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第16話 魔物討伐5

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少し歩いて目的地に到着すると早速シエラは探知魔法を発動した。


「この先から魔物が5体こちらに向かってきているわ」


シエラが全員に報告すると早速剣士学院の2人は剣を抜いて戦闘態勢に入った。

数秒後、俺たちの前に5体のゴブリンが現れた。


「俺たちがゴブリンの気を引くから後方から支援してくれ」


マルクは俺たちに支持を出すとすぐにジュナと共にゴブリンに向かって走り出した。

剣士の学生のレベルを知らなかった俺は内心少しウキウキしている。

剣士に関わることがあまりなかったが一人だけ俺のライバル・・・いや勝手にライバルだと思われている剣士がいる。


その剣士は俺と同じくらいの実力だと自負しているだろうが俺から言わせてもらえば俺の方が数段強いだろう。多分。


まあ、そいつにはいつか会うだろうからこの話はまた今度にしよう。

今は、マルクとジュナの戦闘を見させてもらおう。


「ジュナ頼んだ。」


「了解。」


2人の戦闘は無駄がほとんどない。

剣士と名乗っても文句を言われないほどの個人の強さと連携だった。

マルクが大技を出し、隙を見せたら直ちにジュナがカバーをするといういたってシンプルな戦闘だがシンプル故に知能の低いゴブリン程度では絶対に対処のしようのないものだった。


その後、1分ほどでゴブリン5体の討伐が完了した。


「あなた達、凄く強いのね」


「ありがとうございます」


「サンキュー。まあ、ゴブリンなら授業で何回も討伐して来たからな。」


ジュナとマルクはシエラからの称賛を素直に受け取っていた。


「3人とも安心しているとこ悪いがまた魔物が来たぞ。しかも今回は魔力量的にゴーレムだと思う。」


「ゴーレム!!」


俺が報告すると一番驚いていたのはシエラだった。


その間ジュナとマルクは話し合っていた。


さすが剣士のメンタルだ、今からゴーレムが向かってくるといっても冷静で落ち着いている。

マルクとジュナは話し合いの結論が出たのか俺たちに声を掛けてきた。


「2人とも聞いてくれ。お前らもゴーレムの強さはよく知っているよな。そのうえで俺とジュナは逃げずに討伐をしてみようと思う。だが、もちろん死ぬ可能性はかなり高い。俺とジュナは今、2人が逃げても恨んだりは絶対にしない。ガビルさんだってゴーレムが出たっていえば逃げたことを許してくれるだろう。それでも俺たちの我儘に付き合ってくれるなら一緒にゴーレムを討伐してくれないか。」


シエラは少し悩んで、やがて俺の方を見た。

俺に意見を求めているのだろうか。

このゴーレム討伐はシエラが成長するために必要だと何となく感じた。


「俺もゴーレム討伐に付き合おう」


「じゃあ、私も参加するわ。ここで逃げたら1位になんて絶対になれそうにないしね」


俺がそういうとシエラも参加を表明した。

もちろん戦うとなればこの3人の命は俺が保証しよう。


だが、俺はあくまでサポートだけだ。

ここで俺が瞬殺してしまうとシエラやマルク、ジュナが成長する機会を奪ってしまうことになる。

まあ、一番の理由は俺の実力がマルクとジュナにばれないようにするためだけどな。

学院が違うからと言って俺が規格外の強さを持っていることを知られてしまったら色々と不都合が生じてしまう。


「ありがとう。じゃあ、時間もないし早速作戦を伝える。」


マルクは俺たちに作戦を伝えて俺たちと距離をとった。

距離をとった理由は俺たち魔術師が狙われないようにするためだろう。

魔術師は本来、接近戦は苦手だからな。

もちろん俺は例外だ。



数秒後ゴーレムが進行してきた。

数は1体だが学生の実力では1体でもかなり苦戦するだろう。


「今だ!!」


マルクの作戦通り掛け声と共にマルクとジュナはゴーレムに向かって走り出し俺とシエラはアースエリア(土陣)を発動した。


ゴーレムの足がすべて泥沼に沈んだのを確認しマルクとジュナはゴーレムの顔めがけて勢いよく剣を振り下ろした。

しかし2人の剣は弾かれゴーレムも泥沼を抜け出してしまった。

2人が倒れている隙にゴーレムは二人を踏みつけようとしていた。


「アースウォール(土壁)」


俺はとっさに2人の周囲を土壁で固めた。

もちろん念のために詠唱をしておいた。

俺の土壁のおかげもあり2人は体制を立て直せたようだ。


「すまん、助かった。だが剣が通らないとなると参ったな。」


仕方ない少しだけ助け船を出してやるか。


「シエラならゴーレムにダメージを入れられるかもしれない」


シエラは俺の方を向いて勢いよく首を横に振っていた。


「無理、無理、無理、無理、マルクやジュナほどの剣士でも傷すら付けられないんだから私の魔法で倒せるわけがないじゃない」


「いや、俺の見立てだと昨日の特訓で打ったファイヤーボールなら可能だと思うぞ。まあ、ダメだったら俺がシエラにバフを掛けてやるからさ、やるだけやってみてくれ。」


俺はシエラにしか聞こえない声量で自分の見解を話した。

「シエラさんこのまま戦っても全滅するだけだから可能性があるのなら私からもお願いします。」


「ああ、俺からも頼む」


マルクとジュナもシエラに掛けてみるようだ。


「もう、分かったわ。だけど集中するから少しだけ時間を稼いでくれるかしら。」


シエラも決心がついたようだ。


「任せろ」


マルクとジュナはゴーレムの攻撃を捌きつつ時間稼ぎをする。

俺はその2人をサポートする。

30秒ほど経過し後方にいるシエラを確認すとシエラの手の平にある火の玉は見るだけで分かるほどの高温で中心に硬い何かが入っているようだった。


「皆、離れて」


シエラの声を聞いて俺とジュナとマルクは即座にゴーレムから離れた。


「ファイヤーボール」


ファイヤーボールはものすごい速度でゴーレムに命中しゴーレムは跡形もなく灰になった。

シエラは自分で放った魔法にもかかわらず驚いた顔をしていた。

俺もシエラがここまでやれるとは思っていなかったため少し動揺してしまった。

今シエラが放ったファイヤーボールの威力はザトム軍の中隊長クラスの威力だろう。

学生には到底出すことのできない威力だ。


「お疲れ、シエラよく頑張ったな」


とりあえずシエラに労いの言葉をかけてやった。


「ありがとう」


そういってシエラはその場に座り込んだ。

まあ、仕方がないだろう。あの威力の魔法を放ったのだからそれ相応の魔力を消費したに違いない。


「シエラ、ちょっと手を出してくれ」


シエラは疲れたのかなんの抵抗もせずに手を差し出してきた。

俺はシエラの手を取ると魔力を他人に分け与える魔法を発動した。

この魔法は無属性魔法で俺が開発した魔法だから名前もついてないし俺しか使えない魔法だ。

だから、マルクとジュナが見てない隙に素早く魔力をシエラに分け与えた。


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