フレーム一覧
基本的なフレーム
戦場で見ることができる兵器は、ifを除きほとんどが中小企業が販売している物である。数々の中小企業は専門分野に関しては安価かつ高品質な物を納品する力があり、それらをうまく活用していく方が大企業からしても経済的と判断されている。
中小企業はいずれかの陣営に属するということはなく、中立の立場でそれぞれ兵器の開発、販売を行えるようになっている。
主な中小企業は、
ブライマリストア
多種多様のgfを手掛ける中小企業。中でもブライマリストアが発案・開発したUBTは傑作機として好調な売れ行きを記録している。
ザルトプラーナ
wfを手掛ける、通称「建築屋」と呼ばれる中小企業。建築用重機や各フレーム、特にifの整備効率を大きく向上させる小型の作業用wfの開発など、戦場の裏方を支える商品がほとんどである。
メイヘン・リソース社
gf、ffと幅広く開発を行っているが、最も評価されているのはヘリコプターの分野である。安いが堅牢な設計をしており、地上部隊の頼れるパートナーとなっている。
リーン・セメタリー
ff、つまり航空機を幅広く扱う中小企業で、軍用機以外にも民間向けの旅客機などもリリースしている。この企業が手掛ける各種戦闘機は評価が高く、航空機の定番とも言われている。
ヴォートレス
mf分野を手掛ける中小企業。設計に独特の難しさ・繊細さを持ち、かつ戦場が限定されてしまうmfは他フレームと違い大量に売りつけるということは困難であり、あまり他企業は手を出したがらない。その中で一貫としてmfを作り続けるだけあって製品の評価は高い。
モールド社
BSを主に設計している中小企業。ほとんどの場合モールド社で通じるが、正式な名称はモールド・インダストリアルである。堅牢で信頼性の高い設計や、拡張性の高い装備が高く評価されている。
※これ以外にも、多種多様な中小企業が存在し、兵器を製造している。
有名なフレーム一覧
gf……戦車、装甲車、輸送車両など。
gf‐UBT《リプラント》
ユニットバトルタンク。各部がユニット化された戦車で、目的に合わせた換装をすることにより対戦車から歩兵戦、対空戦闘など幅広く対応することができる。ユニット化されているため整備性にも優れ、一台辺りの価格も他社の戦車よりも遙かに安い。その特徴からどの戦場でもよく見ることができる商品の一つである。
gf分野がほとんどの業績を占めるブライマリストア製。
gf‐BT02《グレイブボア》
バトルタンク。戦車の主流であるUBT《リプラント》を撃破する、という目的の下に開発された戦車であり、大型でユニット化されてはおらず、一体成形で製造されている。それ故に強度が高く、正面からの戦闘であれば効果的にUBTを撃破できる。
wf分野に強いザルドプラーナが手掛けた珍しいgf。
gf‐MJ《バートン》
マルチジープ。兵員輸送用のジープであり、乗員数は運転手一名、助手席一名、機銃手一名、後部に六名を想定して設計されている。単純だが堅牢な作りをしており、多少の無理も利き、兵員輸送以外にも様々な用途で使われる。
ブライマリストア製。UBTと並んで好調な売れ行きをみせる。
gf‐IFT《フィードポート》
イヴァルブフレームトランスポーター。if輸送用大型トラック。ifの弱点である稼働時間を補うために設計されたもので、輸送だけなら三機、補給や修理など運用を行うとするならば一機のifを想定して作られている。また、バッテリー充電など簡易的な拠点としても使用できる。
武装はされておらず、あくまでifの輸送・運用を想定されている。が、特別な調整無しでもgfのトランスポーターとして使用できるため、ifが配備されていない部隊でもその姿を見ることがある。これは、《フィードポート》が堅牢な設計で信頼性が高いためである。
ブライマリストア製。
ff……戦闘機、輸送機、ヘリコプターなど。
ff‐F/28a《フェイス》
ファイター。主に対空戦闘を担当する戦闘機。基本性能に秀でた部分は無いが、拡張性が高く使い手次第で如何様にも姿を変える。ひたすら機動力を高めたドッグファイト重視の調整から、索敵面を重視した早期哨戒機としても利用できる。簡単な換装で宇宙空間での使用も可能である。安価だが信頼性が高く、バランスの取れた性能から使用者も多い。 リーン・セメタリー製。
ff‐A/32a《アンバー》
アタッカー。対地攻撃、及び対if攻撃機として運用されることが多い。装備次第ではあるが、上記《フェイス》が攪乱を行い、この《アンバー》が豊富な兵装ラックを生かした直接攻撃を仕掛けるという構図がよく見られる。低空・低速飛行時の安定性能も特筆すべきもので、アタッカーとしての運用をするために最適な調整を施されている。
リーン・セメタリ-製。
ff‐M/16a《モールド》
マルチロール。ファイターとアタッカー両方の役割を一機で行うための万能機。可変翼を採用しており、それぞれの速度域で良好な機動をすることができる。また、換装無しで宇宙空間での使用も可能であり、まさに万能機の名に相応しい仕上がりとなっている。が、特化した分野には特化した機体が有利という万能機ならではの弱点も持っている。
リーン・セメタリー製。
ff‐C/12a《キャスト》
キャリアー。最大六機のifを輸送・運用できる大型輸送機。堅牢さに定評があり、この《キャスト》を用いて敵拠点へ強襲、六機のifを投下するといった大胆な作戦行動も可能である。勿論if以外の輸送も可能であり、空中の輸送機と言えばこの《キャスト》である。
リーン・セメタリー製。
ff‐AH/02《スティレット》
アタックヘリコプター。歩兵と連携し目標制圧を行う攻撃ヘリ。少人数限定だが兵員輸送機能も備えており、四名程の歩兵を降下させた後もその場に留まり、機銃とロケットポッド、対地ミサイルを使用しての援護が可能になっている。兵員輸送機能、豊富な武装、頑丈な装甲を持つが、それ故に機体は比較的大きく、機動力も戦闘ヘリと比べ低い。
それでも歩兵戦を行うにあたって優秀な機体であり、戦場において、あるとないとでは雲泥の差が生まれる。
メイヘン・リソース社製。安く信頼性の高いヘリコプターを多くリリースしている。
ff‐AH/03《バヨネット》
アタックヘリコプター。いわば戦闘ヘリである。主な目標は同じ戦闘ヘリ及び対地攻撃ヘリ、長距離ミサイルを用いた対航空機攻撃など、ヘリならではの小回りの良さを生かした空間戦闘を得意とする。この《バヨネット》が潜んでいるだろう地点へ、迂闊に輸送機などを飛ばしてしまうのは危険すぎる行為である。
ヘリでお馴染みのメイヘン・リソース社製。
mf……潜水艇、ミゼットサブなど。
mf‐31《レティア》
大型の潜水艦。左右に各六基、計十二基の魚雷発射管及びmk.11スタンダード魚雷を装備し、水中戦闘能力は高い。更に上部に八基の垂直発射管及びログファイト対艦ミサイルが標準装備されており、潜水艇ならではの隠密性を生かした奇襲攻撃を得意とする。また、後述するmf‐11《ソレーヌ》六機を運用することも可能であり、その圧倒的な性能は海の女王とまで言われている。
潜水艇商売を一手に引き受けるヴォートレス製。
mf‐21《マリーズ》
中型潜水艇。良好な潜水機動を念頭に開発されており、魚雷発射管は左右に緊急用が各一基、船体下部に可動式の魚雷発射管を四基、計六基とmf‐31《レティア》と比べると半分の発射管しかない。上部垂直発射管も二基しかなく、船体サイズと機動性の兼ね合いから発射管は斜めに設置されている。それらの徹底した開発設計により機動性、隠密性を高い水準で提供できている。だが、mf‐11《ソレーヌ》は一基までの運用となっている。
ヴォートレス製。
mf‐11《ソレーヌ》
小型の潜水艇、いわゆるミゼットサブである。上記二機とは比べものにならないほど小さい。それもその筈で、この《ソレーヌ》は一人乗りの戦闘潜水艇として設計されたものであり、ひたすらに小型化と高機動化を求めている。装備は船体に取り付けられたmk.11マイクロ魚雷二発だけだが、これは上記した《レティア》及び《マリーズ》で運用することが基本として考えられているためである。センサー類も特別な装備が採用されており、短時間であるが周囲の地形状況等をワイヤーフレーム加工して可視化した擬似有視界戦闘が可能になっている。これらの特性から、対mf用の戦闘潜水艇といった見方が一番正しい。
ヴォートレス製。
wf……作業重機、半人型重機、整備用重機など。
wf‐08《マークⅢ》
万能重機としてifの変わりに普及している人型重機。全長は四メートルで、各部の換装により様々な作業を可能にしている。操縦もより簡略化され、誰にでも使えるといったコンセプトを体言している。
様々な換装ユニットや、特化型wfも手掛けるザルトプラーナ製。
wf‐M9《ウェーブ》
マルチ。主要な工事現場で大抵見る事が出来る。全長は三メートル程の小型機であり、上記の《マークⅢ》よりも安価で調達出来る。両腕はユニット化されており、付け替える事で様々な作業をこなせるようになっている。
安全性を最優先した設計になっており、卵型のボディに手足が生えているような見た目をしている。
球形装甲はあらゆる衝撃に耐え、手足は交換を容易に。この《ウェーブ》は、そういった現場ニーズに応えている。
ザルトプラーナ製。
wf‐SBC《ラインパートナー》
スペックバトルカスタム。主に格納庫や戦闘区画でifを整備するための半人型重機。《マークⅢ》と比べて全長が二メートル程であり、直接目視での作業を想定しておりハッチは常にオープン状態が基本となる。大型の腕部に大きいが短い脚部を持ち、人型というにはバランスの悪い形をしているが、if整備を第一に考えた設計になっている。そのため現場の整備士からの評価は高く、この《ラインパートナー》の登場からifの整備効率は大きく向上した。
ザルトプラーナ製。
BS……戦艦、移動要塞など。
BS‐101《ゴドウィン》
重力圏内、無重力圏内共に運用が可能な汎用大型戦艦。ifを中心に各フレームも多数運用可能であり、援護・防衛用の固定武装も豊富に備わっている上、拡張性もあり兵装の換装も自由に可能となっている。カタパルトも前部に二基、後部に一基備わっており、迅速な部隊展開が可能である。大型戦艦のスタンダードでありベストセラー。
モールド社製。
BS‐201《オーウェン》
重力圏内、無重力圏内共に運用可能な汎用戦艦、《ゴドウィン》のダウンサイズバージョン。《ゴドウィン》よりも一回り小さく、運用可能フレーム数や固定武装数の減少、後部カタパルトの廃止など性能は《ゴドウィン》の下位互換だが、ダウンサイズにより生産性とコスト面では優秀といえる。もっともカテゴリーは中型戦艦であり、その水準から見れば充分優秀な戦艦である。
モールド社製。
BS‐301《ウィルバー》
重力圏内、無重力圏内共に運用できる小型汎用戦艦。少人数の部隊運用に適しており、カタパルトも前部一基のみだが良好な機動性を持つ。その特性を生かした運用が出来るのならば、大型・中型の戦艦にはない独特の戦術も可能となっている。
モールド社製。
BS‐201G《オーウェント》
《オーウェン》を改修した中型地上艦。ホバークラフトを採用しており、地表を浮かびながら走行する。重力圏内での飛行は多くのエネルギーを消費するため、より戦場に適したモデルとして地上では使用される。
モールド社製。
BS‐101M《ゴドウィンス》
《ゴドウィン》を改修した大型海上艦。いわゆる空母であり、《ゴドウィン》を改修しているが形状は空母そのものである。多数のif・ff運用能力を持ち、甲板上のカタパルトにより迅速な部隊展開が可能である。
モールド社製。
if……次世代型人型兵器。
※ifのカテゴリーは特別で、中小企業は生産していない。Fis、AGS、H・R・G・Eがそれぞれ独自に生産している。が、それも開戦初期の話であり、徐々にifの技術も流出していくものだと思われる。
陣営共通機体
if‐01《カムラッド》
最初期のifであり、現在も改修を繰り返し、幅広く使われているベストセラー機。最初期の機体ではあるが非常に優れた性能バランスを誇り、拡張性の高さから使用者の個性が色濃く出る機体でもある。
コスト面、メンテナンス面でも優秀で、単純な機体性能は他のifより劣っていると言えるが、量産機としてどの陣営も使用している。
基本的な人の形を模しているが、上背部に装備されたマルチブースターが見た目の大きな特徴である。ifの中では最もカスタマイズに個性が出やすく、操縦者や作戦内容によって大きく見た目も性能も変えられる。あらやる意味で実戦向けの機体とも言える。
ifのスタンダードモデルでもあり、if戦争、及び第二次if戦争どちらにも主力機として使われている。
AGS使用機
if‐04《オルダール》
if戦争後期、元々作業用として開発されたif‐01《カムラッド》では、これからの戦闘は難しいと考えたAGSが新規設計した次世代型ifである。
発案が遅かったことや開発ノウハウが無かったことからif戦争には間に合わず、実質普及可能となったのは第二次if戦争からとなる。
if戦争後期に戦場で見られていたという噂もあるが、おそらく試作機であるif‐02かif‐03かと思われる。
《オルダール》は、本来if‐04orderarmsという型式番号が正式だが、現場では型式番号よりも固有名詞で呼ばれる方が多く、オーダーアームズが崩れて《オルダール》と呼ばれるようになった。
試作型であるif‐02《シャーロット》とif‐03《イフェクト》は素人ではまともに扱えない程ピーキーな調整が施されていたが、if‐04《オルダール》は性能限界を意図的に下げる、すなわちリミッターによる制限を用いることである程度操縦難度を下げている。これは再調整で解除していくことが可能であり、熟練した操縦者ならば《オルダール》を限界まで使いこなすことが出来るとされている。
基本設計としては《カムラッド》の汎用性を引き継いでおり、操縦者の個性や作戦内容に合わせた性能調整も可能となっている。
性能だけを見るならば《カムラッド》の上位互換であるが、コスト面では当然割高になり、精鋭部隊にのみ支給される。
Fis使用機
ifvc‐21《ハウンド》
VC計画によって設計・開発された次世代型if。VC計画とはヴェリタブル・コンバット計画の略称であり、より戦闘に適したifを求める声から発案された。if戦争中期から後期にかけて戦場に普及されるようになった。
ifvc‐21《ハウンド》は《カムラッド》を元に設計された戦闘用ifである。基本構造は《カムラッド》を踏襲してはいるが、各装甲の大幅な軽量化と、空気抵抗を意識したフォルムによって瞬発力のある高機動を実現したifである。そのため全体的に尖ったシルエットを持ち、その見た目通り近接戦闘を主眼においた調整がなされている。
固定装備として、スタンダードモデルは左腕部にスラッシュアンカーが装備されている。これは防弾防刃効果のある特殊繊維を使用したワイヤーで、さながら銛のような刃をアンカーとして射出することができる装備である。スラッシュアンカーは様々な使用が可能であり、射出後の巻き取りを利用した移動や直接敵機に突き刺しての攻撃等ができる。
瞬発力を生かした高機動、スラッシュアンカーを用いた搦め手と格闘兵装での本命打と言うように、《ハウンド》は近距離戦闘に用いられることが多い。ただし装甲面ではifの中でも最も低いと言わざるを得ないため、操縦・運用難度は高めと言える。
また、《オルダール》や《リンクス》と比べると割安ではあるが、それでもコスト面では《カムラッド》の方が遙かに優秀である。
ifvc‐22《リンクス》
VC計画によって設計・開発された次世代型if。VC計画とはヴェリタブル・コンバット計画の略称であり、より戦闘に適したifを求める声から発案された。if戦争中期から後期にかけて戦場に普及されるようになった。
ifvc‐22《リンクス》は戦闘用ifとして新たに新規設計された機体である。《カムラッド》以上の堅牢さと重武装を前提としつつ、機動力を維持するという無理難題から設計された機体であるが、この《リンクス》はその条件をほとんど満たしているifである。
全体的にマッシブなシルエットを持ち一見鈍重そうに見えるが、脚部ホバーユニットによって、継続的な高速滑走が可能となっている。機体全体が堅牢に仕上がっているため重武装も可能であり、対if戦闘は勿論、対艦、対拠点戦闘も他のifよりも有利に立ち回ることが可能となっている。
固定装備として、腰の両脇にあるアタッチメントに取り付けることを想定されたSBSS……ショート・バレル・ショットガン・システムという散弾銃が標準装備されている。これはストックと銃身を切り詰めてコンパクトに設計された散弾銃で、腰の両脇に付いていても動きを阻害しない。瞬発力に欠ける《リンクス》の近接戦闘能力を補うために装備されており、近距離戦闘に持ち込まれた場合に素早く構え、散弾による制圧射撃を行う。
SBSSはセミオート・フルオート射撃が可能で、ボックスマガジンを使用している。
防御性能の高い堅牢な装甲に重武装、ホバーユニットによる高速滑走が可能とifの中でも高性能ではある。その反面瞬発力は無く、中・遠距離戦闘を維持することが運用する上で重要となる。
また、その性能故にコスト面は《オルダール》以上であり基本的なifの中では最も割高となっている。
H・R・G・E使用機
if‐I/a《ハウンド》
if‐I/b《リンクス》
if戦争終結時にH・R・G・EはFisの技術者を多数確保した。これは《ハウンド》《リンクス》の生産・運用ノウハウをそのまま自軍に取り入れるためであり、目論見通りH・R・G・Eのif戦備は大きく向上した。
型式のIは改良を表すインプルーブの略であるが、実際は改良というよりも扱いやすさを重視した調整のため、性能的にはFis仕様、つまりifvcの方が高いと言える。が、扱いやすさの向上は操縦者を選ばず、結果的に戦力増強に繋がっている。
上記したように若干の性能を犠牲に扱いやすさを重視した調整となっているが、基本的な概要は両機ともFis仕様と変わらない。だが、元々玄人好みであった固定装備は脱着式になっている。特に《ハウンド》のスラッシュアンカーは人を選ぶ為、取り外されていることが多い。
ifの兵装について
ifに限った話ではないが、各兵器には実体兵器、電磁兵器、粒子兵器という種別に分かれており、それぞれメリット・デメリットが存在する。
実体兵器
通常の火薬爆発で射出される弾丸や、強化装甲で鍛えられた刀剣等を示す。つまりは歩兵装備の延長であり、最も一般的に使われているカテゴリーである。
メリットとして、兵器の使用時にエネルギーを使わない為、激しい戦闘機動の最中でも問題なく使用できることと、他二つのカテゴリーと比べると構造が単純であり、故障が少ないことが挙げられる。また、実体剣、つまりナイフやソードの類は他のカテゴリーの刀剣と比べエネルギーを消費せずとも刃があるため、緊急用の装備としても重宝される。
デメリットとして、実体兵器は装甲等で防がれやすく、弾速も他のカテゴリーと比べると遅いため対処がされやすい。総じて攻撃面では優秀ではないと言える。
電磁兵器
実体弾を電磁加速によって射出したり、実体剣の刀身を電磁加工し切断力を向上させた物を示す。実体兵器の攻撃能力を上げるために考案された。
メリットとして、電磁加速した弾丸は圧倒的な弾速と貫通力を持ち、実体兵器の泣き所である攻撃能力を見事に補っている。刀剣類も電磁加工を行うことにより確殺性が増している。
デメリットとして、若干ではあるが大型化と複雑化、使用時に少ないながらエネルギーを使用することである。いくら攻撃能力が向上したとはいえ、それでも一撃で敵機を撃破することは難しい。必然的に実体兵器のように数発撃ち込むことになるが、それを繰り返すとシビアなエネルギー管理が必須となるため、玄人向けのカテゴリーとも言える。
粒子兵器
粒子を圧縮し、そのエネルギーを解放することによって破壊力を持った指向性熱波を照射する物を示す。いわゆるビームと言われる物であり、圧縮純度によって破壊力が増していく。
メリットとしては、他カテゴリーを寄せ付けない圧倒的な攻撃能力が挙げられる。また、射出ではなく照射であるため、弾速といった概念は存在しない。直撃すれば一撃でif程度は撃破可能であり、圧縮純度にもよるが肩を掠めただけでも残留熱波によって腕一本使い物にならなくなる程の破壊性を持つ。粒子剣もその圧倒的な切断力で近接戦闘においては脅威となる。
デメリットとして、電磁兵器以上に大型化と複雑化が進み、使用時はかなりのエネルギーを消費することである。そのため、粒子兵器を使用する場合は外付けの追加バッテリーなどを使用することが基本となり、それらを用いても長時間撃ち続けられるものではない。
更に、強力であるがために回避・防御手段は多く考えられており、単純に使ったから勝てるといった代物でもない。
ほとんどの兵器はこの種別に分けられ、各企業が試行錯誤しながら設計、開発をしている段階である。そのため、ifの数以上に多種多様な装備が存在することになる。