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プレゼント選び

 今日は、シルフィの誕生日。

 シルフィが、成人になる日だ。

 そして、俺とシルフィが婚約をしていることを発表する日でもある。

 そのため、パーティがあるそうだ。

 でも、パーティは、夜からなので俺は今、街でシルフィへ渡すプレゼントを選んでいる。結構前から探しているのだが、何せ女の子にプレゼントをするなんて初めてだから、どんなものがいいかすごい悩んでいる。

 ん~、何にしよう。宝石とかだったら、絶対に市場で売られるよりもっといいものを持っているはずだし、他のものにするにしても何が好きなのか分からないし、ん~、どうしよう。

 あ!そうだ!こういう困った時に、とっても頼りになるお方がいるでは、ないか!

 イリスーー

(マスター、好きな人へのプレゼントを人任せにしてはいけませんよ。)

(た、確かにそうだけど・・・。)

(はぁ、まぁ、今回は仕方ないでしょう。)

(お!助けてくれるのか!?)

(マスターの、優柔不断さにも呆れ呆れしていたところなので。)

(ゆ、優柔不断かぁ。)

(でも、あくまで私は、助言をするだけです。最終的にプレゼントを決めるのは、マスターですよ。)

(あ、ああ、分かった。で、何がいいと思う?)

(そうですねぇ、指輪なんてどうでしょう?)

(指輪かぁ。)

(はい、あ、でも、市場で買うのは、指輪だけで、宝石は、マスターが、取ってきては、どうですか?)

(宝石を取るのは、いいとして、その後、どうやって付けるんだ?)

(マスターには、《鍛冶》というスキルがありますよね。そのスキルでどうとでもなります。)

(へぇ、そうなのか、分かった。じゃあ、先に指輪を選ぶとするよ。)

(あ、指輪は、魔力を流すだけで、指にピッタリとハマるものがいいですよ。)

(そんなのがあるんだな、分かった、それにするよ。)

 そう言って、俺は、宝石屋に入って、一番高い指輪を買った。まぁ、それなりの値段だったが、このごろ、サリィと狩りをしていて、その時に魔物の素材をいろいろ売っていたらそれなりの額になっていた。

 このごろは、冒険者ギルドにも結構行くから、今度、冒険者登録でもしようかな。

 まぁ、その話は、置いといて。

(イリス、どこら辺に宝石は、あるんだ?)

(マスターは、どんな宝石がいいのですか?)

(そうだな、やっぱりダイヤモンドとかかな。)

(ダイヤモンドですね、ちょっと待っていてください。………あ、ありました。ここから西に300キロ程に、ダイヤモンドがある鉱山を発見しました。)

(分かった。それじゃ、パパっと、取ってきますか。)

 それから数十分後、俺は、イリスの指示のもと、ダイヤモンドを採掘していると、案外早く見つかった。そのダイヤモンドを《鑑定》スキルで見てみると、最上級品だった。これなら文句なしだな。

 それから俺は、《鍛冶》スキルとイリスの指示のおかげでようやく、指輪を完成させることが出来た。

「ふぅ、終わった~。」

 《鍛冶》スキルとイリスの指示があったので、作業はだいぶ楽だったが、その分、神経を尖らせていたのですごい疲れた。

 でも、本当にいいものが出来た。

 これなら、シルフィも、喜んでくれるだろう。

 あ!ケースがない!どうしよう!

(マスター、私が前もってケースは、作っておきました。今は、マスターの《亜空間倉庫》に入っております。)

(マジか!!さすが、イリス!!頼りになる女神様だぜ!!!)

(あまり調子に乗っては、いけませんよ。)

(はい。)

(はぁ、マスター、そろそろ帰らなくてはいけないんじゃないんですか?)

(へ?あ!ヤバい!もう、日が暮れてる!!)

 《ワープ》

 俺が、転移した場所は自分の部屋なので、誰にも見つからずに済んだ。

 あ!でも、エルベルトさんには、《ワープ》で帰ってきたと言っておかないといけないな。

 トントントン

「シン様、いらっしゃいますか?」

「あ、はい、いますよ。」

 部屋を訪ねてきたのは、ファルファラさんだ。なんの用だろう?

「シン様、どこへ行っていたのですか?そんな泥だらけで。」

「へ?あ!うわ、泥だらけだ!」

 鏡で確認したら、服とかは、すごい泥だらけだった。顔とかにも泥がついてるし。

「お着替えの前に、先にお風呂に行ってきてください。服の準備は、こちらでしますので。」

「も、申し訳ございません。」

 今日の俺ってなんか、すごい迷惑かけてね?

 俺は、風呂で泥を落とし、体の隅々まで綺麗にした。

 ふぅ、さっぱりした。

「シン様、パーティ用の服が用意していますので、お着替えください。」

「あ、はい、お手数かけます。」

「いえいえ、これが、私たちのお仕事なので。」

 俺は、パーティ用の服に着替えて、パーティが行われる広場へ行った。

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