用語集
《企業》
アーレンス社
ドイツに本部を置く大企業。重工業を中心に手掛けるが、ハード面だけではなくソフト面の技術力も高い企業。「スペースセクション」計画や、後の「セクション」構想でも重大なポジションについている。
人の生活のための企業という社風を掲げ、実際に取り組む企業ではあったが、それ故に国家との対立は深い。
後に国家が形骸化した後も、企業が支配する形になった世界に強い閉塞感を感じることにもなる。アーレンス社にはアーレンス社の考える企業台頭があったが、実際はどの企業も自社の利益優先で、人のためにという思想などなかった。
結果、アーレンス社はFisという戦闘部署を用いて他企業への侵攻を開始した。その侵攻も高い技術力をもってなされたものではあるが、アーレンス社には大局を見渡す力はなく、Fisは敗北、アーレンス社は残されたが、参政権も剥奪、企業方針も変更、経営も他企業に大きく支配された。
人を誰よりも思う企業であったが、どの企業よりも人が甘く、人を読み違え、人に滅ぼされた存在である。
ロウフィード・コーポレーション
アメリカに本部を置く大企業。幅広く様々な工業分野を行うが、特に兵器分野に秀でた能力を発揮している。
政治的駆け引きに秀でた一面もあり、常に大局を見据えた商業展開を行う。
Fisの強襲に対応しAGSという戦闘部署を設立する。
ルディーナ
ロシアに本部を置く大企業。工業分野、兵器分野が盛んとロウフィード・コーポレーションと似通った分野で競っている。
政治的駆け引きに対しても同様で、あらゆる方面からロウフィード・コーポレーションとの対立は避けようがない。
Fisの強襲に対応しH・R・G・Eという戦闘部署を設立する。
アジア連合
中国を中心とする大企業だったが、Fisの強襲を受け解体される。Fis敗北後も力を取り戻すことはできず、ロウフィード・コーポレーションかルディーナに吸収され、消えていった。
※この企業の中で生き残り力を付けていくアーレンス社、ロウフィード・コーポレーション、ルディーナは一般的に大企業と呼ばれ、それ以外は中小企業と呼ばれることが多い。
《宇宙技術》
スペースプレイス
宇宙居住を意味する言葉。コロニーが一般的ではあるが、コロニーは植民地という意味合いが含まれるため、より親しみやすいプレイス=居住 という言葉を用いた。
シリンダータイプ
円柱型のスペースプレイス。製造コスト、年月がかかる割には故障に弱くメンテナンスも大変と、インパクトはあったが普及はしなかった。後に作られるセクションは全てトーラスダガータイプで統一されている。
トーラスダガータイプ
ドーナッツ型の居住ブロックと細長い棒状……ダガー型の管制ブロックを組み合わせたスペースプレイス。ドーナッツの中心に細長い棒が刺さった形で、遠目から見るとコマのようにも見える。
シリンダータイプと比べ建造工程が簡略化されており、メンテナンスも容易に可能である。また、シリンダータイプよりも地上に近い環境が作り出せる(頭上に空がある、など)ので、宇宙に住むストレス軽減にも有効である。管制ブロックを別個で設けたことにより、高度なシステム管理が可能となっている。
今あるスペースプレイスは全てトーラスダガータイプである。
※スペースプレイスは宇宙にある居住空間を示す言葉であり、一般的にスペースプレイスは「セクション」というように呼称される。
乱数計測・調整システム
ずっと同じ環境下で生活した場合、たとえそれが快適であっても知らず知らずに閉塞感が強くなり、果てには体調不良を引き起こしてしまう。そんな問題に対応するため、気温や湿度、天候や光量、そういったあらゆる要素を不規則に再現するシステム。
セクションには、春夏秋冬がはっきりと再現された物もあれば、リゾート地を再現する為に一定の季節に固定しているセクションも存在している。
セクションには全てこのシステムが搭載されており、より地上に近付いた環境になるように配慮している。
宇宙病
宇宙で受ける様々なストレスから体調不良を起こす現象。
宇宙塵や放射線の対策は万全だったが、人の精神作用までは対策できなかった結果生じた病。様々な対策により、現在においての発症は少なくなっている。
《法案》
宇宙開発協同支援法
国家が企業を抑制するために提示した法案。経営の透明化や各種産業の申告を必要とし、代わりに国が資金援助をするという名目だが、企業に対してはメリットも何もなく、何をするにも国の許可が必要となり、認められなければ資金援助は愚かその事業を進めることもできない。
完全な規制案であり、これがきっかけで国家と企業は対立することになった。
企業間連立協定
人類の発展のために企業の枠を超え、技術力、人員、持てる全てを結集しそれに臨む。という法案であり、アーレンス社が率先して進めた経緯がある。
主にセクション計画やif計画で使われた法案だが、企業の対立が多くなり、戦闘が始まる頃には既に見向きもされず、自然と消えていった。
人類の発展に必要不可欠な法案だったが、そこから生み出された新しい発展は諸刃の剣とも言えるものであり、新たな戦いの形を作り出してしまった。
反企業勢力対抗連盟
アーレンス社の侵略行為に対抗するために、ロウフィード・コーポレーションとルディーナが行った連盟。互いの戦闘部署を合同化し、技術提供を相互に行うというものだったが、Fis壊滅後にロウフィード・コーポレーションとルディーナとの対立が深くなり、新たな戦火の口火となってしまった法案でもある。
《事件・戦争》
民事戦争 宇宙戦争
国家の提示した宇宙開発協同支援法に対して企業は断固拒否を示し、結果強引に法案を通そうとした国家に対し、企業は経済制裁を行った。
この頃の国家は企業の税収や、それ以外にも与えられていた企業からの資金援助に頼っていた所があり、それらを止められた国家は経済維持が出来ず、それらを企業がまかなう、という形になってしまった。
これにより企業が台頭し、民衆も自分たちを守れない国家よりも企業を選択した。実際に武力衝突があった訳ではないが、民間企業が台頭したことから民事戦争、宇宙開発が原因となったことから宇宙戦争と呼ばれる。
ロウフィード・コーポレーション本社襲撃事件
企業という営利団体に国、民の全てを託してしまうのは危険だとし、企業の権力集中を回避しようとする反企業依存を掲げる一派によって実行された、if一機を用いてのロウフィード・コーポレーション本社に対しての襲撃事件。
実行犯はifでの作業を何回もこなした作業員であり、手足のようにifを使いこなしていた。
当時ifは作業用であり、戦闘できるという認識は無かった。当然、兵器として運用できるのではないかという懸念はあったが、if開発当初、全大企業合同で軍事訓練を行い、if部隊対gf・ff混成部隊で演習を行ったが、結果はgf・ffの勝利となった。
要因として、作業用に開発されたifには専用火器が無かったことと、まだ操縦者がifに慣れていなかったこと、そして当時の《カムラッド》には地上用、宙域用と分かれており、宙域用にはマルチブースターが装備されていたが、合同演習は地上で行われた為地上用が使用された。それらの条件が重なり、ifを兵器として使用してもgf・ffの方が個々の戦闘能力が高いという結果が出た。
しかし、今回の本社襲撃では宙域用の《カムラッド》が用いられ、簡易的ではあるが自作した射撃・近接兵器が使用された。かつ、地上宙域問わず作業してきた熟練の操縦者がifを動かしており、演習とは殆ど別物と言っても過言ではなかった。
ifは殆どの攻撃を回避し、ffに対しては攻撃が届かなかったものの、gfを多数撃破、バッテリー切れまで暴れさせることになった。gf・ff混成部隊は途中から戦術を切り替え、火力、数を生かした制圧射撃で足止めをするのが精一杯であった。
この一件から、企業のif軍事転用が水面下で進められることになった。
if戦争
アーレンス社がifを中心とした戦闘部署、Fisを設立し、各企業への侵略行為を開始、それに対しロウフィード・コーポレーションとルディーナが連盟を結成し対抗した戦争の総称。
Fisはもちろん、AGS、H・R・G・Eもifを戦闘の主軸としたため、if戦争と呼ばれる。
第二次if戦争
Fis解体後、その利権を巡ってロウフィード・コーポレーションとルディーナが対立を始めた最中、ルディーナが密かにFisの次世代型ifを製造していたことから条約違反とし、AGSとH・R・G・Eの戦闘が開始された。この戦争は総称として第二次if戦争と呼称される。
《兵器・メカニック》
f
まだ国家が実権を握っていた頃に、アメリカが軍事力を有する各国へ提案した「規格評価統合計画」によって、「人が搭乗するもの」の総称をフレームと名称し、それぞれ各国が持つフレームを透明化、能力を評価し各国の軍事力を透明化しようとする提案があった。
これにより、数値による明確な軍事力が把握でき、数値が低い国に対しては兵器を売ることにより収入を得て、各国が同レベルの軍事力になればそれが抑止力にもなる、という名目で発案された。
各国にとっては、当時軍事力の最先端を行くアメリカの兵器が格安で手に入ることと、表立ってアメリカに逆らうことが出来なかったという経緯があり、アメリカにとっては次第に戦闘が少なくなり停滞気味だった兵器産業の活性化と、世界の警察としての権力の誇示という目的があった。
この提案はほとんどの国家が受理し、フレームという名称が軍事面で使用されるようになった。当初は違和感があったものの、数年後にはすっかり定着した。
※なぜフレームという名称にしたかというと、当時兵器の構造として、基本的な骨格からそれぞれの目的とする性能へ内装・外装を開発し建造するというクローン製法が主流だったため、骨格・枠組みを意味するフレームが選ばれた。
gf
グランド・フレーム、即ち地上を主戦場とするフレームの総称。輸送車から戦車まで、地上を主戦場とするなら全てこれにあてはまる。
ff
フライト・フレーム、空中を主戦場とするフレームの総称。輸送機、ヘリ、航空機などを含む。
mf
マリン・フレーム、海を主戦場とするフレームの総称。フレーム搭載能力を有していない船舶、潜水艦、ミゼットサブなどを含む。
wf
ワークス・フレーム、いわゆる特殊重機などの総称。一般的な重機はこれに該当しないが、半人型重機などの特殊なカテゴリーや、整備用の特殊重機がこれに当たる。
if
イヴァルブ・フレーム、企業間連立協定により開発された次世代型フレーム。
人型、全長8メートルで、新鋭コンピューターにより優れた操作性を発揮する。本来は作業用だが、本社襲撃事件をきっかけに軍事転用されることとなった。
※本来、イヴァルブはエボルブ、すなわちiではなくeとなるが、これには当時の開発者達の願いと言葉遊びが含まれている。開発当初は巨大な人型機械など夢物語であり、皮肉と一抹の期待を込めて「もしも」というifを提示したといういきさつがあった。
BS
ベースシップ。戦艦を示す言葉で、特に近代戦は中央に指揮官を抱いた陣形よりも一艦が独自に指揮を行うことが多く、故に指揮拠点を示すベースという言葉が使われるようになった。宇宙が戦場となった時それは更に顕著になり、余程大規模な部隊、作戦でない限り単艦、多くても3~5艦程度での行動となるため、自然と各艦が指揮権を持つようになった。また、定義としては各フレームを搭載、運用することができる移動拠点、といった表現が一番正しい。
※このgfやffなどの名称は軍人が主に使い、中にはあまり使わない者もいる。gfという人もいれば戦車という人もいるだろうし、そこの言い方は自由。だが、ifはifとしか言いようがない。今までにはない新しい存在だからである。
※また、宇宙を主戦場とするフレームは現在存在しない。宇宙であっても飛行機・戦闘機はffと表記するし、装甲車はgfと表記する。
《その他》
宙域装備
EMSF
船外活動ユニット、いわゆる宇宙服(EMU)を改良し、各種装備の小型化、動きやすさ、見た目のスマートさを重視した新しい宇宙服が船外活動スーツEMSFである。最後のFはフラットを表しており、見た目のスマートさを強調した名称となっている。
しかし、EMSFという小難しい名前では呼ばれずに、単純に商品名であるフラット・スーツと呼ばれることの方が多い。
現在、一般的に使われる宇宙服は軍事用含め、全てこのフラット・スーツである。
ちなみに、軍事用のフラット・スーツは民間用よりも対G性能やパワーエクステンダーの強化、アタッチメントの追加などがされている。
銃器類について
無重力では、従来通りの反動銃を使用できる筈もなく、専用の宙域用銃器も当然存在する。宙域用銃器には大まかに3種類あり、
1 宙域、無重力間でないと使用できない宙域専用の銃。
2 セレクター切り替えで重力下、無重力どちらも使用できる銃。
3 専用アタッチメントを装着することにより、無重力に対応できる銃
というように分けることができる。
1は最初期に作られたもので、弾丸も専用のスチールスタッド弾を使用する。これはいわゆるケースレス弾で、軽スチールで出来たスタッドボルトを空気圧縮によって撃ち出すという構造になっている。完全な無重力では空気圧縮のみ、中程度ならスプリングの使用も行うというように切り替えできるものも多い。火薬を用いらないことにより、反動が大幅に軽減され、無重力でも運用出来るようになっている。
問題点として、重力下ではほとんど意味をなさない為、使用状況が限られるという点が挙げられる。しかし、使用目的がはっきりしているためその状況下では高い信頼性を持ち、シンプルな構造にできるため値段も安く精度も高い。
2はセレクターを切り替えるだけで無重力、重力下に対応できるという万能さが特徴であり、専用のパウダーカートリッジ弾を使用する。これは通常の弾丸と同じように雷管を叩き火薬爆発で発砲することもでき、セレクターを切り替えれば火薬を使用せずに弾丸を射出でき、反動の大幅な軽減が可能になっている。無重力では空気圧縮を使用せずに弾丸を射出するため、射程距離・弾速はともかく威力が大幅に低減してしまうが、対策として使用していない火薬を着弾時に炸裂させたり、射出後にロケットのように後から火薬爆発を起こし威力を増すといった方式が取られている。
セレクターを切り替えるだけで全重力下で使用できるが、銃そのものの構造の複雑化、専用弾薬のコストの高さといった問題があり、個人護身用ならまだしも軍事関係者からの評判は低い。メーカー側も理解しており、民間向けのラインナップ、携行性に優れた小型拳銃や見た目にも気を配った商品を主軸にしている。
3は次世代型の銃器には備えられている拡張機能を用いて、通常時は重力下で効果的な火薬爆発での発砲を行い、無重力下ではアタッチメントを使用し、更に専用弾薬を使用することにより射撃できるようにしたものである。
このアタッチメントは大型のサプレッサーと小型のガスシリンダを組み合わせたようなもので、無重力下装備……ゼロポイント・アタッチメントと呼ばれる。
使い方は、従来のサプレッサーなどと同様に銃口に取り付け、小型ガスシリンダをアンダーバレルやサイドフレームに取り付ける。ガスシリンダのスイッチを入れ、通常の弾薬ではなくスチールスタッド弾が装填されたマガジンに変更する。ここまで行えば後はいつも通り銃器を使用できる。
本来、スチールスタッド弾は空気圧縮やスプリングを併用し殺傷出来るものだが、これはそのどちらも使用せずに、ただ雷管を叩くように射出しているだけである。当然威力は愚か弾速すらまともに出ないというのが問題だが、無重力下装備を装着することにより、銃口部に装着したサプレッサーの中へとガスシリンダから特殊ガスが注入され、スチールスタッド弾にライフリングにも似た回転を生じさせる。その特殊ガスは弾丸を加速させる相乗効果をもたらし、充分な殺傷能力と精度を有する。
アタッチメントを装着しマガジンを取り替えるだけなので、構造は簡単でメンテナンスも容易、信頼性も高く各軍の特殊部隊からも重宝されている。
問題点としては、このアタッチメントに対応した銃器でなければならないことと、アタッチメントの都合上アサルトライフルやサブマシンガンなどは対応モデルが多いが、ハンドガンなどの小型火器でこのタイプは少ないという点が挙げられる。また、どうしても無重力専用、つまり1の銃器と比べてしまうと1の銃器のほうが精度と信頼性が高いという点が挙げられ、本当に無重力下でしか使用しないのなら1の銃器の方が優秀ということになる。だが、そういった限定状況の方が少なく、汎用性から見れば3の銃器がトータル的に優れていると言える。
※無重力での発砲はそもそも音が伝わらないので消音という概念はなく、また火薬爆発をする訳ではないので、射出は極めて静音である。
宇宙勤務の基本的原則
重力の表し方
宇宙における擬似重力の数値は利便性を考え、地球上と同じ場合は1.0(ワンポイント)とし、その半分なら0.5(ポイントファイブ)、無重力なら0.0(ゼロポイント)と表記する。
宇宙での生活・勤務は基本的に1.0で行う。これは低重力における筋力低下を防ぐための決まりであり、常に1.0で生活できれば低重力における筋力低下は起きない。が、一般人含め特に戦艦勤務となると0.5や0.0での活動がどうしても多くなってしまう。 例えば貨物輸送や受け取り時は利便性を考え0.0で行うし、警戒態勢時は戦艦の構造・機能的都合上0.0或いは0.5で活動することも多い。また操縦兵であれば必然的に低重力にさらされる環境が多くなる。
そのため、宇宙勤務従事者は毎日一定時間のトレーニングが必要であり義務づけられている。トレーニング内容は個人に合わせたものになっており、戦艦であれば医療常勤の軍医師がそれぞれのトレーニングメニューを考える。そのため戦艦内には簡易的であってもトレーニングルームの設置が必須となっている。
宇宙空間における戦場規定
1.居住空間であるセクションに危険が及ぶような作戦・行動の厳禁。しかし軍事目的のため建造されたセクションはこの限りではない。
2.宇宙空間にて自己生存が著しく困難な者、いわゆる漂流状態にある者は自身に危険が及ばない範囲で出来る限り救助を行う。
3.全ての武装に関して、実弾兵器であれば一定距離推進後自動消失させ、粒子兵器であれば一定距離照射後自己減衰する安全のための措置を必須とする。
4.全ての兵器に関して、自壊時に生じる破片類を消失させる安全のための措置を必須とする。
5.宇宙航行・生活において安全を損ねるであろう残骸等を確認した場合、実行能力を持つ全ての機関はこれを優先的に破壊し、安全の確保に努める。
※有名な5原則。1はそのままセクションを攻撃したり盾に使用することを禁止するということだが、軍拠点としてのセクションは攻撃自由ということになる。これは通常のセクションは「人類の資産」として認識されるが、内外で軍事行動を行うセクションは「戦略的拠点」とみなされるからである。しかし、各戦艦が軍事拠点でないセクションへと寄港することは制限されていない。ただその場合、内外で軍事行動を起こしてはならないということと、軍事備品の調達は禁止されている。
2もそのままで、脱出装置で漂流してしまった者は救助しようという規則。ただ、あくまでも自己の安全は自己でという姿勢を前提としている。
3は摩擦がない宇宙において、弾丸等は直進し続けて民間機やセクションへ被害が出るかもしれないという懸念から全ての兵器メーカー及びその使用者に義務付けている。
4も同じで、軍機・民間機問わず全ての機体は撃破され、爆発する際に内蔵する人工酸素に誘爆し、機体全体を爆破燃焼するファイヤーボール現象を引き起こすように設計されている。
5はそれでも漂流したり燃焼仕切らなかった残骸は出来る限り破壊して安全確保するというもの。一応セクション周囲には自立砲台が危険な破片を索敵し破壊してはくれるが、そればかりに頼るわけにはいかないため、こういった決まりが必要となる。
医療面での進歩
何も兵器ばかりが進歩しているわけではなく、医療面も着実に進歩している。
特に再生医療の進歩は著しく、ある程度までは再現可能であるが今のところ劣化コピーでしかなく、消耗が早いため3~5ヶ月置きに交換の必要が出てくる。そのため、処置の困難な臓器などはより長持ちする人工臓器を使用する場合が多い。この人工臓器は機械と生物のハイブリット構造をしており、人体への適応力を高めている。状態と物にもよるが、2~3年を目安に交換する。義眼や義手等に関しても、外観や質感を本物のそれに近付けるべく作られており、余程じっくり見たり触ったりしない限り見分けはつかない。
これらの医療器具や医療行為は、質の良い物をもとめるとやはり割高になってしまうが、肉体欠損の多い職場、例えば軍人などは企業からかなりの補助が出る。
また、それ以外にも医療面での進歩は見られ、一般向けであればホワイトバンドと呼ばれる医療器具がある。これは樹脂製、ゴムで出来たリストバンド状の器具で、見た目通り手首にはめて使用する。浸透圧を利用して定期的な投薬、簡易な点滴として利用できる。これにより病床者は常に一定間隔で薬理効果を得られ、看護者の負担減となっている。
これら医療技術を利用した特別な処置として軍人、特に操縦者向けの対G処置がある。これは専用の人工心臓と一部主要部に人工血管を処置し、血液を流動性固体、つまりゲル状にする処置である。これにより、重度のGを受けても血液の偏りをかなり防いでくれる。
そのため、通常なら脳に血液がいかず失神してしまう場面であっても正常な判断・行動が可能になる。
これを処置された者の血液は、医療的な判断を考慮し青く着色されている。




