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ボーガンと1階

本日2話目です


「はえ~、でっかい」

一度だけ見たことのある高千穂ダンジョンの入り口をみて思わず口を開く。


「オシャレさはないけどね~」

妹がシブい顔でいう。

「日本で発見されている中では釧路、横浜に次ぐ大きさだそうですよ。

 チャンネルのみなさんも豆知識にどうぞ」

綾乃さんがダンジョン職員らしいことを言った。


【ハーイ!】


コメント欄の返事を聞きながら辺りを見回す。

道路わきの切り立った崖にあるむき出しの岩壁に開いた

縁を石で加工された大きな穴。

それが高千穂ダンジョンの入り口。

周りの森は切り開かれ整地されて設備がいっぱいできていた。


「入宮申請は出してあるのでそのまま入りまーす」

妹が言いながら綾乃さんの後ろをついていく。


「1Fはスライムしかいないので私がボーガンでやりますね」

妹がかばんからボーガンを取り出す。

「スライムは武器が傷むから嫌なんですよね」

綾乃さんは近接武器のようだ。


武器や防具は申請を出し講義を受ける必要があるものの袋に入れた状態でなら町中を

持ち歩くことが許可されるようになっていた。


【土壁系は圧迫感が強くてイヤなんだよなぁ】

コメントが流れる。


土壁に光るコケがいっぱい生えていてそこそこの明るさになっている。


後ろをついて行きながら思ったことを口にする

「なんか潮干狩り、というか遺跡発掘みたい? 」

人がシャベルを手にスライムに群がっている。

正直な表現をすればマルチプレイゲームのサービス開始日の初心者狩場みたいだった。


【ジェーンちゃんいつもどんなとこから入ってんの? 】


コメントに振られたので答える

「小さい入り口のとこです。こんな感じの土壁の」


【個宅系ダンジョンか】

【ひえ~、圧迫感やばそう】

【スライムと強制戦闘になるやつだ】

【家の人が入り口脇に専用のスコップ置いてたりするよな】

【シャベルな】


「頭上注意ね」

しっかりと周りを確認したあと初音が天井にいるスライムを狙い撃つ。

スライムがゲームのようなエフェクトを出して消える。

ドロップはなしか。


初めて潜った時にスライムを前に金属バットを握って緊張した。

自分に生き物を殺せるのかと。

覚悟を決めて叩いた感触はなんか生き物の感覚があったけど

体液が飛び散ってかかることはなかった。

消え方を見たときに思った。

超リアルなゲーム? 未来きた? と


「人間は前方を確認する時左右より上下の認識が苦手と言われています。

 特に上の方が苦手らしいですよ。気をつけましょう」

先頭をゆっくりと歩きながら綾乃さんが言う。


【ハーイ! 】

【いつもの】

【テンプレ乙】


どうも定番のやりとりのようだ。


「ホントは2Fに行くまでは他の人がいるから武器を出したくないんだけどね」

初音がドローンの方に向き笑いながら言う。


【分かる。1階が一番緊張する】


分かりみが深いようだ。

ボーガンはボウガン社の商標ですね。

問題ないようなのでこの表記でいきます。


主人公が配信にのってダンジョンの描写がされるのに15話は長い気がしますね。


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