1話 家電製品の力
初投稿になります。
自分の文章力では伝わらない部分や
おかしな部分があると思いますので
そこはご指摘して頂けると幸いです。
2018年 9月1日 AM 06:30分
「うへへ…うおぁ!」
体全体に響き渡る衝撃と脳を貫くような音と同時に俺は目を覚ました。
ベッドから落ちた事にすぐ気付いた俺は「あぁ…」と溜め息混じりに呟くとすぐさま立ち上がった。
ちなみにどんな夢を見ていたかは内緒だ。
俺の名前は成瀬 炎怒 高校2年
俺の名前は世間でいうキラネームと言われている物だ。
『炎のような怒りで世界を終わらせる』
そういう想いで親がつけた名前らしい。
中学生の頃から親の中二病には呆れている…
時間は6時30分。いつも通りだ。
平日はいつも6時30分に起きている。
とりあえず顔を洗いに洗面所へ向かおう。
洗面所に着いて、鏡を見ると、そこに映っているのはボサボサの髪のいつもの俺。
何も異変はないので、いつも通り普通に蛇口を捻り水を出す。
凍るような冷たさのその水を思いきり顔にかけ、近くに掛けてあるタオルを取り顔を拭く。
家族は両親が離婚して、子供は俺一人の母親と2人暮らしだ。
既に母親は仕事に行っているようだ。
朝早くからご苦労様…
一息ついてから自分の部屋で、とりあえず制服に着替えて携帯を取りSNSアプリを見る。
「は? 涼のやつカラオケ行ってんじゃん」
SNSアプリに皆瀬 涼が昨日の投稿で「カラオケ楽しい」と画像付きで載せているのを見つけた。
呼んでくれたら行くのに。 呼べよおい。
「これは今日問い詰める必要があるな…」
ちょうど今日から学校が始まるから良かった。
確実に会うだろう。
皆瀬 涼は小学校からの友人だ。
いや、もはや親友だ。
だからこそ、遊びに誘ってくれないのは腹が立つ。
どうやって責めてやろうか…
そんな事を考えつつ朝食を用意しようと台所へ向かった。
時間はもうすぐ7時だった。
朝食を用意すると言っても時間が無いから、適当にトーストでも食えば良いかな。
そう思った俺は食パンを取りオーブンに食パンを入れようとした。
だが、その瞬間、俺が見ていた景色は一瞬にして異常な景色に変わった。
目の前が炎だけになり、360度全方向に炎が自分を包み込んでいた。
「は!?はっ…はぁっ!?」
驚きのあまり「は」しか言えない人間になっていた。
そんな事をしている内に炎は自分の体に纏わり付いた。
熱い。熱いなんて物じゃなかった。
熱いという言葉しか出てこないが、熱いなんて物じゃなかった。
「うああああああああああああああ!!!」
叫ぶ事しか出来なかった俺はただ只管叫んだ。
しかし、俺の声は誰も居ない家の中で響き渡るだけだった。
叫び疲れた俺は倒れて目を閉じた。
あぁ… こんな意味不明な事態で死ぬのか…
成仏できねぇよ… まだやりたい事いっぱいあったのになぁ…
人生って呆気なく終わるんだな…
そんな事を考えていたと思ったら、急に目が覚めた。
気を失っていただけのようだ。
さっきの炎はどうなったのか…
周りを確認してもそこはいつも通りの台所の風景だった。
気を失っていた、それを考えると次に思いつくのがどれくらい気を失っていたのか。
ふと台所にあるデジタル時計の方を見ると、時は7時30分。
30分も気を失っていた…そう気付いた瞬間、今日は学校だという事も思い出す。
「やべぇ!!遅刻する!」
自分の身に何が起きたのか、あの炎は何だったのか、何故あんな事が起きたのか。
いろいろ気になる事はあるが、学校を休むと後々面倒な事になりかねない。
そう思った俺は、鞄を取り、すぐに家を飛び出した。
その時は焦っていて気付かなかったが、俺の髪の色は赤くなっていた…
2話からはバトル始まります!