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許可は出ましたが・・・

「シン様、お帰りなさいませ。おや?その少女は、先程シン様が、悪党3人を連れてきた時に一緒にいた少女ですね。どうしたんですか?」

「エルベルトさん、ただいま。この子はちょっと事情があるんだ。グレイさんは今いるかな?」

「ええ、先程公務が終わり、今は庭でお茶をとっていますよ。」

「そうですか。ちょっと話したいことがあるのですが、今行っても大丈夫ですかね?」

「聞いてみましょうか?」

「はい、お願いします。」

 そう言うと、エルベルトさんは無線通信機を取り出した。この世界は街とかは中世時代なのに、なぜか、無線通信機がある。不思議だ。

「シン様、陛下から許可が出ましたよ。いつでも来ていいと言っておりました。」

「そうですか。ありがとうございます。」

 俺たちは、そう言ってグレイさんのいる庭へ行った。

「皆さん、こんにちは。」

「「「こんにちは。」」」

 俺が庭へ行くと、エルフィード家が全員揃っていた。丁度いい、みんなにも聞いてもらおう。

「皆さん?ちょっといいですか?」

「ああ、どうしたんだい?」

「折り入って相談があるのですが。」

 俺は、そう言ってサリィを前に出す。

「この子を、ここに住まわせてほしいのです!!」

 俺は、言いながら頭を下げた。

「シン君、頭を上げてくれ。」

 俺は、そう言われて頭を上げた。

「理由を聞いてもいいかな?」

「はい。」

 俺は、そう言うと、サリィの事を話した。




「そうか、そんなことがあったのか。」

「サリィちゃん可愛いそう。」

「うん、事情は大体分かった。よし!サリィちゃんはうちで保護しよう!」

「ありがとうございます!!」

「シン様は、やはり優しいのですね。」

 シルフィがそう言いながら俺の方を上目遣いで見てきた。

 うわ!やば!めっちゃ可愛い!!

「あ!シンお兄ちゃん顔が真っ赤です!」

 フィリアちゃんが俺の顔を見てそう言う。

「フィリア、あまりそう言う事を言ってはいけませんよ。年頃の男の子はデリケートなのですから。」

「はーい、分かったです。」

「そうだ、サリィみんなに自己紹介をして。」

「はい!分かった。」

 そう言って、サリィは、俺の横から1歩前へ出た。

「サリィ・フォーレンです。よろしくお願いします!」

「よろしくね、サリィお姉ちゃん。私、フィリアって言うの。」

「フィリアちゃんね、分かった。」

「サリィちゃん、パパとママがいなくなって寂しいでしょ。だから、私たちがこれからは、サリィちゃんの家族だよ。」

「そうだよ、サリィちゃん。相談したいことや、聞きたいこと、話したいことがあったら私たちに聞かせてね。」

「はいです!」

 みんな、サリィの事情を知って結構気にかけてくれる。

「それでは、サリィちゃん?部屋へ案内しますよ。」

 メイド長のファルファラさんがサリィちゃんにそう言ってくれる。

「え?いやです!」

「どうして!?」

「シンお兄ちゃんと一緒のお部屋がいい!」




 サリィは、この一言でこの場の空気を一瞬に凍らせた。

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