5 従者の初任務
分かる範囲で現状把握
そして睡眠
寝る前に、とりあえず従者と会話して軽く現状を知った。
あぁ・・なんとなくよく寝た感じがするなぁ。
『おはようございますマスター』
あぁ。おはよう。と言ってもどのくらい寝たのかわからないんだけどな。
えぇっと、とりあえずは魔力訓練的なものは危険だからやめておくとして、聴こえてくる声のようなものも何を言っているか分からない状況だよな。
『はい。お休みなる前にマスターはそう判断されていました』
はてさて困ってしまったな。産まれるまでにやれることがあまり無いなぁ。
とは言え。今やれることが2つあるな。
なぁ、従者よ
『はい。マスター』
今話ている現状で、不便なことが1つあんだけどさ、あ、いややれることが少ないのはまぁ仕方ないとしても、お前に対する呼び名がないのは何かと不便なんだよ。
って事だから、何か呼び方と言うか名前と言うか、をお前に付けたいと思う。
『了解いたしました』
えーと、何にしようかなぁ。
従者で、AIっぽくはあるけど機械じゃないし魔石に宿るものだし、うーん。
決めた、仮称ではあるけどお前をこれからは、こう呼ぶことにする!
ーーー ミク 前前世の文字で「未来」と書いて「ミク」だ!
これは、前前世と前世の二つの世界の全てを検索し知ることが出来るし理解も出来るこの従者には。個人的にピッタリな名前だと思うんだ。これからこいつは、いやミクは俺と一緒に未来に向かって生きていくんだからな!!過去に捕らわれるばかりでなく先を見て行くんだ!
『ミク。それが私を示す呼称。いえ、名前なのですね!?』
あぁ、その通りだミク。これからヨロシクな!
『はい!マスター。こちらこそよろしくお願いいたします!そして名を頂きまして有難う御座います!』
なんかミクのやつ、名付け前と今じゃ何か雰囲気変わったなw
『ところでマスター』
ん、なんだ?
『マスターよりお先に名前を賜り申し訳ないです』
ハッ!?そうだった。俺はまだ産まれてすらいなかった・・あはは。まぁいいじゃないか
もう眠くなってきたなぁ。
ミク。俺はそろそろ眠るがお前には睡眠が必要だったりするのか?
『いいえ。マスター。私には睡眠は不要です』
そうか、ならばお前に初任務だ。
母体の外から聴こえてくる音声や物音等を前世の技術やらを使って、解析できる範囲で解析し続けていてくれ。俺はもう眠くてたまらんから寝るからな。
『了解です。マスター。任務を承りました。おやすみなさい』
ふあぁぁあ