心機一転。生きるために生きる。
「それでは出発と行こうか」
クルメはそう言うと、ソウスケ達四人を引き連れ森のさらに奥へと向かった。
「我々が向かうのは、アイテラガのアラカン。人口100万人の大きな町だ、其処なら情報もたくさん入るつまり?・・・」
「サリの情報があるかもってこと...だな」
ソウスケは歯切れが悪そうにそう言った。
「何をためらっている?お前はサリに会う、それが今の目標なのだろう?」
スルマがそう言うとソウスケは立ち止り、顔を暗くした。
「正直まだ迷ってる。俺は人を殺した。あの時知ってたかはさほど重要じゃない、殺したっていうのがどうあがいても消えない事実で俺はそれを背負わなくちゃいけなくて、俺は自分のこれからが怖い。背負わなくちゃいけない罪があまりにも重すぎて、俺じゃどうしていいかわからない」
スクヨもラスレもなんと声をかけようか悩んでいると
「みんな自分の罪うんぬんより、明日をどう生きるかっていう話をしているのに、お前はそんなことで悩めるなんて羨ましいな」
スルマが煽るように言う
「じゃあお前は自分が人殺しでもいいっていうのか?いつかサリに殺されるその日までただ生きるそれが---俺の命だ...」
「それは違うよ角居君。あなたは確かに悪いことをしたかもしれない、でも死ぬために生きるなんてそれはおかしい。罪を背負うって決めたなら生きるために生きるそれが道理ってやつだよ。」
スクヨはどこか悲しみの意味も含めている様子だった。
「生きるために...生きる?」
俺は間違ったことをした、でも生きるために生きることができたのなら...
「5分だけ待ってくれるか?」
全員がよくわからない顔をしたが、総助の顔が以前のような顔つきに戻っているのを見て静観することにした。
ソウスケは蛇と会話をしたあの崖へといった。そして大声で叫んだ。
「俺は角居総助、生きるために生きて背負って見せるこの罪をお」
叫んだ後は、涙がこぼれながらもみんなのいるところへと戻っていったのであった。
「ただいま」
俺は背負って見せる、そして会って話してみせる。
ソウスケは新たな思いを刻み、旅へと出るのであった。
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リーエレ町には白装束の男たちが路地で獣人のホームレスを殴っていた。
「やめてはくれんか司教様?」
そう困っていたのは、ホームレスのおじいさんだった。
「なんであんた等みたいな獣人がいるんだろうな、俺たちに狩られるだけのちっぽけな存在が」
そう言った男は帽子をくいっと、上げ顔をのぞかせた。彼はルドラス、法王国の司祭だ。
「わしらから何を奪おうと?」
老人は少年を下がらせ、前に出る。
「勘違いするなよ、サリとかいう獣人のことが知りたい。そいつは今どこにいる?」
ルドラスは軽蔑の目でそう言った。
「知らん、私たちは何も...」
そう言いかけた瞬間、おじいさんの胸を槍が貫いた。
「この嘘つき」
少年は唾を飲みながら、びくびくしている。
「誰も殺さないとは言ってないだろ、サリとかいう獣人がいた町の獣人だ、お前も人を襲う。その前に聞かせてもらうぞ、どこに行った?」
ルドラスはへらへらしながら再び帽子で顔を隠す。
少年が知らないと答えた後少年も刺し殺し、町中から仲間と思われる白装束のものたちを集め、整列させた。
「これでこの町は浄化完了だ。何か情報を掴んだやつはいるか?」
すると列の前にいた者が、こそこそとルドラスに話す。するとルドラスはにやりとした顔をした。
「お前ら、サリとかいう獣人はここから南西方向に行ったらしい。ここから一番近い南西の町は、公国のお膝元、アラカンだ。救済と浄化をそして安寧をっだ」
ルドラスは全員に指示をし、アイテラガ公国アラカンへと向かうのだった。




