<閑話>猛獣紳士の配信感想
いやー、面白かった。
スライムの体液を塗れば大丈夫か。
武器の損耗を抑えることはダンジョンを
深く潜ることに直結する情報だ。
気付いていたのに隠してた連中がいっぱいいるだろう。
世間に知られるスライムゼリーの利用用途が一つ増えた。
スライムゼリーを直接貼れば傷が塞がりやすい。
これは深く潜る前に気付いていた。
今では世間でも知られている。
「なんか生えてるヨモギっぽいやつと混ぜればいい感じで傷が治りますよ。
ゴブリンがやってました」
これは地下のかなり深いところで瀬上君とあったときの言だ。
かなり助けられたがこういうことだったんだね。
スライムゼリーは手に入りやすいために様々な企業が研究中だ。
化学染料と混ぜると良い感じで発色するために服飾にも使われている。
頑丈にもなるようだしね。
傷に貼る。服の染料に使う。この2つが世間でよく知られている利用方法だ。
だが重要なのはそっちじゃない。
ダンジョンの中に女神からのメッセージ的な情景がある。
ここだ。
ダンジョンの生き物を研究しようと考えた者はかなりの人数いただろう。
そして萎えたのだ。
エフェクトを残して消える。
それはいかにも架空ですという印象を与える上に肉体を調べるという調査の趣旨を殺すのだ。
逆に潜ることを目的としたものからは倒すべき敵としか認識できなくなる。
これから世界各地のダンジョンに軍人が潜らされるのだろう。
そして隠れて眺めているのだ。
メッセージなのかどうかも区別がつかないのに。
その光景を想像するだけで涙が出てくる。
匍匐の姿勢かね。姿勢が辛いから体育座りかね。
いかん、しばらく腹筋が痛いままになりそうだ。
しばらく閑話が続きます。
楽しんでもらえると嬉しいです。




