......

そういうとなんか心なしかコリンがおとなしくなった気がした。

少し不思議に思ったが特に気に留めないことにした。

「あっ そうだこんなことしてる暇ないんだった。下界の様子を早く見ないと。俺が死んでそれからどうなったかを。」

「そうだった あんた死んだばっかだったんだよね... 横にある鏡を使えば下の世界を見られるよ」

俺は椅子の横に置いてあった鏡に目をやった。

「私仕事してるから好きなだけ見るといいさ。」

「何言ってんだコリンもいっしょに見るぞ。」

そういっておれは鏡のほうを向きながらコリンの腕をつかんだ.................?????????

懐かしい感触 間違いなく人間の.....腕の.....感触.....

俺はコリンのほうを見た。

「だーかーらー 私天使なんですよー 仕事しないといけないんですからってかあなたもほんとは仕事覚えてもらわなきゃいけないですからね。でも亡くなったばっかでかわいそうだからちょっとは下界見せてあげようとする私のやさしさをですねぇー....」

なんかその先も言ってた気がするけど全く話が入ってこない。なぜなら

「なあ あんたコリンなのか?」

「何寝ぼけたこと言ってるんですか?私とあなた以外この空間にどうやって入るんですか?」

「えっ だって今までフクロウだったのになんで...」

「あー 私天使なんで決まった形とか無いんですよ。さっきは何となくフクロウだっただけで人間にも動物にもあと形とか作んなくても会話も仕事もできますから。」

「まああなたが人間なんで人間の形になったんですが...ナニか不満ですかね?」

不満なんぞあるわけがないが....(俺のタイプに刺さりすぎている)

「やっぱり不満があるんですね。いいですよまたフクロウに戻りますから。」

「え いやちょっと待ってよそのままでいいよ そのままで」

「そうですか なんかちょっぴりあなたの目が怖いですが このままでいますね」

「なあその変化って俺もできるのか?」

「一応できるとは思いますがさすがに動物になったりはできないと思いますよ。見た目の変化くらいはできると思います。試しに頭の中で自分の理想の形を思い浮かべてみてください。」

「そうかじゃあ...」

俺はさっそく脳内でイメージを思い浮かべたすると..

「おおー 確かに思い描いたとおりだー」

しっかりと自分の思った通りになっていることに驚いた..がしかし思うことが一つあった。

(なんで興奮しないんだ?こんなすぐに××で○○〇〇な体がそこにあるというのに..)

するとコリンが話しかけてきた。

「あのー欲丸出しな感じなんで一応言っておきますけど この空間の中では欲、特に性欲ははすぐに消し去られますので...その...ね....」

俺は自分の行いをこれほど悔いたことはなかった。

「下界覗いてみてはどうですか?」

コリンにいわれ俺はようやく真の目的を思い出した。

「そ、そうだな鏡を使えば見ることが出来るんだよな。」

俺は言われたとおりに鏡を使ってみた。

すると鏡の中に確かに俺が見たことのある世界が見えていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ