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文句なし!

 俺は部屋で休んだ後、執事長のエルベルトさんに呼ばれ、今は食堂に向かっている。

「シン様、ここが食堂となっております。」

 そう言ってエルベルトさんはドアを開けた。

「わぁ、すげー。」

 ドアを開けた向こう側には、一般的な一軒家よりもでかい空間が広がっていた。そして、とてもいい匂いが俺の鼻をくすぐっていた。

「お、ようやく来たか。」

「すいません、遅れてしまって。」

 俺が食堂に到着する頃にはもうみんな席に座っていた。

「別に大丈夫だよ。安心てくれ。」

「ありがとうございます。」

 俺が遅れたことを謝罪すると、ジークさんは微笑んで許してくれた。やっぱり、とても優しい人だ。《心眼》で見てもすごくいい人だとわかる。

「シン様、こちらへどうぞ!」

 シルフィは私の横に座れと椅子をポンポンしている。そんなシルフィをめちゃくちゃ可愛い!

「ああ、ありがとう。」

 俺はそう返事をしてシルフィの横に座る。

 シルフィがなんかめっちゃ嬉しそうな顔でこっちを見てる。見られるとなんか緊張するな。

「シルフィはいいわねぇ、そんなかっこいい人が旦那さんになるかもしれないなんて。」

 シルフィの姉であるカルナさんがシルフィを羨ましそうに見ている。

「それなら、あなたも早く婚約者を見つける事ね。」

 シルフィのもう1人の姉であるエレンさんがカリナさんにそう言う。ついでに言うなら、エレンさんはもう婚約者を見つけて半年後くらいに結婚するそうだ。

「う"っ!そうかもだけどなかなかいい人が見つからないのよね。」

 そう言って悲しい顔をするカリナさん。

 シルフィはカリナさんにからかわれて顔を真っ赤にして俯いきながら「はぅはぅ」と言っている。

「はぅ~、・・・は!」

 そこで急に顔を上げたシルフィに驚いているとシルフィが俺に話しかけてきた。

「シン様、明日は私がこの街を案内したいのですが明日は暇ですか?」

「ああ、別に暇だから構わないけどいいの?」

「はい!もちろん構いません!それに、シン様には、私のことをもっと知って欲しいですから。」

 そう言ってまた顔を赤くさせた。

「さぁ、そろそろ食事をしようか。せっかく作ってもらったご飯が冷めても勿体無いからな。」

 そう言ってグレンさんは乾杯の音頭をとる。

「シン君と、シルフィが結ばれることを祈って乾杯!」

「「「乾杯」」」

 あれ、なんか違くない?勢いで俺も「乾杯」って言ったけど。考えないようにしとこ。

 乾杯をしたあと食事をすると、すごい美味しい料理でいっぱいだった。だけど、一つだけ別格に美味しいものがあった。

「これ、すごく美味しいですね!」

「ふふ、良かったですね。シルフィ様。」

「は、はい!美味しくできたか不安でしたが美味しいと言っもらえてとても嬉しいです!」

 このすごく美味しい料理はシルフィが作ったのか。料理もできるお嫁さんって言うことなしだね!シルフィを《心眼》で見てもとても優しいことが分かった。だから、俺はこの子に何の文句もないのだが、やはりもうちょい二人の間を深めたいな。




そう思いながら俺は、食事をした。

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