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漆黒の塔の隠者  作者: TKSZ
12/25

12、カノープス

カノープスを見たことはありますか?

カノープスは冬の夜、南の水平線上にわずかに見える赤い星だ。

地球からの距離は300光年余りと近く恒星としては太陽・シリウスに次いで明るい。

東京あたりだと2度ぐらいか?

塔の上は標高が高いのでもう少し高く見えるのだが南の街の明かりが邪魔をしてくれる。

まあ、見えないことはないのだが。

南極老人性ともいってこの星を見ると長生きができるという中国の話があったよね。

私たちのような不老の異能持ちには関係がないのだが。

南半球に行けば一年中見える場所もあるのだが。


湘南当たりの街の光の先にある相模湾の水平線上に見えるカノープスを見ながら夜食を食べている。

今日はペペロンチーノだ。

ニンニク・オリーブオイル・トウガラシをたっぷり使っているようだな。

ニンニク大好き吸血鬼が作った料理だ。

ニンニク臭がダイニング中に蔓延している。

さらにガーリックトーストもあるね。

鶏肉の香草焼きにもニンニクがふんだんに使われている。


ワインは白ワインと赤ワインがある。

この塔で作られ塔内で使われるものには免税の特別措置が講じられている。

酒税法は関係ない。

量は少ないのとここに検査には入れないので合法化してくれた。


「昔、寒い冬に海岸にカノープスを見に出かけてなあ」

「へーそうなんだ。星を見るのが好きだよね」

「そうだね」

「宇宙に何か異変はありそう?」

「うーん、今のところは大丈夫かな」

「人工衛星が落ちてくることも現代の技術ではあまりないものね」

「宇宙人が攻めて来たり」

「フラグになりそうなことを言うなよ」


3人は朗らかに笑っている。

まあ、ない事ではないのだが。

明日も天気はよさそうだ。

温かいエリアに行ってハイキングでもしたいな。



お読みいただきありがとうございます。

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