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魔法剣士と神々の終末戦争(ラグナロク)  作者: 神代朧月
第二章 訪れた一時の平穏
7/11

#7 ライカたちの休日

何とか元旦までに間に合いました。間に合わせるために急いだ所為か、少し短くなっております。


「よしっ。まずはどこに行きましょうか!」

  シアはテンションが高い様子でライカたちに聞いた。

「そうだな・・・なら取り敢えず中央広場に行こうかな」

  ライカは中央広場に行こうと思ってた。

 昨日(さくじつ)、餓鬼やゼフィロスとの戦闘を無事退(しりぞ)け、一時(ひととき)の平穏を得たので神霊の少女・・・紅葉(くれは)の生活必需品をディオステラ王国の首都、“スティラ”に買い出しついでに観光に来ていた。


「そうですね。中央広場はスティラの中心ですしそこからの方が色々な物も見れますしね。それでいいですか?紅葉さん」

「はい。場所はお任せしますので・・・・・すみません。折角の休みに案内を頼んでしまい・・・」

  紅葉はそう言うとしょぼんとしてしまった。心做(こころな)しか耳も少し垂れている様にも見える。


 ・・・・・・改めて見てるとこの二人ってかなりの美人何じゃないか・・・・・・?

  そう考えるとライカは何だか場違いな感じがした。




「あ!良さ気なお店が!」

  と、こんな感じで先程から紅葉とシアは店廻りを楽しんでいた。

  ・・・・・さっきから男の人たちの殺気が凄く背中に刺さるんだけど・・・・・・まあ、無理もないか。

 ライカは視線を二人に戻す。

 道を歩いていると必ずと言っていいほど紅葉やシアは男女問わず、視線を集めるそれほど二人は目立つ。

  シアは少し幼さを感じる顔つきに肩より少し下くらいまで伸ばした金髪で、紅葉は整った顔つきに狐色の(つや)やかさを併せ持った膝丈まである長さの髪がまた魅力を際立たせている。そして極めつけは、その頭に生えている耳だろう。獣人種などは(たま)にライカも見るので見慣れているつもりだが、やはりその美貌は獣人種の比ではない。


「主様。ここには色々なものがありますね!それに笑顔なども溢れています。良き国王が治めている証拠です」

 紅葉は何処か遠い目をしていた。

  ・・・・・・昔に何かあったのか?

 それを聞いていいものか悩んでいたところに、シアが声をかけてきた。


「ライカ君、紅葉さん。中央広場には来たけど今度は何処に行く?」

「任せるよ・・・俺はあまりこの辺には来ないから・・・・・お勧めの場所は?」

 シアは悩んでいるのかうんうん言いながら思考していた。

「あ、そうだ!この近辺に最近出来た雑貨屋さんがあるらしいんですが、そこにしません?」

  へぇ・・・そんなのがあったのか。

「そうだね。特に当てもないし。異論はないよ」

 紅葉もそこでいいと言うのでそこに行くことにした。




 そして中央広場から少し歩き、大きな建物の前でライカは目を見張った。

「でかっ!?最早(もはや)雑貨屋とか言えるレベルじゃなくね!?」

  そう。目の前にあるのはシアさんが言っていた雑貨屋・・・・・らしいのだが、建物が大きすぎたのだ。完全に予想外だった。


「結構大きいんですね・・・。正直私もこの辺には来ないから、全然予想と違ったなぁ・・・」

 いや、シアさんも来たことなかったのかよ。

  ライカは心の中でツッコミを入れた

「人の入りが凄いんですね。まさかここまでとは・・・」

 紅葉が建物のスケールに驚いていた。まあ、無理もないか。召喚されないとこっちの世界を見て歩くことも出来なかったんだろうし。


  紅葉とシアが意気揚々として雑貨屋に入っていく。

 ちょっ!?二人とも仲良すぎ!まあ、仲良しなのはいいことだけど・・・・・・歩くの早すぎ!


 ―――そして十分後。

「やべぇ・・・・・・紅葉たちどこだ?」

 ライカは今、紅葉たちを見失っていた。

 思っていたよりもシアたちの足は速かったのだ。

 ・・・可愛いものなどに惹かれた女の子は強しってか・・・。

「うむむむ・・・・・どうすれば・・・あ」

  忘れてた・・・・・・俺、紅葉と疎通出来るじゃん・・・・・・さっきまで悩んでたのは何だったんだ。

  ライカは使い魔と意思と意思で会話出来ることを忘れていた。


  んじゃあ、思い立ったが吉日(きちじつ)ってね。

  ライカは目を瞑り意識を集中させた。

 ―――紅葉?今何処辺りにいる?

  ・・・・・・・・・。

 (しばら)く待っていると返答が返ってきた。


  ―――主様!?私たちも今捜していたのですが見つからなくて!何処にいますか?

  紅葉がとても慌てた様子で聞いてきた。

  ・・・こんなに慌ててる紅葉も面白いな。

 ―――んー。今は四階の階段付近だな。入り口に向かうから入り口で合流しようか。

  ―――わかりました。シアさんにも伝えておきますね。では、また後で。

 と、一言言うと後は何も聞こえなくなった。

「さて、入り口に向かうかな」

  そしてライカは入ってきた入り口に向かい、歩いた。





「おーい!ライカ君!」

 暫く待っていると見覚えのある女性がこちらに向かってきた。シアさんだ。後ろには紅葉もいる。

「いやぁ・・・・・・悪い。途中までは見えてたんだけどな。人の数が凄くて見失った」

  うん。ほんとにどうなるかと思った。紅葉と疎通が出来なかったら今でも建物内で彷徨(さまよ)っていただろう。

「私たちも少し早く歩きすぎてましたしね・・・・・・すみませんでした」

  シアや紅葉はしょぼんとしていた。


「いや、いいんだ。楽しかったなら。俺ってあまりこうゆう場所に来ないものだから構造とかもよく分からなくて・・・ははは」

  気を使わせまいと苦笑いで誤魔化す。しかし、それは逆効果だったみたいでむしろ暗くなっている。

「ああー・・・それより腹減らないか?」

 もうこの話題は辞めようとして別の話題を振った。


「そうですね・・・そう言えばもうそんな時間でしたね。ルビーにもご飯をまだあげてませんでしたし」

  シアはサラマンダーのルビーを出し、餌をあげていた。

「へぇ・・・シアさんの使い魔はサラマンダーなんですね。あまりじっくり見たことはなかったけど結構可愛いですね」

  紅葉が目を輝かせルビーに近づいた。


「あ、ルビーは結構人見知りするから危ない・・・です・・・・・・よ?」

 シアさんがルビーが紅葉に懐き、頬を擦り寄せる姿に驚いているようだ。

「どうかしたの?」

  気になったので聞いてみた。

「いえ・・・・・ルビーがこんなに誰かに懐いているのが不思議で・・・・・・・普段は嫌な人に近付かれると火の粉で威嚇するんですが・・・・・・大人しいなと思って・・・・・・」


  それはたしかに不思議だな。

「紅葉が神霊だからかな・・・・・・?」

「それだけではないような気がするんですけどね・・・・・・」

  シアさんはルビーに餌を与え終え、俺たちも飯を食べる為に食事処に向かった。

 ・・・しかし、ほんとに何も起きないな今日は。まあ、平和が一番だけど・・・・・・。


  しかし、この平和はいつまでも続かないことにこの時のライカたちはまだ知らない。

2017年も今日で終わりですね。今年も色んなことがありました。この「小説家になろう」に初投稿したり、ゲームで爆死したり(いつもの事)等々・・・・・・あ、Twitterでよく、ゲームのガチャ結果などを投稿したりしているので、そちらも見てくれると嬉しいです。ではでは、また来年お会いしましょう。来年もよろしくお願いします。良いお年を〜。

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