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賭博の蛭 ~最強不屈の賭博師~ Tobaku no Hiru ~The Strongest Gambler~  作者: キチ右衛門
賭博王トーナメント予選
5/6

第4話 ブラックスロット その4

「……………進藤君だけでも、予選を突破してくれ。」


真島は意気消沈してしまい、目も虚ろだった。


「真島さん………。」


進藤が手をあげようとした瞬間、真島が進藤の手を掴んだ。


「大きな声じゃ言えないが、酉と卯の意味がわかっちまったかもしんねぇ……!」


「ほんとですか!?真島さん!」


真島の推測は、“干支”である。


蘭条の“当分は酉”と“最後は卯”の言葉の意味は、たぶん“当分は左”と“最後は右”と言う意味だと真島は推測した。


「なるほど、干支で西は酉=スロットを北とすると左……!卯も同じく干支では東………!」


「物分りが良くて助かる。」


しかしこれは蘭条がスーツに指示した内容を示すだけであり、これが勝つ道に繋がるわけではない。


「でもこれじゃ………。」


「進藤君、言いたいことはわかる、あともう一つ言うことがあるんだ。」


真島は、酉と言われた時、左のリール以外は最初の見えている状態でしか回転をしない、そして卯と行っていた時は右のリール以外が見えている状態でしか回転しないと予想を立てた。


「なるほど………!これで勝てる!」


「いや、勝てないよ、まず百の位で9を合わせるのが至難の業すぎる、しかも、卯に設定されたら、百の位が動かせず、最初から運ゲーになってしまう………!」


進藤は真島の忠告とアドバイスを受け、蘭条に挑戦した。


____40分後



9対4の状況。


蘭条がリードしていたが、進藤の怒涛の4連続勝利でまだまだ決着が着かないままだった。


『………調子が狂う!何だコイツ、おもしれえじゃねぇか!』


蘭条はやや興奮気味にスロットの前に立つ。


『最高点を出してやる、引き分けになれば、両者に点数が振り分けられる!それで俺の勝ちだ!』


座り、リールの数字を見る。


9,1,7。


『張ってたヤマがあたった………!支持道理に………に設定したかいがあった!』


____真島サイド



「進藤君、蘭条とスーツの会話の内容が少し違った、正確には聞き取れなかったが、多分“酉でも卯”でもないと思う。」


「じゃあ、真ん中ってことですか?」


「多分そうだろう、しかしなぜここで………。」



____蘭条サイド


カチッ

   

         カチッ


蘭条は真ん中だけ打たなかった。


『ふーぅ、…………………………………。』




『ここだッ……!』


   カチッ


運命の数字の開示………。




9,8,7。



蘭条の無条件勝利だ………。


「進藤君、よくやった。」


「ほんと、すいません………。」



____50人目の挑戦者の勝負の終盤


カチッ

   カチッ

      カチッ


9,8,1。


蘭条の10対0のストレート勝ち。


結局蘭条に勝てた挑戦者はいなかった。


「この場合はどうなるんだ?3人が定員なはずなんだが?」


真島は疑問に思った、その時、蘭条がマイクを取り話を始めた。


「いまから、2周目を始めます、ただし条件があります。」


50人全員か固唾をのんだ。


「百の位で9、十の位4、一の位2を出した者だけに権利を与えることにします。」


『俺は942以上を3回出しているから、2周目の権利があるのか………!』


真島は3回、進藤は6回、942以上を出しているため、2周目の権利が与えられた。


真島、進藤を含めた6人が再び蘭条との勝負が始まる。


「すいません、真島さん、話があります。」


「何だ?」


「このゲームの必勝法です…………!」




第5話 ブラックスロット その5 へ続く。



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