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魔法少女はお姫様がお好き  作者: 神河千紘
4/19

第04話 あの日、あの時、あの場所で(中編)

 どうしてこんな事になってしまったんだろう。

 

 

 彩綾ちゃんが家に来るなんて。


 

 しかも一緒に『わかば』を見る……?

 いやいやいやいやいやいやいやいやいや。

 

 こんなイベントが来るのって普通もっと後になってからじゃないの?!

 急過ぎて私の脳内は沸騰寸前だ。



 大丈夫なのか私。部屋、ちゃんと片付いてたっけ……? あんな本やあんなグッズはちゃんとしまってたっけ……?

 ポスター貼らない系のオタで良かった、私!

 しまった! PCの中身とか整理してない! もしも何らかの事故で彩綾ちゃんに私のPCの中身を見られたら……!


 死ぬかもしれない。


 これもしかして敵に襲われるよりピンチかも?

 主に私だけが。


 

「は、華? 大丈夫? もし都合が悪いようなら無理しなくていいのよ……?」


「えっ? あー! あーいやその、都合が悪いとかじゃないんだけど、その」


 彩綾ちゃんが心配そうに私をまっすぐ見つめてくる。

 そ、その目はズルいっ!

 全てを見透かすような碧に見つめられると、私の心臓と脳は積極的に誤作動を始めるのだ。


「だ、大丈夫! 『わかば』さんは本当にオススメだからさ! 全部見れるかなぁってちょっと心配で!」


「そうだったのね。ちなみに何分のお話が何話あるの?」


「えっと、30分番組で2クールずつ4期までやったから、100話くらい……?」


「100話?! さ、流石にそれは1日じゃ無理かもしれないわね」


 

 彩綾ちゃんの困ったような笑顔。

 あぁ……どうしよう、私今多分、必死に墓穴を掘ってるんだろうなぁ……。

 


「あ、そうだ彩綾ちゃん、家に行く前に少し寄り道していかない?」


「いいけど、どうしたの? やっぱり何か予定があった?」


「ううん、そうじゃなくて、『わかば』さんを見るのは良いんだけど、せっかくだから甘いモノでも仕入れていかない?」


「なるほど、それは名案ね」


 彩綾ちゃんは自分で作るくらい甘いモノが大好きだ。

 私も勿論大好きだ。

 でも食べ過ぎると太っちゃうからそこだけは気をつけないと……。



「そんなに食べると太るよー?」



 急な第三者の声にびっくりするけれど、その姿を見てすぐに納得する。

 


「もう、急に出てくるから華が驚いてるじゃない、イリス」


「あはは、いい加減なれたかと思ったんだけどね」


「油断大敵だよー? 華。追手だっていつどこで出てくるかわからないんだからね?」


「面目ないです……」


 イリスちゃんが出てきてるって事は、人避けの魔法が効いてるって事かな?

 でもその割には登場が遅かったような。


「ちょーっとお昼寝してただけよー……ごめんね、2人きりじゃなくって」


 最後の声は小声で私にしか聞こえないように言う。


「でも華、約束は、わかってるよね? もし2人きりになっても……」


「……うん、わかってる」


 約束。

 

 私はこの気持ちを、彩綾ちゃんに打ち明ける事は出来ない。


 元よりそんな事をするつもりはない。


 衝動に任せて全てをぶちまけても、それはただ、彼女を守る資格が無くなる事に他ならないのだから。



 ……そんな立派な理由じゃないか。私はただ、彩綾ちゃんに嫌われたくないだけだ。


 傷つくのが怖いから。拒絶されるのが怖いから。伝える事なんて、出来ない。



 それに、私は今彩綾ちゃんを守ると言う大義名分を得たのだ。

 伝える事が出来なくても、彼女の役に立つ事は出来る。

 側にいることは出来る。


 今はまだ、それでいい。



「華、どこに寄っていきましょうか? コンビニでいい?」


「あぁ、うん! 私はいいよ! 彩綾ちゃんこそコンビニでいいの? どこかちゃんとしたお店に行く?」


「100話あるんでしょう? 『わかば』さんは。一緒に見る時間の方を多くとりたいじゃない」


 微笑みながら私にそう告げる彼女。


 一緒に見る時間を、多く。 


 彩綾ちゃんのこういう所が、不意に私の理性を揺るがす。

 彩綾ちゃんはそんなつもりじゃないってわかっていても、私の心は嬉しくて、嬉しくて、クロックを上げるのだ。


「うん。私もその意見に賛成! じゃあコンビニに寄って、そのまま私の家に行こう!」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 何コレ?


 何がどうなってるの?


 私の知らない所で、どうしてそんな事になってるの?


 華が、春美里さんと? 2人で? 家に行く?


 どうして急に?


 少し前までほとんど話した事も無かったじゃない。


 わけがわからない。


 わけがわからない。


 わけがわからない。



 冷静になれない。

 私の頭の中によくわからない虫がいて、それがずっと頭蓋の内側を這いずりまわっている。


 それが歩を進める度に、私の脳から心臓までを鈍い痛みと黒い靄が包み込む。



 あの子の隣にいるのは、私だけの筈だったのに。



 あの子の声が私の中にリフレインする。


 一緒に喫茶店に行くのも。


 一緒に服を買いに行くのも。


 一緒にカラオケに行くのも。


 あの子と一緒にいるのはいつも私だけの筈だったのに。



 どうして?



 確かに最近、私自身タイミングが合わなくてあまりあの子といられなかった。



 それだけじゃない、私が少し注意を逸らすと、あの子自身がいなくなっていたような。


 そんな気がしていた。


 何故なのかはわからないけれど、例えば放課後、他の子に挨拶したりしていて少しあの子に声をかけるのが遅れると、もうその場からあの子はいなくなっていた。


 少し前までは、むしろあの子の方から私に声をかけてきて、一緒に帰ろうと誘ってくれていたのに。


 2人きりで寄り道しながら帰る放課後が、私にとっては当たり前で、その当たり前の日常が私の生きる糧だったのに。



『もえちゃん、一緒に帰ろう』



 リフレイン。



 今日はどうしても私の中の違和感が拭えず、見落とさないようずっと注意をはらってあの子達の後をつけていたのだ。


 そしてその時、私は信じられない物を目にする。



 ――妖精?



 遠くてよく見えないけれど、2人の間に妖精のような小さな人が浮いているように見える。



 何、あれ……?



 私の目の錯覚じゃない。どう見ても、2人とあの妖精は意思疎通しているように見える。



 一体何がどうなってるのよ?!



 今すぐ駆け寄ってそれを確かめたい。

 声をかけて、全てを聞き出したい。


 しかし私の中の特に冷えた部分が、それは駄目だと必死に声を上げる。

 アレがなんなのか、どうして急に2人が仲良くなったのか。

 どんな事情があって何がどうなっているのか、全てを本人達に確認した所で、今の状況では何も答えてはくれないだろう。


 まずは、確かめる。


 あの子の家に入るまではまだ、追える。

 出来る事ならもう少し近寄って、会話が聞こえる所まで、



「おい、お前」


 

 誰?!


 不意に声をかけられて、やましい所しか無かった私は大袈裟に肩を震わせる。

 振り返るとそこには、西洋の旅人のような格好の怪しい男性が立っていた。


「な、なんですか?」


 なんとか冷静さを取り戻し、私は声を発するが、相手の格好がどうしても私を警戒させる。


「お前、あの者の知り合いか?」


「あの者って……あの2人はクラスメイトですけど、それが何か」


「そうか。お前、よくあの2人が見えているな」


「? 何言ってるんですか? そりゃこの程度の距離なら見えてもおかしくないし……って言うかアナタなんなんですか」


 意味不明な質問に私の心が波立つ。

 いい加減にしてよ。

 私はまだあの2人を追わないといけないのに……。


「あの2人の間に、精霊が飛んでいるのを見たか?」


 その言葉に、私の関心と警戒心が同時に最大値に至る。


「アナタ、アレの正体を知っているんですか」


「見たんだな。もしお前が知りたいと言うのなら、俺がアレの正体を解説してやっても構わんが、聞くか?」


「今すぐ教えて」


 即答していた。

 どうやら私の中の最大値は、警戒心よりも関心の方が高いみたいだ。

 私の答えを聞いて、旅人風の男は口元を歪ませる。


「全てを教えてやる。その代わりに、俺の頼みを1つ、聞いてくれないか?」


 どう聞いても、怪しい提案。

 普通なら聞くはずのないそんな話。


 それでも聞くつもりになったのは、先程2人の間に舞う小さな人影を見てしまったからだ。


 私が答える代わりに頷くと、男は私に右手を向ける。




 その瞬間、私の意識はブラックアウトした。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「っ!」


 何?

 私達の後ろ、少し離れた所で、何かが――。


「魔力……?」


 イリスちゃんが呟く。

 私は思わず身構えて、後ろを振り返った彩綾ちゃんの前に立つ。

 しかし――


「消えた……?」


 そこで何かがあった、と思えた場所には、最早何も無く。


「一体、なんだったの?」


 彩綾ちゃんがポツリと漏らすが、私にもわからない。

 イリスちゃんも同じのようで肩を竦める。


「わからないけれど、誰かが魔法を使った。それだけは間違いない」


 イリスちゃんが掌から淡い光を滲ませる。恐らく周囲の状況を探っているのだろう。


「追手が、来てるのかな」


「だろうねー。でも何があったかは知らないけど、どっか行ったみたい」


 周囲を見回してみるけれど、特に変わった事もない。

 追手が来ているとして、一体何をしたの……?


 イリスちゃんがどこかに行ったと言うのなら、本当にそうなのだろう。

 魔法での感知の結果だろうからだ。

 しかし何をしに来たのか、謎が残る形になってしまった。



 とりあえずいないものをいつまでも気にし続けていても仕方がないので、私達は再びコンビニへと向かう。


 我が家の側のコンビニへ到着すると、イリスちゃんが何かを呟く。するとイリスちゃんの存在が薄くなったと言うか、少しだけ透けて見えるようになった。


「な、なんかイリスちゃん、薄くなってない?」


「人払いをコンビニの中でまで効かせているわけにはいかないでしょう? 店員さんに気付かれなくては困ってしまうし。だから、普通の人には見えなくなってもらったの。実体化を一時的に解いてもらってもいいのだけれど、華もいるし、一緒に買物するのに姿も見えないのは寂しいじゃない?」


「そーいうことー。あ、でも今の私に話しかけると、周りには変な人に見られちゃうかもね!」


 なんだか魔法ってなんでもアリだなぁ……。

 そんな都合のいい魔法があるなら、普段から使っておけばいいのに。


「まぁ、普段は実体化を解いてた方が魔力の消費も抑えられるしねー。こういう時位だよ、この魔法使うのなんて」


 イリスちゃんが私の心を見透かすように先に答えを言う。

 なるほどなぁ。

 私は感心しながら店内を回ることに。


「彩綾ちゃんは何にする?」


「そうね……何かしらのデザート関連にしようと思っていたけれど、コンビニのデザートって意外と種類があって迷うのよね……」


「確かに結構あるよね。んー……私はあえて和物で! わらび餅にしようっと」


「わらび餅? それはまだ食べた事が無いわ。どういう物なの?」


 透明でぷるぷるなわらび餅の入ったパックを興味深げに見つめる彩綾ちゃん。


「えーっと、このぷるぷるしてるお餅? にきなこや蜜をつけて食べるんだよ」


「すごく綺麗ね……! 私もこれにしようかしら」


「そしたら私がこれを買うから、彩綾ちゃんも一緒に食べない?」


「ほ、本当にっ……?! こんな美味しそうなお菓子をわけてくれるなんて、華、本気で言ってるの?!」


 想定外のリアクションだよそれビックリしたよ!


「う、うん。一緒に食べよ?」


「ありがとう華!! じゃ、じゃあ私も何か華とわけて食べられそうな物を……!」


「そんな気を使わなくてもいいよ、わらび餅は1パックにそれなりに入ってるわけだし」


「それは駄目よ! 私もそんな美味しそうな物をもらうのだから、せめて私も何か華が一緒に食べられる物にするわ!」


 彩綾ちゃん、私の想定よりずっと甘いモノが好きだったんだなぁ……。

 て言うか異世界のお姫様なんだから、あっちの世界では毎日色んなお菓子を食べたりしてたんじゃないのかな?

 こっちの世界と比べてお菓子とか結構違うのかな?


「こっちの世界のお菓子で言うところの、洋菓子? っていうのはあっちの世界でのお菓子に近いねー。ケーキとか、この前サーヤが焼いてたマドレーヌとか、そういうのに近いものはあっちにもあったよ」


 イリスちゃんの解説はありがたいんだけれど……ええいっ、私の心を読むなっ。


「華は素直だから、表情で何を考えてるかスケスケなのよねー」


 くっ、思うだけで会話が成立してしまうとは。

 イリスちゃん流石過ぎるよ……。


「どうしよう……どれが美味しいかしら……せっかくだからまだ食べた事が無い物にチャレンジしてみるべきかしら……」


 彩綾ちゃんはなんだかとても迷っているご様子。

 ここは私、僭越ながら一言口を出しちゃおうかなぁ。


「そういう事なら、私と同じ和菓子で、お団子とかどうかなぁ? 1パックに3本位しか入ってないけど、私は一本もらえたら嬉しいし、イリスちゃんも串から取れば1つ2つは食べられるんじゃない?」


「お団子は知識としては知っているわ! えっと、これよね! でもまだ食べた事が無いのだけれど、どんな味がするのかしら……」


 彩綾ちゃんが2つのお団子のパックを手に取る。

 片方はみたらし、もう片方はこしあんのようだ。


「ええと、すごくモチモチした食感で、こっちのみたらしの方は甘じょっぱい感じ? で、こっちのあんこの方は素直に甘い感じ、かなぁ……?」


 うう、我ながらボキャ貧……!

 食レポの人達はどうしてあんなに色んな表現が出てくるの……!


「モチモチ……じゃあ、両方買ってもいいかしら? 華と一緒に食べるのにもこれなら分けやすそうだし」


「あ、うん、いいんじゃないかな?」


「じゃあこれにするわ! あぁ……楽しみ……! まだ未知の味覚、お団子! 一体アナタはどんな味なのかしら……! 甘く……それでいてしょっぱい……! 半透明なこのシロップ……!」


 彩綾ちゃんミュージカルが始まってしまった!

 甘いモノはお姫様を狂わせるとでも言うのだろうか。

 でもそんな彩綾ちゃんも可愛い。

 よし、今度何か甘いモノに私もチャレンジしてみよう……!

 出来れば彩綾ちゃんがまだ食べた事が無さそうな奴に!


 ヤレヤレと肩を竦めるイリスちゃんの前で、彩綾ちゃんはお団子を2パック天に掲げてクルクル回っている。


「じゃあレジに行こうか。せっかくだし、家でお茶を淹れるから、ゆっくり御茶会風に『わかば』さん見ようね」


「えぇ! 望むところよ!」


 彩綾ちゃんキャラ変わってない?


 とりあえず会計を済ませた私達は家に向かう。


 ……ってそうだよ!! 忘れてたよ!! 私の部屋大丈夫なの??


 今更だけど彩綾ちゃんが家に来て私の部屋に入るんだ……!

 ううう、なんか緊張してきた……。


 先程の彩綾ちゃんミュージカルを思い出して緊張をほぐそうかと思って妄想してみたけれど、そこで買った物を部屋で一緒に食べるのだと思うと余計に緊張してきてしまった。


 ハッ……本棚!!


 本棚だけでも先に隠した方がいいんじゃ?! いやでもあんな大きな物をどうやって……!


「華、もう今更そう言うの無理だから、いっそ覚悟を決めなよ」


「あぁぅっ! イリスちゃん心読むのやめてぇ!」


「どうしたの? 華。早く『わかば』さんを見ながら一緒にお団子とわらび餅を食べましょう? あっ、それともやっぱり、あんな綺麗なわらび餅を私と分けるのは嫌だったかしら……」


「あー違うのっ、違うの彩綾ちゃん! 私、部屋が散らかってたりしないかと心配で!」


「あぁ、そういう事だったのね? そんな、気にしなくていいのに。私が急に押しかけてしまったのだし」


 私が気にするんですよ特にあんな本やあんなゲームが見つかってしまったら私の寿命ががががが……。

 ええい、彩綾ちゃんは決して、私がいない間に部屋を漁るような人ではないっ!

 信じるのよ、華!


「そ、そっか。じゃあ、とりあえず中へ……」


 玄関をくぐると同時に、私は覚悟を決めるのであった。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 私が意識を取り戻すと、そこはどこかの、今は使われていないビルの一室のようだった。

 壁はボロボロで、窓も割れている。

 床には様々な破片が散らかっていて、裸足で歩き回ったら足の裏を切りそうだ。


 特に拘束されているような様子も無く、私は不自然に置かれた椅子に座らされていた。


 これって、誘拐……?


「目が覚めたか」


 声が聴こえる方向を向くと、例の旅人風の男がそこに立っていた。

 ボロボロのマント? コート?を羽織り、中には薄汚れた服を着ている。

 顔はフードに包まれてよく見えない。


「なんなのよここ! 私を誘拐したってお金なんか……」


「おおっと勘違いするなよ。俺はこの世界の金にも、ましてやお前自身の体にも興味は無い」


「ど、どういう事……?」


「言ったろう? お前にあの女の全てを教えてやる。その代わりに俺の頼みを1つ聞いてくれと」


 そう言えば、そんな話をしていた。

 あの女の全て……? それがどちらの事を指しているのか、という事は考えるまでもない事だ。

 あの子の事で私が知らない事なんて、今まで無かったのだから。

 しかし、頼みとは……?

 お金にも私の体にも興味が無いというこの男の頼みとは、一体なんだろうか。

 あの時は興味が勝って頷いてしまったけど……。



「まだ名前を聞いて無かったな。俺の名前はアジルナジーム。お前の名は?」


「私は、朋絵……平原、朋絵」




「そうか、平原朋絵。俺の頼みごとはただ1つ。魔法少女になって、あの女を殺して欲しい」




 私の意識は少しだけ冷静さを取り戻したつもりだったが、この厳つい声の男から『魔法少女』と言う単語が飛び出した事で、また混乱の最中に戻っていくのだった。

流石に華と違って「ア、ハイ」とはいきませんでした。

そして前後編にしようと思っていたのですが、長過ぎて前中後編となりました。

申し訳ありません。

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