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魔法剣士と神々の終末戦争(ラグナロク)  作者: 神代朧月
第二章 訪れた一時の平穏
6/11

#6 神霊契約

急なタイトル変更(再び)、ユーザーネームの変更(最初の名前への)。すみません。現在の名前は「魔法剣士と神々の終末戦争(ラグナロク)」です。執筆している時に「やっぱりなんか違和感あるなぁ」と思いこちらに変更致しました。これからはこのタイトルで行きますのですみませんがお付き合い頂けますと幸いです。Twitterの方でも謝罪しましたが、こちらでもキチンと謝罪させて頂きます。どうもすみませんでした。このタイトルに変更になった理由は後書きにて。ではお楽しみ下さい。

「はあ・・・・・・疲れた・・・・・・」

  疲れのあまりライカは部屋に戻るや否やベッドにダイブした。

「流石に連戦でしたからね・・・・・・」

  ドアを閉め、ライカと同じ部屋に入り苦笑いをしながら声を掛けてきたのは、ライカの使い魔である紅葉(くれは)だ。


  使い魔ということで「男子寮のライカ。お前のの部屋で取り敢えず一緒にいてくれ」とのことだった。

  いや、いくら使い魔でも外見は女の子なのだ。誰かに見られたら流石に誤解される・・・。

 別にやましい事があるわけではないのできちんと説明すれば大丈夫だろうが、そうなったら冷静に説明できる気がしない。


「さっきのあれ、何だったんだ?」

  ライカは紅葉に先程使った“幻想武装”について聞いた。

「そう言えば俺と紅葉の魔力回路ってどうなってるんだ?魔力回路って契約の証なんだろ?『霊刻(れいこく)』も無いし・・・」

  『霊刻』は使い魔と契約すると身体の一部に浮かぶ文様(もんよう)の様なもので魔力回路は使い魔と契約者が契約によって魔力の流れが重なった証である。当然、魔力が切れれば魔力回路によって使い魔へ魔力供給もできなくなる。


「魔力回路はまだ繋がってません。まだ仮契約の状態なので・・・」

「え!?そうだったの!?」

 しかし、そうなると先程頭の中に流てきた“幻想武装”の情報はどう言うことなのかが疑問になってくる。

「先程の“幻想武装”はあくまで何処の神話や伝説にも無い偽物の力です。あの程度なら神霊や神獣を召喚すれば誰にでも出来る『下級召喚魔法(かきゅうしょうかんまほう)』です」


 いやいや、そんな簡単に言うけどそもそも神霊とかを召喚すること自体が難しいんだって・・・・・・俺の場合は何故か出来たけど・・・。

「ん?いや待てよ?魔法?魔術じゃなくてか?」

  たしかに紅葉は今、魔法(・・)と言った。ライカたちが使えるのは魔術(・・)だ。ライカたちには魔法は使えない。

 それを察してか、紅葉が解説してくれる。


「魔術とは端的に言いますと、人間が編み出した『誰にでも使える(・・・・・・・)ように改良された魔法(・・・・・・・・・・)』ですね。因みに魔術は魔法よりも精度はワンランクダウンしてるんですよ?」

 つまり・・・・どうゆう事?

 ライカは訳が分からなかった。そんな疑問に気付いてか紅葉は答えた。


「例えば、上級魔術を使うとしますよね?上級魔術は人間が使うには高度な技術です」

 ライカは紅葉が何を言いたいのか分からず「ああ、そうだな」としか答えられなかった。紅葉は続けてそのまま言う。

「ですが、我々・・・・・・神霊や神獣が使う魔法に変換して考えると中級魔法の部類に入るんです」

「魔法で言うところの中級魔法は魔術の上級魔術にあたるのか・・・・・」

  魔法ってすげぇな・・・と心の中で付け足しておく。


「あれ?じゃあ俺は魔法を使えるのか?」

  使い魔を召喚して契約していれば、召喚者も使い魔が使う力を使えるのだからライカも魔法を使えるということになる。

 しかしそんなライカの考えを躊躇(ためら)いがちに首を横に振る紅葉。


「使えないこともないんですが・・・まだ完全な契約状態ではないので・・・・・」

「ああ・・・そうか。忘れてた・・・で、契約ってどうすればいいんだ?霊獣とかの場合は名前を付けて契約になるんだろ?」

「そうですね。霊獣とならそれでいいんですが、神獣や神霊とはちょっと特殊な方法なんですよね・・・・・少し苦しいかも知れないですがいいですか?」


  ・・・・・・?なんだろう?紅葉がゆっくりこちらに顔を近づけて来てるけど・・・・?

 ライカは訳が分からずそのまま硬直した。その間にも紅葉の顔が近づき、遂に首にまで来ていた。「ん・・・」と少し(あで)やかな声を発し、ライカの首にその牙を立てた。


「・・・・・・・・・っ!!?」

  その瞬間ライカは身体に電流が流れる様な刺激を感じた。その後ライカは、まるで身体の中の魔力が別のモノに作り替えられられるかの様な錯覚に襲われた。そしてライカの首の咬傷(こうしょう)の辺りから何かが這う様な感じで首筋から左腕の方に広がる。そして、広がった黒っぽい呪詛(じゅそ)の様なものは普通とは違うが、霊刻に変わった。


「これが・・・俺の・・・・?」

  ライカは不思議そうに自分の霊刻を眺めた。

「?不思議な霊刻になりましたね・・・・・・。私でも見たことありませんね・・・・・・」

  紅葉もライカの霊刻を不思議そうに見ていた。

  ちょっ!髪の毛が当たってくすぐったい!しかもなんだかいい匂いするし!


「主様。これで名実ともに私の主様です。よろしくお願いしますね!」

  溢れんばかりの笑顔でそう言った。

「ああ。よろしく。さて、今日は寝るか」

「はい。そうですね」

 あ・・・・今気づいたけどベッド一つしかなかったの忘れてた・・・・・・。


「あの、主様?私は何処に寝れば・・・」

「うーん。じゃあ、紅葉は俺のベッド使ってくれ」

まあ、布団(ふとん)もあるし・・・流石に使い魔とは言え、女の子を床で寝させるわけにもいかないしね?

 しかし、紅葉はかたくなに首を振り言った。


「いえ!私が床で寝ますので主様がベッドに寝てください!私は神霊・・・使い魔ですので本来は睡眠は取らなくてもいいので!」

  紅葉は心からそう思い、言っているのだろう。でもそうはいかない。

「いや、床で女の子を寝かせて男だけベッドに・・・てのもかなりアレだからさ。俺が床で寝るよ」

「でも・・・」

 紅葉がまだ何か迷いのある顔で悩んでる。


「じゃあ、これは主命令。ベッドで寝てくれ。拒否権は無い。これなら寝てくれるだろ?」

 ちょっと強引な言い方かも知れないが・・・・まあ、いつまで言っててもキリがないしな。

「はい・・・わかりました」

  紅葉の方はまだ何かを言いたそうにしていたが、命令だと知ったら流石に折れてくれた。


 そしてライカと紅葉は眠りに就き、ドタバタな一日を終えた。




 ―――翌日


 朝食を済ませ、制服に着替え、クレア魔術学院の学院長室にライカと紅葉、シアは来ていた。

 ここに来る前にも色々と忙しかったが・・・・・・。

「さて、ここに呼んだ理由は分かっているな?」

「「はい」」

  紅葉とライカは少し緊張した面持(おもも)ちで返事をした。


「ではまず先に、そこの・・・紅葉だったか?そこの女の子について聞こうか。使い魔と言うことは聞いたがライカも知っている通り通常、霊獣などが人間の姿で召喚されるなんて聞いたことない」

 ヴェルネアがテーブルに両肘を付き、手に(あご)を乗せ言ってくる。これだけでも威圧感があるから凄い。


「それについては私からお教えさせて頂きます」

 そんなヴェルネアの威圧感に臆することもなく告げる紅葉。

「たしかに通常、霊獣などは人の姿で召喚されることはありません。何故私が人の姿(この姿)で召喚されたのかは分かりません。ですが、神霊や神獣は、元々は人の姿にもなれるのです・・・最近は神霊や神獣を召喚出来る程の魔力を持ってる人が殆どいないので、それを知ってる人は少ないっぽいんですが・・・・・・」

 紅葉は一瞬だけ残念そうな表情になりながら説明していた。

「『魔法』を神霊や神獣は使うんですが、ご存知でしたか?」


「ああ。知っていたが・・・・・魔法はお伽話(とぎばなし)の中だけでの事かと思っていたが・・・まさか実在するとはな・・・・・驚きを隠せないな」

  ヴェルネアは(いま)だに信じられないと言う様な表情で言う。

「昨日といい今日といい・・・・まさか二日も連続で驚かされるとは思いませんでした」

 シアも信じられていない様な感じだった


  まあ、そうだろうなぁ・・・・・・俺でも信じられてないし・・・・・・信用していない訳では無いんだけど・・・実感が湧かないって言うか。

「まあ、()(かく)これからについてはまたの機会にゆっくりと話し合うとしよう。今すぐにどうこうしようと考えたって思いつくものも思いつかないからな」

  と、ヴェルネア。

  ・・・ヴェルネアさんらしいや・・・・・・


「さてと、そうなると生活するにあたって必需品の(たぐい)なども買い揃えなくてはな。費用は後で渡しておくとしよう。この後は街を見て歩いたりするといい。紅葉もその方が良いだろう?」

「はい。そうですね。そうしてもらえるとこちらとしても有り難いです。」


  そうして今日はお開きとなった。




「シアさんはこの後どうするの?

「そうですね・・・特に何かをしようとは考えていませんでしたね・・・」

 シアは何をしようか悩んでいた。

「では、私たちと街に出るのはどうでしょうか?私もシアさんの事をもっと知りたいので。それで良いでしょうか、主様?」


「ああ。たしかにその方が良いな。俺もあまり街を見たことがなかったから・・・・お勧めな場所とかを教えてくれるとこっちとしても嬉しいよ」

 それは心からの言葉だった。するとシアさんは嬉しそうに笑顔になり

「そうですか?ではお勧めの場所などを見て歩きましょう!」


  こうしてライカたちは街に向かって出掛けたのだった。

前書きで書いた通り今のこのタイトルになった理由を話します。・・・・・・まあ、至極単純かつ些細な理由なんですが・・・。


このタイトルに変更になったのは、本文にも入っている『魔術』と『魔法』です。でも最初のタイトルの「魔術師(アルケミスト)の剣士と終末戦争(ラグナロク)」では、主人公が魔術を使えないといけません。ですが、この話を書いている時思ったのは「あれ?ライカ魔術を一度も使ってなくね?」でした(汗)一話から読んで下さった方は分かると思いますが、主人公のライカは魔術を使ってません。なので、前のタイトルでは違和感バリバリでした。なので今の「魔法剣士と神々の終末戦争(ラグナロク)」に変更致しました。まあ、最後辺りの「神々」と「終末戦争(ラグナロク)」に、ついてはまたの機会に。では、次回の#7でお会いしましょう。お元気でー!

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