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異世界乱世  作者: Asuga
始まりの章、呻の節。始まった物語
10/39

決別,サリとの別れ

 「来るがいい」

 須流真はじっとサリを見つめ、お互いに少しずつ近づく。

 須流真は剣を構えサリに仕掛けた、しかしとてつもない速さでサリは避け、須流真が「避けられた」と思う頃には既に須流真の背後をとっていた。

 大きな爪で須流真を切り裂く。


 「ぐっ。早すぎるな、これでは手がつけられん」

 ただの人である須流真には、あまりにも早すぎた。しかし考えもあった


 「次は同じ手は食わんぞ」

 須流真は、もう一度サリに仕掛けた。

 再び攻撃を避けられ、切り裂かれそうになると須流真は動きを読み、サリの攻撃を〈光〉で受けた。


 「これが俺の力、全て統べて俺色に染め上げる力」

 須流真は〈光〉を盾に変え、攻撃を受けきり今度は〈光〉を剣に変えサリに一撃食らわせた。


 「ウガアッ」

 サリは足をに切傷を受け血を流す。


 「とどめだな、くらえッ」

 その時総助が飛び出し、〈光〉を盾に変えサリを守った。


 「何のつもりだ角居?」

 須流真は驚き困惑した。


 「戦う必要なんてない、俺はただ謝りたくて...」

 すると後ろから総助は爪で切り裂かれ、その場に倒れた。


 「どこまでも世話のかかる奴」

 須流真は総助を抱きかかえ、総助を少し離したところで横たわらせた。


 「これで邪魔者はいない、さあ続けろ」

 

 するとサリはこう言った。


 「あなたに用はない、弟は彼に殺された。これは報復です、邪魔しないでください」

 サリは総助のもとに行こうとしたが、須流真が立ちはばかった。


 「貴様の弟は、奴に挑みそして死んだ、これは当然の摂理。ただ弱かったのだ貴様の弟は」


 「あの子は、心優しい子だったそれを...」

 サリは須流真を睨み再び二人の戦いは始まった。


 サリは先ほどまでのスピードは無くなり、須流真も目で追えるほどの速さになっていた。


 「姿さえ捉えられれば反撃など容易い」

 再びサリの攻撃を受けきり、今度は〈光〉を槍に変えサリの腕を突いた。

 サリの体からは血の匂いが漂っていた。


 異変を聞きつけたのか、町の人々が次々と広場に集まっていた。


 「あれは、そうか接触したのか彼もついにあの力を」

 スウリクルメは不気味にそう言った。


 「二人は一体何を!?」

 そう言って、二人の元へ飛び出そうとした救代を止めたのはラスレだった。


 「二人に近づかない方がいい」

 ラスレは唾をのみ、二人の戦いを見ていた。


 「それでも、なら角居君くらいは」

 救代は角居を治療し、総助を逃がそうとした。

 

 「やめてくれ、俺が二人を止めないと」

 総助は声をガラガラにして言った。

 

 須流真たちの戦いは少しづつヒートアップしていた。


 「貴様を倒し、俺の新たな力の初陣としてやろう」


 「お前を倒し彼を...スミイソウスケを殺す」

 お互い見合って、確実倒そうと緊張が走る。その時だった


 「やめろぉ」

 総助は走りながら〈光〉を再び盾にし、あ互いの攻撃を受け返した。


 「どうして、戦うんだ話し合いの方法もあっただろうに」

 総助は涙ぐんだ顔をしていた。


 「お前がそれを言うか、スミイソウスケ。弟を殺したお前が」

 サリの激昂は留まることを知らなかった。


 「貴様がそれほど馬鹿だったとは、なら少し痛い目を見てもらうしかないな」

 須流真も、総助に攻撃する覚悟を決めた。


 「面白いなあ、彼はやはり超人になれる」

 スウリクルメは総助を分析し、クスクスと笑っていた。


 「頼むから戦いをやめてくれ、戦っても何も生まない」


 「俺は負けない、目の前に立ちはだかるのなら勝つ。ただそれだけだ」


 「あなたを殺し、弟の無念を晴れせればなんだって構わない」

 須流真とサリは改めて総助に対し、敵意を向けた。


 「わからずやめ」

 総助は二人の攻撃をそのまま盾で受け、〈光〉を木剣に変え二人を薙ぎ払った。


 「とてつもない力だ、だが勝ち目がないわけではない」

 須流真は槍を構え、総助がどう動くのか見張っていると、総助は突如として背中を切り裂かれた。

 総助の背を切り裂いたのはあの少年であった。


 「後ろががら空きだよスミイソウスケ。我らがエルマベの敵」

 総助は今度こそ倒れ意識を失った。そして少年は総助にとどめを刺そうとしたが、一瞬にして総助の姿が消えた。


 「これ以上はやりすぎだよ。エルマベの子」

 ラスレは総助を抱きかかえ、随分と離れたところに移動した。

 

 「あいつは帝国の王子、ラクレスだ」

 一部始終を見ていた住人の一人が声を張りそう言った。

 「敵国の王子なぜ此処に?」

 少しずつ周りがざわざわすると、ラスレは総助と共に町の外へと逃げた。


 「ふん、貴様の相手をしている暇ではなくなった」

 そう言って、須流真も町の外の方へと逃げだした。


 「いいね、ようやく始まった。救代君にも来てもらいたい、総助君の治療だ」

 救代達もまた、町の出口へと向かうのであった。


 「待て...まてぇー」

 大声で、サリは叫ぶと少しずつ黒いオーラのようなものに呑まれていった。


 サリは錯乱したかのように、街にまで攻撃を仕掛けるのだった。

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