幸せな恋の歌
ふと口ずさんだ歌
隣からも同じ歌の、同じ箇所が聞こえて
顔を見合わせて笑った
二人の間に流れる歌は、
幸せな恋の歌
歌いながら手を動かすから、
事務連絡なんてしない
視線を合わせて手渡して、手渡されて
何も言わずとも、
何をして欲しいのか分かっているんだ、お互いに
柔らかい陽の光が、窓から差し込んで
逆光になったから、どんな顔してるかよく見えない
けれど、
穏やかに微笑んで、ペンを走らせてるのが、
私には分かるの
ゆっくり伸びをして、
並んで見上げた空で
鳥たちが遊んでた