第3話
どうも、アウルで・・・危ない。
すみません、少し待っていてください。
アウルはナレーターの仕事を始めようとした矢先、自分に向かって矢が飛んできたためそれを回避した。
「うわ~。姉さんとどこか遠くに出かけるといつも襲われるのは何でだろう?」
僕がそう呟くと、近くにいた姉さんが苦笑いを浮かべながら答えた。
「まあ、良くも悪くも運がいいんでしょうね」
「でも、指名手配中の盗賊団に襲われるとは思わなかったよ・・・・」
「ハハハ、まあ昔はドラゴンや盗賊に襲われることなんて日常茶飯事だったからいいじゃない。まあ、それにたまには運動しないとね」
姉さんはそう言うと、自分の愛刀である聖剣を抜こうとした。
「ストップ、姉さん。ここでそれは駄目だよ」
「え~~。でも、武器はこれしか持って来てないし。それとも、アル君はお姉ちゃんに素手で恐いおじさんたちと戦えって言うの・・・」
「ハァ~。分かったよ、姉さん。姉さんが戦うと被害が酷くなるから僕がここは戦うよ。だから姉さんは荷物を守っててよ」
「アル君がお姉ちゃんを守ってくれるの?わぁーい。お姉ちゃんは嬉しいよ」
僕は喜んでいる姉さんを一瞥すると、盗賊たちに向かって不意打ちで炎の塊を放った。
『なんだと!』
盗賊たちは急に放たれた炎に驚き、数名が回避が間に合わず、直撃した。
ちなみに死なない程度の火力だったが直撃したため大火傷負ったようだ。
盗賊たちは仲間がやられたことに怒った様だ。
「このクソ餓鬼ぶっ殺してやる」
盗賊たちはそれぞれ武器を構え、こちらに向かって突っ込んできた。
僕は最初から予測が出来ていたので、右手に魔力と地面に落ちていた石を錬金した棒状の塊を合成して、雷の剣を作り迎撃した。
ちなみに、雷の剣の見た目は、棒状の塊に圧縮した雷属性の魔力を纏わせているため、見た目はただの黄色い刀身の剣にしか見えない。
そのため、盗賊たちも油断していたのだろう。
刀身が曲がった曲刀を僕に向かってそのまま振り下ろしてきた。
僕はそれを雷の剣で受け止めた。
そして、その盗賊はそのまま感電して気絶した。
「馬鹿な」
「一体何なんだよ」
盗賊たちは急に僕の目の前で気絶した仲間に驚き、動きを止めた。
僕は勿論そんな隙を見逃すわけが無く、足に溜めていた魔力を開放して移動スピードを上げるとそのまま盗賊たちに雷の剣を押し付け全員を感電させそのまま動きを封じた。
そして僕は近くに生えていた蔓を魔法と錬金術で縄に変化させ、盗賊たちを縛り上げた。
あと、大火傷を負った盗賊たちはしなれると困るので一応回復魔法をかけた。
それにしても疲れた。
「アル君、お疲れ様。がんばったね、お姉ちゃんが頭を撫でてあげようか」
「しなくていいよ、姉さん。もう子供じゃないし」
「え~。昔は喜んでくれたのに~」
「何年前の話をしてるの・・・」
「ぶぅ~。まあ、それでも頑張ったね」
「てか、こんな連中に苦戦していたら駄目でしょ。一応、僕もSランクの冒険者なんだから」
「ハハハ、一応近くの町に連絡はしておいたから、このまま盗賊は放置していきましょう」
「わかったよ」
僕はそう言うと、姉さんが持っていた荷物を持ち、道を歩き始めた。
さてと、ようやく一段楽したのでどうも、この小説の主人公のアウルです。
今、僕と姉さんは僕の故郷である『シーリス帝国』に向かって移動中だ。
まあ、ここまで読んでくれた方なら分かると思うが、僕と姉さんは馬車を使わず徒歩で移動中だ。
普通なら馬車を用意しなければいけないんだけど、姉さんが乗り物に弱いと言う理由で却下された。
それなら、魔法で移動すればいいじゃないかと、思う人もいるかもしれないがそれは僕が却下した。
なぜなら、僕の故郷の『シーリス帝国』は魔法文化がとても発展した国のため、空間魔法に分類される移動魔法を使える魔術師はとても貴重なのだ。
もし、見つかった場合は何をされるか分からないために却下したのだ。
まあ、一応姉さんは『シーリス帝国』の国王さまとも知り合いのため、変な事をされることは無いのだが、周りが五月蝿いだろう。
例えば、僕の実家などの五名家と呼ばれる魔道士の家系や宮廷魔道士などがだ。
さて、話を戻そう。
そんな感じで、僕と姉さんは徒歩で移動していたのだが、さっきの様に運が悪く近くの町で指名手配されていた盗賊団に襲われていたのだ。
ちなみに、今日で何かに襲われるのは3回目だ。
本当に姉さんの良いのか悪いのか分からない運の強さには驚かされる。
ちなみに、移動中で運がよかったことは誰が落としたのかは分からないが落ちていた宝石箱に入っていた大量の真珠をゲットしたことや強力な魔力が封じ込められた石(魔道石)をいくつか入手することが出来た。
後は、レアな薬草や金属などもゲットすることが出来たので、後で錬金して何か実用的なものを作ろうと思う。
・・・・・どうやら、近くに魔物の群れがいるみたいだ。
ハァ~、また忙しくなりそうだ。
と、いうわけで今日はここら辺で終わり。
たぶん、次は街についていると思うから、ゆっくりとこの後に起こる事を話してあげられると思うよ。
それじゃあ、またね。