入学編4
めぐみんっていいよな!
「えー、そっそれでは皆さんにも自己紹介をしてもらいます!
名前 得意な戦闘分野 好きな物 は、最低限話て下さい!
でも、特に無し。は、駄目ですからね?」
戦闘分野も言わなければ駄目なのか…
「では、一番右のそこの子から…どうぞ!」
そうして始まった自己紹介だったが…
「俺は相葉 藻分。戦闘分野は近接、
好きなおっぱいF〜Hだ。」とか、
「俺は海馬 糢部。戦闘分野は召喚、好きなおっぱいはDだ。」とか、
「アタシは反田 稲子よ♪戦闘分野は近接、
好きな物はイイオトコよ♪」とか、
アレ?自己紹介って何だっけ?こんなのもはや自己紹介じゃねえよ?
ただの性癖暴露大会だよ?そんな事を思っていると、
隣から霊夢が話掛けてくる。
…死んだ目をして。
「ここって…何処だっけ?」
「学校」
「今…何してたっけ?」
「自己紹介」
「ああ。そうだったわね…」
「…」
「…」
「って、なる訳無いでしょうがぁぁぁぁぁぁぁ!
何!?男子は全員自分の性癖暴露し始めるし!
こんなのただの性癖暴露大会じゃない!」
「お〜。俺も同じ事思ったぞ。やっぱ気か合うな!」
「そ〜ういう事を言いたいんじゃないのよぉ!」
しーん。
と、静まり返る教室。
どうしたのか…と思っていると、先生が声を発する。
「次は黎谷君ですよ。」
なるほど…俺の出番だったのか…
「俺は黎谷 春斗。戦闘分野は…中近距離での戦闘、
好きな物は…Dくらいのおっぱいかな。」
共感するクラスメイト、軽蔑するクラスメイト、
灰になる担任、頭を抱える幼馴染。
「ほら次お前だろ?」
と、隣の霊夢に話掛ける。
「ええ。そうね…」
そう言うと、霊夢は男を騙す時に使う笑顔になりながら…
「私の名前は博麗霊夢です。戦闘分野は遠中距離からの魔法、
好きな事は…」
もったいぶるように、言った。
「幼馴染と一緒に居る事です。ね♪は・る・と♪」
「は?」
俺が状況を呑み込めずに居ると、色々な声が聞こえた。
「おいそこ変われぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「裏切り者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「バ○ス!」
発狂するクラスメイト、マジ泣きするクラスメイト、
呪ってくるクラスメイト、頬を赤らめる担任。
青ざめた顔でその光景を見ている俺と、
メチャクチャ清々しい笑顔の霊夢は口を、揃えてこう言った。
「ああ、絶景だなぁ…」と。
補足
さっきの絶景には2つの意味があります。
絶句するほど美しい景色と、絶望的な景色の2つです。
(ほんとの絶景の意味が絶句するほど美しいって意味か走らん)