表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雲の中のヒーロー

作者: 紅星カレン

中から小さいながらも元気のある声が聞こえた


「あの少しお伺いしたいんですが、ここはどこですか?」


?「・・・・」


「(いくらなんでも不自然すぎたか・・・でもそれが今の状況を解決へと導くための第一歩だしうーん・・・)」


?「ここは、雲です。」


「へ?」

とてもまぬけな声をあげてしまい自分でも笑いそうになるが、雲?いま雲って?ん?どういうことなんだ?


?「えーっと、ここは雲の中です。」


「えーっと雲ってあの雲ですか?空を飛んでいる」


?「はい、そうです、あの雲です」


「はぁ・・・。」


状況が解決するどころか謎が深まったような・・・

混乱している僕に家の住人は。


?「最初はみんなそうなりますよ、ひとまずあがってください」


中から黒髪がとてもよく似合う短髪の女の子がでてきた歳は15歳前後だろうか、顔は整っていて服装は黒いワンピースを着ている。

部屋の中には机と椅子がひとつずつとベットがひとつ小さな台所がある。机の上には1冊の本とクッキーがおいてある。

(シナモンの香りの正体はあれか・・・)


?「さ、どうぞ」

ひとつしかない椅子を譲ってその子はベッドに腰掛ける

?「まずなにから説明すればいいですか?なんでも聞いてください。あ、まずは自己紹介からしましょうか、私の名前はクーナといいます。どうぞよろしくお願いします。」

「僕は・・・」

記憶が無いってのはこんな感覚なんだな・・・とか思ってる場合じゃない。えっと・・・なんか名前、名前・・・

クーナ「記憶がないんですよね。」

「え!?」

クーナ「ここに来るひとはみんな記憶がありません。」

「じゃあ君もこの世界のことは・・・」

クーナ「わかります。」

「わかるんかい!」

思わず大声を上げてしまいはっとして少女を見ると。

クスクスと肩を震わせて笑っている。

その様子を見て安心した僕は。

「それで、なんで君はこの世界のことがわかるんだい?」

クーナの笑い声が落ち着いてきたころをみはからって聞いてみると

一瞬にしてまじめな表情に戻ると



クーナ「私はあなたの補佐天使として選ばれたからです。」


急にとんちんかんなことを言われた僕は一度収まってきた混乱がまたぶり返しそうになる。


クーナ「あなたには世界を救ってもらいます。」


その一言で僕の気持ちは曖昧な混乱から確かな混乱へと変わった。


ご朗読いただきありがとうございます。

感想、意見等ございましたらぜひともお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ