3 お腹の中で
転生特典は好きな時に3個まで。
雑貨屋の子供として産まれる予定。
前世、全前世の記憶は持ったまま。
今は母の胎内にいる。
神様と話し合いの結果後も、この世界の常識等を軽く教わった。
さて、今考える事は人生で3つの転生特典を何にするかだけど、3つの内の1つはもう既に考えてあるんだ。
「神様、特典1つ決まったのでお願いします!」
そう。母の胎内に宿り、ある程度の成長を遂げた俺は、転生特典の1つを最早使ってしまうのであった。
願ったのはこんなやり過ぎだというほどのものを願った。
それは、この世界で最高峰の魔石に俺に絶対服従の従者を宿らせる。その従者は、前世と前前世の時代の全てを検索出来、その上でその従者は成長し続けることが出来るように。現在は肉体と呼べるものもなく思念体の様な存在だが、いずれは受肉させることも思念体での行動も出来るようにもしてもらった。
神は『まぁ。最初の特典だし、大サービスだよ』と、渋々ながらも許可を出してくれたのだ。
すると、その瞬間、母の胎内にいる俺の手には、世界中探しても見つける事の出来ない希少な魔石があったのだ。
胎児は話せないので現地の言葉でも前世の言葉でもなく、念話的なようなもので話してます。