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15話 光の力

今回から飛華流編となります。ちなみにこの話は1話と同じ時間帯です。

ピピピピッ ピピピピッ


デジタル時計の目覚まし機能によって鳴った電子音による朝のお告げだ。


「坂本ォ!」と俺は叫ぶ。


「どうしましたか、飛華流様」と坂本は俺の近くに来て言った。


「アラームを止めろ」と坂本に命令する。


「はい、かしこまりました。飛華流様」


坂本はそう言って、時計を弄っていた。


彼女の名は坂本(さかもと) 裕美(ゆみ)


うちの執事だ。


正確には御父様の執事だ。


若いのに、真面目にうちに仕えている素晴らしい執事だ。


いや、この俺様よりは素晴らしくは無いがな。


俺の名前は金剛(こんごう) 飛華流(ひかる)


御父様は金剛不動産という会社の社長だ。


その社長の一人息子がこの俺様だ。


金剛不動産をこの辺りじゃ、知らない人は居ないだろうな。


「坂本、飯は出来てるのか」


俺は彼女にそう聞いた。


「すぐに用意出来ますが、どうしますか?」と彼女は答えた。


「そうか、用意しておけ」


「かしこまりました」


そうやり取りして、俺は歯を磨こうと、洗面所へ向かった。



洗面所に着いてすぐに鏡を確認した。


「今日も俺様は美しいな…!」


鏡で自分の顔を見ながら俺はそう呟いた。


綺麗な金髪で見事なオールバック。


そして整った顔。 更に家は金持ち。


こんな完璧な人間が居ると知れ渡れば、世界中の女性が寄ってくるな…


そうなると大変だからあまりこの顔を、外で晒す訳にはいかないな。


そう思いながらも俺は歯を磨いた。


歯を磨き終わったと同時に坂本が部屋に入ってきた。


「朝食の用意が出来ました。飛華流様」と坂本は後ろで言う。


「分かった」


俺はそう一言で返した。



俺は洗面所を抜け出して食堂へ向かおうとしていた。


無駄にこの家は広いから移動が大変だな。


そう思いながら玄関ホールを移動していた。


ホールの中央の天井にはシャンデリアがあった。


ちょうどその下を通ったときだった。


そのシャンデリアが落ちた。


「飛華流様! 危ない!」


と後ろから坂本の叫ぶ声に驚き俺は立ち止まった。


何かを感じた俺は上を向いた。


すると、もう目の前にシャンデリアがあった。


そのままシャンデリアは俺に直撃した。


目の前が真っ白になった気がした。



次に目が覚めた時、そこは病院だった。


真っ白の天井、静かで綺麗な空気。


「ここは…?」


俺はしっかり声が出なくて、かすれた声でそう呟いた。


「飛華流様! ご無事ですか?」とすぐ横に居た坂本は言った。


「坂本…? ここは…?」


俺は何が起きたかを忘れていた。


「飛華流様の頭にシャンデリアが落ちたのですが、覚えておられませんか…?」と坂本は不安そうに聞いてきた。


「あぁ… 言われてみれば…」


そういえば、そうだった気がする。


にしても病院に居るって事は…


「今日は学校があった気がするんだが…」と俺は坂本に確認した。


「今日は学校をお休みになられては?」と坂本は提案した。


そうか、シャンデリアが落ちたんだ。


ただ事じゃない。


「しかし… 特に怪我は…」


身体を動かして見るが、どこも痛みはしない。


まだ目が覚めたばっかりだからか動きにくいが。


「飛華流様の御身体は物凄く頑丈のようですね…」


確かに体つきは良い方だが、いくら体つきが良くても流石に、2階くらいの高さからシャンデリアが落ちてきて平気なんてありえるのか…?


まあいいか… 助かったならそれでいいか…


まあ、俺様くらい完璧な人間になると、これくらい耐えられるのかもしれないな。



それから3,4時間は一応安静にしていた。


だが、特に異常は無かったからすぐに退院した。


そして、坂本の運転する車に乗って家に帰った。



その後、何事もなく家に着いた。


とりあえず家に入って、俺は自分の部屋のベッドに横になった。


んー、する事が無いな。


完璧な俺様は夏休みの課題など夏休みが始まって、すぐに終わらせておいたしな。


何をするかな… そう思っていたときだった。


ゴンっと何かが壁にぶつかる音がした。


何の音だ…? そう気になった俺は


「おい坂本! 今のは何の音だ!」と俺は部屋の前で待機しているはずの彼女に聞いた。


いつもならすぐに彼女は入ってくるが、今回は遅かった。「おい坂本!」ともう一度呼んだが、彼女は来なかった。


「坂本…?」


何かおかしいと俺は感じた。


ゆっくりと部屋のドアに近付いた。


そしてドアのノブに手を伸ばし、回してそのドアを開けた。


すると、そこには血だらけの彼女の姿があった。


まるで誰かに助けを求めるような顔をして、倒れていた。


「おい、坂本!」


俺はすぐに駆け寄って、彼女の体を揺らした。


けど、彼女の体は重力に従って動くだけだった。


その時、後ろから足音が聞こえた。


それに気付いて俺は振り返ると、そこには黒い服でマスクやサングラスをして顔を隠している男が血だらけの包丁のような刃物を持って立っていた。


まさか強盗か…!?


そいつは俺と目が合って、すぐそのまま突撃してきた。


やばい、殺される。そう思った。


その瞬間、暗い部屋で急に電気をつけた時のように、目の前が眩しくなった。


自分は少しくらっとしただけだった。


だが、その男は刃物を捨てて、急に目を押さえ叫び出した。


「うわあああああああああああああ!!!」


何が起きたんだ…? 何で急に光ったんだ…?


もしかして俺がやったのか…?


その男は叫んでいたかと思ったら、急に力が抜けたように倒れこんだ。


数秒待っても動かなくて、男が死んだ事に気付いた。


俺は男の目がどうなったのか気になった。


そして俺はその男のサングラスを外した。


すると、男の目は元々無かったかのように消えていた。


何だよこれ…!?


俺は何も分からず立ち竦んでいた。



次回は謎の少女との出会いです。

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