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一人増えました

「シンお兄ちゃんと一緒の部屋がいいです!!」

「「「え!?」」」

「さ、流石にそれはダメだよ、サリィ。」

「え?どうして?」

「どうしてって言われても。」

 やばい、サリィの目がだんだん、うるうるしてきている。俺、こういうの弱いんだよな。

「サリィちゃん、さびしいなら私が一緒の部屋になりますよ。」

 お!シルフィが俺のフォローをしてくれた。助かった・・・のか?

「シンお兄ちゃんがいいです!」

「ど、どうして!?」

「ママが言ってた。助けてくれた人には、絶対にお礼をしなくちゃいけないって。だから、サリィが、お礼としてシンお兄ちゃんのお嫁さんになってあげるんだ。それで、今からシンお兄ちゃんの部屋で一緒に暮らして身の回りのお世話をしてあげるの。」

「サリィ、流石にお嫁さんはやりすぎだよ!俺なんかが相手だったらサリィも嫌だろ?」

「シンお兄ちゃんなら、大歓迎です!サリィを、守ってくれた時は、すごくカッコよくて、その後も、とても優しくしてくれたからとても、嬉しかった。サリィは、シンお兄ちゃんが大好きです!!」

 どうしよう、サリィから大好きっと言われてとても嬉しいのだが、俺にはもう、シルフィがいるからな。まぁ、まだ正式に婚約者と決まった訳では無いが。

 シルフィは、というと

「ダ、ダメですよ。シン様には、私がいるんですから!」

 そう言って、サリィと俺の婚約を大反対したのだ。なんか、顔が暑いな。

「え?シルフィお姉ちゃんってシンお兄ちゃんと婚約してるの?」

「えっと、まだ…です。」

 そう言うと、シルフィは、俺を見てすごい泣きそうな顔になっていた。

「なら、問題ないです。サリィが、シンお兄ちゃんの婚約者になるです。」

「まてまて、俺はまだサリィと婚約するって決めてないぞ!」

「え?ダメ…なの?」

 あ~、その顔は反則です。やめてください。もう泣きそうじゃないか。

「なら、こういう考えはどうだ?サリィちゃんとの婚約云々の話は保留にして、サリィちゃんも婚約候補にするというのは。あと、半月ある。その時に、どちらかを選べばいい。どちらかを選べない場合は両方取ってもいい。この国は一夫多妻制も許されているからな。」

 グレイさんが、とてもいい提案を出してくれた。よし!その案に乗ろう!

「分かりました。確かにそれが1番いいですね。そうしましょう。」

「サリィちゃん、ファイトです!!」

「うん!」

 と、フィリアがサリィ応援をする。

「シルフィ、ライバル登場よ、頑張りなさい。」

「はい!」

 と、ソフィアさんがシルフィを、応援する。

「ってことでサリィ、まだ俺と一緒の部屋にするのは無理ってことでいいな?」

「うん、仕方ないです。」

 少し、しょんぼりとしている。

「サリィちゃん!それなら、私と一緒の部屋にしよう!」

「いいの!?」

「いいよ。」

 サリィは、フィリアと一緒の部屋になることが出来て嬉しいようだ。よかった。

「皆様、そろそろお食事が出来ますので、食堂へ来てください。」

 ファルファラさんが、そう言うとみんなは、食堂へ向かった。

「食事だー!!」

 そう言ってサリィは、喜んでいた。サリィは、今さっき食事したはずなのにな。

 そう思いながら俺も、食堂へ向かった。



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