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年表



2041

国営の軌道エレベーターが民間人に向けて開放。一般利用可能。軌道エレベーターを利用し、宇宙開発が本格化する。



2046

国が軌道エレベーターの運営、開発を民営化し、民間企業へ委託するようになる。宇宙開発が進むにつれ、各国はそれが重荷になり、負担軽減のために民間委託という形を取り始めた。



2047

民間企業アーレンス社、宇宙移住計画を発表し着工に入る。賛否両論あり、新しい時代が来たと喜ぶ一方、ただの人気取りだという意見もあった。



2050

宇宙移住計画「スペースセクション」完成。シリンダー(円筒)タイプと呼ばれるスペースプレイス(いわゆるコロニー。だがコロニーは植民地という意味合いが強いため、居住という意味合いが強いプレイスを企業は選択)。

着工から三年で完成し移住可能という快挙。希望者、関係者移住開始。



2051

「スペースセクション」で不慮の事態が次々と発生。‘宇宙病’と呼ばれる物やスペースプレイス自体の欠点が明らかになり、人気低迷。



2052

「スペースセクション」閉鎖。宇宙移住は夢のまた夢だった、早計過ぎたとの意見が多く見られる。



2053

人の移住ではなく、無人工場などの工業分野、宇宙開拓用中継基地の着工及び稼働を行う。

気付けば、経済産業の主軸が宇宙へと移行していた。それを行っていた民間企業(アーレンス社・ロウフィード・コーポレーション・ルディーナ・アジア連合)が大きく力を付け始める。



2054

民間企業の台頭を恐れた各国は、企業に対して「宇宙開発協同支援法」を発表。企業にとっては足枷にしかならない法案で、いわゆる規制案でしかなかった。企業はこれを拒否し修正を求めるが、国は法案成立を強行。しかし企業は従わず、国に対して経済制裁を与える。

実際に武力衝突があった訳ではないが、企業>国の構図が示されたターニングポイントであるため、「民事戦争」や「宇宙冷戦」などと呼ばれるようになる。



2055

「民事戦争」或いは「宇宙冷戦」終結。終始企業有利で事が進み、企業にとって理想的な条件で終結となる。



2056

経済という重要なポジションを奪われた国は、旧世代における国が企業を使役するでも、国と企業を別個と考えるでもなく、企業の保護のもと国が存在しているという形になってしまった。

国の形骸化が進み、それぞれの大企業、アーレンス社、ロウフィード・コーポレーション、ルディーナ、アジア連合のもと地域が纏まり、国家は大企業の代弁者に過ぎない状態になった。



2057

企業間ごとの対立も何となく見え始めた時期でもあるが、各企業は「企業間連立協定」を結ぶ。‘人類のための発展を目的とした技術提供、開発協力’という名目で各技術者が集まり、「スペースセクション」を土台にした宇宙移住計画「セクション」を始動。



2058

試作型「セクション」完成。

大型シリンダータイプから中型トーラスダガータイプに変更。これは居住区をトーラス状に建造し、管理システムなどを司るダガー状の管制棟を合わせたものをトーラスダガータイプという。ブロック分けされた建造方法により大幅に建造工程を短縮し、メンテナンスなども簡単に行えるようになっている。

また、管理システムも「スペースセクション」の失敗を踏まえ乱数計測・調整システムの実装など、宇宙空間に住むストレスを軽減することを重点に置いている。数ヶ月の実験期間を経て正式建造をスタート。



2059

第一、第二、第三セクション完成。移住開始。



2060

第四、第五、第六セクション完成。移住開始。

「スペースセクション」で起こった問題点のほとんどは解消され、本格的に宇宙移住という気質が広まると共に、「企業間連立協定」がもたらした技術力の高さに人々は興奮し、名実ともに企業>国の構図が浮き彫りとなる。一般市民も企業を支持する者が多数となる。



2061

宇宙開発が進むにつれ、より効率的なwf……ワークス・フレームをもとめる声が強くなる。「企業間連立協定」により再び技術者が集まり、より次世代の進化したフレーム、すなわちif……イヴァルブ・フレームの開発を開始する。

第七、第八、第九セクション完成。移住開始。



2063

高性能な制御システムの開発により基本設計が定まり、開発は順調に進行。最初期型のif‐01《カムラッド》が開発される。夢物語であった人型ロボットの実現に当時皆は衝撃を受けた。しかし、この頃のifはあくまで作業用であり、戦闘は一切考慮されていなかった。



2064

ifの普及により、宇宙はもちろん地上での発展も大きく進むことになる。また、ifの活躍により第十から第十八セクションを完成、移住開始という快挙を実現。ifが新時代を開拓しつつある時代。



2066

反企業依存を抱える一派が、ifを使用しロウフィード・コーポレーション本社へと破壊行為を行う。敵ifが一機だったことと、稼働バッテリー時間が短いことから本社は無傷だったが、gf、ffを中心とした防衛部隊はほぼ抵抗出来なかった。

この一件から、ifの兵器転用の危険性、優位性が重要視されるようになる。(ifを兵器として使えるか、という懸念は前々から存在してはいたが、実戦闘では特化した攻撃性能を持つgf、ffの方が強いという結論がこの時点では出ていた)



2067

ifの兵器転用、改良が進む。もはや「企業間連立協定」も関係なく、各企業が様々な方法で改良していく。特に専用火器やそれを扱うFCSの開発が急がれる。より企業間の対立が濃くなる。

そして、遂にこの年に歴史が大きく動くことになる。

いち早くFCSを完成段階にした企業、アーレンス社がFisという戦闘部署を設立。アジア連合本社にif部隊で強襲をかけ、強引に買収する。買収されたアジア連合はFisの完全な子会社となる。

アーレンス社は残りの企業に対しても宣戦布告とも取れる声明、行為を行い、武力衝突を伴う戦争の始まりとなった。

残る二大企業、ロウフィード・コーポレーションとルディーナがそれぞれAGS、H・R・G・Eという戦闘部署を設立し、「反企業勢力対抗連盟」を結成しこれに対抗。国力、技術力に優れたFis対AGSとH・R・G・E同盟軍といった構図で戦争が始まった。

この戦争は初めてifが公式に戦闘したことから一般的に「if戦争」と呼ばれている。



2068

月日が経つにつれ、技術力の差は縮まりつつあり、結果Fisの優位性が傾いていく。相変わらず戦闘用のifを製造、運用することには長けていたが、国力の多さはそれだけ守りづらいことを意味し、徐々に地上を追われる形になる。

地球の支配権を奪われたFisは地球からの物資輸送も寸断され危機に陥る。逆転をかけ、巨大火砲を宇宙で建造、地上へ強襲降下させ制圧射撃を行うことで地上での支配権を奪い返そうとする「OPダスティーラート」を実行するが、AGS、H・R・G・E混成部隊である精鋭、「イグザグト・シューター」の猛攻を受け、全砲台を破壊された。

この一戦がきっかけとなり、Fisは急激に力を失い、数ヶ月後Fisは敗北を認めた。「if戦争」終結。



2069

Fisの残した土地や技術力の分配を行うが、難航する。ごまかしてきた軋轢がここにきて大きく作用し、AGSとH・R・G・E同士の対立が始まる。

一触即発の状況が数ヶ月続くが、H・R・G・EがFisのifを量産し始めたことに対してAGSが反発。協定違反とし戦闘開始、AGS、H・R・G・Eの戦いが始まる。

「if戦争」から間髪入れず始まってしまったこの戦争は「第二次if戦争」と呼ばれる。



2070

互いに膠着状態が続く。決め手を欠いた戦争。本編の舞台。

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