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古の森Part2

 俺たちは今、古の森と言われている森で散歩をしていた。

「ここは、本当にいいところですね。シン様の言った通り、空気が綺麗だし、可愛らしい動物も沢山いました。」

「そうだろう、ここは、人の手が加わっていないから動物も沢山いるんだろう。」

「確かに、シルフィお姉ちゃんの言った通りだけと、サリィは、魔物にあってみたいです!」

 サリィって結構、戦闘狂のところがあるとこのごろ分かった。でも、サリィは、こんなに小さいのに結構強いのだ。ステータスは、そんなにだが、スキルを使っての戦闘が上手いのだ。さすが、獣人族と言ったところだろう。

「ん~、さすがに今のサリィのレベルでここの魔物と戦ったらさすがに危険だから、今日は、出会っても戦わせないよ。」

「え~、つまんないです!」

「もっとサリィが、強くなったら、連れてきてあげるよ。それまではお預けだな。」

「ん~~、分かったです。」

 サリィは、渋々了承してくれた。

「っと、さっそく俺の《敵感知》に魔物の気配だ。」

「な!主!それは、本当ですか!?我には、全くわかりません!」

「まぁ、ここから約10キロ離れているからな。普通は、分からないだろう。」

「じゅ、10キロ!?主は、10キロ離れている魔物の気配が分かるのですか!?」

「ああ、まぁな。」

 レイジスは、俺を称えるような目で見てきた。恥ずかしいからやめてくれ!

「それで、ご主人様、魔物は、どれくらい強いのですか?」

「そうだな、まぁ、お前らでも、倒せるくらいかな。」

「それでしたら、私に戦わせてもらえないでしょうか?」

「ああ、いいよ。」

「ありがとうございます!」

 そう言って、クルルは気を引き締めた。

「クルル、まだ距離があるからそんなに気を引き締めていると疲れるぞ。」

「そ、そうですね。」

「なぁレイジス、クルルって戦闘は、得意なのか?」

「そうですね、我も何度が見ただけなのですが、我よりは、弱いですが、精霊族では、最強でしたよ。」

「誰が、あんたより弱いのよ!いい気に乗るんじゃないわよ!私の方が上よ!」

「な!?我の方が貴様より、数段強いわ!」

 確かに、レイジスの方がステータス的には上だな。

「これだから、数字だけを見るバカは嫌なのよね、戦い方にはいろいろあるのよ。」

「誰が、バカだ、誰が!」

 確かに、戦い方で強さは、変わる。まさに、サリィがそれだ。

 2人は、また喧嘩をしだした。このごろは、仲良くやっていたのに。

「こらこら、2人とも、せめて俺の前では、喧嘩は、やめろ。いいな?」

「「ん~~、ふん!」」

 はぁ~、2人してそっぽを向いてしまった。

「お!魔物が俺たちに気づいたな。ものすごい速さでこっちに来ている。クルル、あと、2分以内に魔物が来る、準備だ!」

「はい!分かりました!」

 それで、クルルは、改めて気を引き締め直した。

「クルル、お前でも倒せるが、油断は、するなよ。」

「はい!」

 そうやり取りすると、魔物が木々の間から飛び出してきた。

「こいつは、フェンリルだな。こいつには、牙と爪に気をつけろ!」

 俺がそういうと、クルルは、フェンリルから、距離を取った。

 いい戦術だ。フェンリルには、牙と爪に気をつけていれば、どうという相手ではないから距離をとって魔法で倒すのが一番いい戦術だ。

 それにしても、シルフィは、さっきから怖がっていて、俺の後ろで隠れている。後ろから抱きつかれている感じになっていて、シルフィの、胸が俺の背中にあたって気持ちいい。

 そして、サリィは、目をキラキラさせながら、今から始まる戦闘に夢中で見入っている。

 レイジスは、先程からお怒りのようでいらいらして待っている。

「いきます!超級風魔法『ウィンドウトルネード』!!」

 クルルが、そう詠唱すると、いくつもの竜巻がフェンリルを囲み、そして、その竜巻が止むとフェンリルは、バラバラになっていた。結構、グロい。

「ふぅ、終わりました。ご主人様!」

「あ、ああ、お疲れ様。体の方は大丈夫か?超級魔法なんか使って疲れたんじゃないか?」

「んふ、ご主人様は、お優しいのですね。でも、心配ご無用です。この程度の魔力を使ったくらいじゃ倒れませんよ。」

「そうか、なら、良かった。よし!散歩の続きを始めようぜ。」

「「「「はい!」」」」

「あ、それと、今から行く場所は、俺のおすすめの場所なんだ。期待しとけ。」

「おすすめの場所ですか?それってどんな場所ですか?シン様、気になります!」

「はは、着いてからのお楽しみだ。」

「いじわるぅ~」

 そして、俺たちは、俺のおすすめの場所へと向かった。てか俺、変なフラグ作ったけど大丈夫かな。

 それから、少し歩いて、俺のおすすめの場所に着いた。そこに広がった景色とは・・・

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