表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

春の寝




木の物がもぎられ落ちて種は咲き

風が運んだ命の光





用もなく訪れた場所賑やかに

春の陽気は僕を笑わす





奈良漬と少しの米と味噌汁で

一日だけの悟りの境地





花明かり母と歩いた公園で

梅にうぐいす遠き香煙





三月の酔っ払い達星回り

朧気な月夜昼遊ぶ





「 悲しい事があったの?」


「違うんだ。自然の音に耳を傾けていたんだ」


「風は笑っていた?」


「まるで子供の様に駆け回っていたよ」


「暖かい陽の光を浴びた?」


「座っているだけで心地良かった」


「いい時間だったね」


「うん。かけがえのない時間だった」


「僕もだよ」


「この時間も最後だって思うと少し悲しくなったのかもしれない」


「僕もだよ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 春になると明るくてわくわくする気持ちと少しもの寂しい気持ちが合わさったような感覚になるのですが、そういった風景や雰囲気が作品に感じられてとても良かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ