あたしキャノン
キャノンは不遇。
両肩に大砲かついで
でっかいのぶっぱなすのはあたしキャノン
むこうのてがとどかないところから
どっかんどっかんやるくせに
こっちのめのまえまでこられて
いざ つらをつきあわせると
重たい両肩のせいにしたへっぴり腰で
まんぞくにパンチもくりだせない
なんてぶざまなあたしキャノン
だからって いまさら 両肩の大砲をおろして
どつきあいや 斬り結びを挑む度胸なんてない
なんてなさけないあたしキャノン
いっそのこともっと遠くから
一撃必殺 一発必中で狙い撃つ
あたしスナイパーだったらよかったのにって
枕を涙で濡らすあたしキャノン
戦場の徒花 不遇の機体
されど愛しきあたしキャノン
ロマンはあっても。