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「お父様、お母様、私は、シン様と結婚がしたいです!!!」

・・・は?

「い、今なんて?」

「シン様、私はあなたと結婚がしたいと言いました!」

シルフィは耳まで真っ赤にしてそんな事を唐突に告げてきた。

「シルフィ、あなたがそう考えた理由を教えて欲しいのだけれどいい?」

シルフィの母ソフィアさんが何故結婚がしたいか聞く。

「はい、私はゴブリンに襲われそうになった時に助けてもらい一目惚れをしてしまいました。それからシン様は、私が王女と知った時は丁寧な口調になったけど私が必要ないと言ったらすぐに元に戻してくれた。普通の人なら絶対にありえない。私は家族以外でシン様が初めて心が開けた人なのです。そんな彼を私は手放したくはありません!」

「ということは、あなたはシン君といると気が楽だから結婚がしたいと言っているのね?」

「お母様、私は気が楽だからという理由で結婚なんかはしません!シン様とずっと一緒にいたいと思えたから結婚がしたいのです。」

「うん、あなたの気持ちはわかりました。ですが、シン君の話も聞かないとね。もしかしたらもう彼女や許婚がいるのかもしれないし。」

「はぅ、そうでした。シ、シン様?彼女や許婚はいらっしゃいますか?」

シルフィがめっちゃ涙目でこっちを見てくる。やっべー可愛いすぎる。

「彼女や許婚はまだいないな」

俺はここに転生してからあまり人に会ってない。だから、彼女や許婚がいるわけがない。もちろん前の人生でも修行ばっかで彼女はいなかった。

「そ、そうですか!」

わぁ、一瞬にして嬉しそうな顔に変わった~。

「シン君、シルフィと結婚するのはどうかね?」

シルフィの父グレイさんが結婚はどうかと聞いてきた。

「俺なんかが王女様を貰ってもいいのですか?普通そういうのは同じくらいの地位のある人に嫁がせるんじゃないんですか?」

「この国は王族や貴族だからって理由で無理やりな結婚は禁止されている。そして君は、シルフィから結婚しても大丈夫と思われたのだからいい人なのだろう。」

「そ、そんな、会って数時間しか経ってないのに簡単に信用していいんですか?」

「あ、ああ、その点なら大丈夫だ。シルフィには、《心眼》と言う相手の本質を見抜くスキルを持っているのでな。」

「そ、そうですか。」

「で、どうかね?うちの娘は?俺は父としてシン君と結婚するのは反対ではない。むしろ賛成だ。」

「私も賛成ですよ。今さっきから見ても変な人とは思えましんからね。」

「俺も結婚についてはとても嬉しい話なのですが、なにせ俺はシルフィと会ったばっかりなのでもう少し時間を貰えませんか、私には《心眼》のような相手を見抜くスキルはありませんので。」

(マスター、先程《心眼》について話を聞いたので《心眼》のスキルは手に入っていますよ。)

そうだった、話を聞いても魔法やスキルは入手出来るのか。忘れてたわ。

「そうか、分かった。なら、君に時間をやろう。シルフィが成人になるあとまであと1ヶ月あるのだからそれまでに考えてくれ。それでどうしても結婚は無理だと言うのなら諦めよう。けど、結婚をしても大丈夫と思ったらシルフィの誕生日に婚約をしてそれから結婚をしてくれ。」

「分かりました。」

「シルフィ、頑張ってシン君をゲットしなさいね。いいですか?」

「はい!頑張ります!」

シルフィめっちゃ嬉しそうだな。

「シン君1ヶ月の間家に住んでもらえないかね、そっちの方が何かと便利だろう。」

「お言葉に甘えてそうさせてもらいます。」

俺は、シルフィの屋敷で1ヶ月間居候することになった。

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